
いよいよ我が家の地域も梅雨が明け、暑さが厳しくなってきた。
最近、小学生の息子にひと部屋あてがったのにともない、その部屋にも暑さ対策をせねば、と、シーリングファンを買って取り付けた。
暑さ対策に扇風機は定番ながら、我が家には他にも未就園の娘や生後間もない赤ん坊も居るので、普通に床上に置くタイプの扇風機はちょっと危ない。
かといって、ダイソンの羽根なし扇風機を買うほどの予算もない(苦笑)。
また、当地は酷暑の期間はさほど長くないので(例年なら)、エアコンを置くまでもない・・・と思っているのは実は親だけ?本人は欲しいんだろうなぁと感じつつ、懐事情で却下。
で、子どもの手が届かずに安全に風が起こせるシーリングファンを買うことにした次第。
カインズホームで売っていたリモコン・照明4灯つきで、¥8800のもの。
以前親戚宅に取り付けてあげたことがあったので、今もあるのかな?と店に電話して聞いてみたら、在庫はあって余裕もあるとのこと。
今年は猛暑と電力不足絡みで扇風機が馬鹿売れしているようだが、シーリングファンはそれほどでもないらしい。
買ってきてコードを繋ぐだけの扇風機と違い、取り付けが面倒だからか。それとも当地だけのことなのか。
速攻で買いに出て、その日のうちに取り付けた。
我が家ではシーリングファンはリビングに続き2台目の導入。
夏場は、冷房中ももちろん、冷やす程でもないがちょっと風があったらいいのに…っていう、朝晩の凪ぐ時間帯にも意外に効果的。
冬は冬で風向を逆にすれば、暖房を使っている部屋の上のほうにたまる暖気を撹拌してくれる。
あれば年中使える優れもの、頭の上だからシーズンオフだからとしまう必要もない。
以下、ブログなのに整備手帳(笑)。
1) 購入品仕様概略:
・型番(メーカー):TI-CF44WH-RC(トータル・アイ)
・送風部:羽根4枚、白、回転方向切り替え有り。
・照明部:電球型蛍光灯 白熱灯60W相当×4個(灯体は別売り※)。
・操作:付属の赤外線リモコンによる。
送風の強中弱3段階切替+停止と風向反転、照明のフル4灯/2灯切替+消灯が可能。
・重量:5.6kg
※カインズの60W電球型蛍光灯2個組¥780を2セット同時購入。ちなみに中身はNECライティング製。
2) 必要工具:
工具は付属していないので自前で準備必要。
・プラスドライバー:No.3の普通のもの×1、同じくシャフトが20cmくらいの長いもの(orうんと短いスタビードライバー)×1
・脚立:取りつけ位置の天井まで手が届く程度の高さのもの(当たり前か)。
・作業用照明:懐中電灯など。夜間など暗い場所で作業する場合に。
・汗拭きタオル:冷房器具を取り付ける前の部屋は概して暑い(笑)
3) 取りつけ場所の確認:
いまどき主流の丸型埋込みローゼットがある、平らな天井なら工事は楽勝。
ただし天井の高さと強度は確認必要。ファン一式を吊り下げるに十分な強度か、取りつけたときに大人の頭がぶつからないか。
このシーリングファン自体は5.6kg、これに電球型蛍光灯4灯(50g×4程度)の重さが加わり概ね6kg弱となる。
また、角型引掛けシーリングなどの場合は、周囲の天井板(裏に梁など補強が入っている強度のある場所)にネジ打ちが必要。
うち(マンション)では、個々の丸型埋込みローゼット部分に耐荷重を書いたラベルが貼ってあり、当該設置場所には最大7kgまで、と明示されていたので、強度面では安心して取り付けられた。
4) 本体組み立て:
開梱して、箱からモータ本体、羽根、金具類を取り出す。
羽根板4枚に金具を取りつけて、モータ本体部分にネジ止め。
照明用ソケット部分にガラス製のシェードを4個取り付ける。
なお、羽根板を取り付けるとき、モーター本体部分のネジ穴の位置が曲者。
シャフトの短いドライバーだと、モーター本体部分にドライバーの柄が当たって、ドライバーの先端がネジ頭部の正面に対して斜めになり、締め付けが困難。
ここに使うドライバーにはシャフト長20cmくらいの長いものか、あるいは逆にうんと短いもの(スタビー)が必要。
メーカー側にもネジ穴の向きか位置を再考願いたいところだ。
5) 取りつけ:
シーリングファン付属のブラケットを本体から外し、天井のローゼットへ付属ネジで締め付ける。
組み立て終わったシーリングファン一式を持って脚立にのぼる。
ブラケットのそばまでファン一式を近づけたら、ファン本体に作り付けの落下防止用ワイヤを
ブラケット内のフックに引っ掛けて、ファン一式を吊り下げる(仮止め)。
ここで手が空くので、ローゼットに配線をはめ込む。
再度ファン一式を持ち上げてブラケット所定の最終位置に引っ掛け、落ちないように4箇所のネジを締め本固定する。
最後に電球型蛍光灯を取りつける。
付属のリモコンに電池を入れて、作動確認。
後片付けして完了。
組み立て~設置までの所要時間は概ね1時間半程度。
先述のドライバーの長さ絡みで羽根の取り付けにちょっと手こずったので、これさえなかったら1時間もあればできるはず。
6) 余談。シーリングファン導入に当たっての留意事項。
●天井の高さ
シーリングファンを有効に使うには、設置する高さが重要な要素となる。
シーリングファンはそもそも扇風機のように強力な風を送るものではなく、ある程度広い範囲にじんわりとした風を吹き降ろす・吸い上げるものゆえ、取りつけ位置が高すぎると効果が薄い(下手すれば効果ないかも)。
特に夏場に涼感を得ようと思ったら、肌元に風が感じられなくては意味がない。
今回のような数千円ランクの比較的小型・安価な天井直付けのものを取り付けるなら、目安としては天井高が2.5~3mくらい、大人が立ち上がって手を上に伸ばしたときに羽根に手がぶつからない程度だろう。
もし天井が高い場合は、それなりに大型・強力なタイプか、色々と別売りパーツが用意されている高級?機種を選び、天井のローゼットから長く吊り下げて低い場所に設置する必要があるだろう。
●照明としての明るさ
照明として使うなら、照明の明るさも要チェック。
今回のような安価なシーリングファンではたいてい、照明部分は60W電球4灯分。
そこに60W相当の電球型蛍光灯を4個全点灯させて 約14W×4=56W ゆえ、おそらく6畳間程度までが適正だろう。
それ以上に部屋が広くなると、おそらく光量不足なはず。
8~10畳程度の部屋には、環状や直管の蛍光灯で計70W~100W程度を使うのが一般的なのに加え、そもそも電球型蛍光灯は従来の環状や直管の蛍光灯に比べると消費電力の割には暗め(正確には全光束≒発せられる光の量が少ない)。
よって、環状や直管の蛍光灯から電球型に置き換えるなら、合計ワット数が従来よりも少し多めになるようにしないと、前より部屋が暗くなってしまった、なんてことになる。
4灯で8~10畳間に使うには光量アップするしかないが、白熱灯80W相当の電球型蛍光灯はたぶんどこにも売っていないので、60W相当で不足なら100W相当を買うしかない。
うちでも先にリビングに取り付けた方では(広さ約10畳)、当初60W相当の電球型蛍光灯を使ったら暗く感じられたので、今は100W相当に換えている。
#使い始めは明るすぎて慣れず、真下で読み物をすると目がチカチカして大変だった。
暫くすると目が慣れるのと器具自体の照度も落ちついて、気にならなくなるが。
もし予算的にもう少し出せるなら、5灯タイプにしたいところだが、しかしシーリングファンで5灯というのは特価品は皆無、結局ファン自体の値段が高くなってしまうのが難点(1万円台後半~)。
●羽根の色の選択
機種によってはファンの羽根の色が白・茶・黒など選べる場合があるが、基本的に羽根の色は天井の色に合わせるべき。
例えば、明るい(白っぽい)色の天井であれば、羽根も白いもののほうがよい。
天井からも羽根からもほぼ同様に光を反射するので、羽根が回っていてもさほどチラつかない。
逆に、羽根の色が天井に比べて対照的な(明暗がはっきりした)色だと、照明が点灯している状態で羽根を回転させたときに羽根の動きが目に付いてしまう。
実はうちのリビングが、まさにこれで失敗している。天井は白、シーリングファンがダークブラウンの木目調。部屋の見た目のアクセントとしては良いと思い選んだのだが、反面、照明をつけてファンをまわすと、天井で薄暗い影がぐるぐる回るのが目障りだった。慣れたけど。
●安全対策
子ども部屋に設置する場合、室内にロフトベッドや2段ベッド、遊具などがあって子どもが簡単に高所へ登れるようではNG。
頭や手が羽根に届くようでは、普通の扇風機以上に危険であるのは言うまでもない。
そんな場合は、子どもの手の届かない場所に壁掛け式の扇風機を取り付けるか、予算確保で頑張って、ダイソンの羽根なし扇風機を買うべし(笑)。
また、シーリングファンにはたいてい保安灯(ナツメ球)は付かないから、寝るとき部屋を真っ暗にするのがいやなら、別にフットライトなどを設ける工夫が必要。
東芝からそれ用のLEDランプを内蔵した電球型蛍光灯も売られてはいるが、たかがそれだけにしては値段が高くつく。
いっそ、コンセントに直付けするLEDナイトランプでも買ったほうが安上がりだ。数百円で売っている。
(2012/07/31追記)
2シーズン目の今年も梅雨が明け、上記ファンは大活躍中。実は同じものをもう一部屋に買い足して使っている。
在宅時・就寝時の頭上から吹き下ろす風の心地良さもさることながら、洗濯物の部屋干しの時も結構使える。
防犯上窓も開けられず、外干しも心配な天気の日に朝から外出ってとき、シーリングファンの真下に洗濯物を干しスイッチON、さらに台所の換気扇を回して出かけると、夕方までには余程の厚もの以外はだいたい乾いていてくれる。
以前なら除湿機やエアコン・洗濯乾燥機に頼っていたのが、送風だけで済むから電気代も浮いて好都合。
部屋干しすると乾かなくて臭うから・・とお悩みの方にもお勧めしたい。
(2016/8/23追記)
別機種を買い足したので別エントリーを追加した。
https://minkara.carview.co.jp/userid/473462/blog/38410544/
また、上記ファンのメーカー「トータル・アイ」は既に廃業している模様(2016/3に倒産)。まだ新品で市場に出回ってはいるようだが、アフターは期待できないので要注意。