
※2017/12/12 GMOのルーターレンタルの「縛り期間」変更を反映。
※2017/8/2 BiglobeのIPv6関連サービス「v6プラス」「高速Wi-Fi × ギガ対応回線プレミアムサービス」の異変?について追記。
※2017/4/19 DS-Lite方式対応プロバイダとしてINTERLINK「ZOOT NATIVE」の記述を追加。
※2017/4/4 v6プラス/DS-Lite対応の最廉価ルーター: I-OデータWN-AX1167GR の情報(リンク)を追記。
※2016/10/13 Biglobeプレミアムサービス「高速Wi-Fi × ギガ対応回線オプション」について追記。
※2016/10/11 Biglobe、GMOとくとくBB以外の対応プロバイダについて追記。
我が家の有線ネット環境は、Biglobe+フレッツ光ネクスト・マンションVDSLタイプ(ひかり電話有り)。
それを最近「v6プラス」↓の追加契約で、IPv6/IPoE対応にした。
https://support.biglobe.ne.jp/ipv6/
適用後は昼夜問わず、上り下りとも75~90Mbpsが安定して出るようになった。
マンションVDSLタイプ故にどう頑張っても上り下りとも100Mbpsが天井な環境故に、常時これだけ出れば御の字。
地方在住なので、都会?で言われるようなプロバイダ内の設備・回線ネックの時間帯による速度の落ち込み云々はもともとさほど無く、激遅で困ってたわけでもなかったのだが。
掛かった手間は、Biglobeのサイトから上記「v6プラス」の追加契約申し込みをするだけ。
以前だと並行?先行?でNTTにも手続きが必要だったようだが、今はBiglobeが代行してやってくれる。
翌日には「変更完了しました」メールが返ってきて、手続き完了。
それと同時?かいつの間にか宅内機器(ひかり電話ルーター)の設定も書き換わっていて、既にIPv6で使える状態になっていた。
もともとNTTからレンタルしている宅内機器「ひかり電話ルーター」がv6プラス対応機種だったので、機器入れ替えも不要で工事費も掛かっていないし、 追加契約に伴う事務手数料や月々の料金上乗せも無し。
速くなる・安定する仕組みは↓の通り。
http://www.jpne.co.jp/service/v6plus/
タイトルの図は上記からの引用。
要約すると、
「v6プラス」に契約して環境が整えば、自宅~インターネットの間の接続のすべてが、ISP=プロバイダ(自分の場合はBiglobe)自身の回線・機器を一切通らない経路に変わる。
それで何がどう変わるのか?を、クルマと道路の関係に例えるなら、
「曜日や時間帯で繁閑の差が激しい市街地を抜ける道路(=従来のIPv4 PPPoEで接続されるISP/Biglobeの設備・回線)を通らずに、郊外の空いている高速道路やバイパス道路(=IPoEネイティブで接続されるJPNE社の設備・回線)を通ることで、市街地の繁閑とは無縁に・常に安定して早く目的地に着ける」
って感じ、といえばいいだろうか。
「ハイスピード」や「ギガ」な回線契約でもこれは同じことが言える。いくら最高速が速い車でも、高速道路やバイパス道路を降りて市街地を通らないと目的地に着けないなら、結局往復するのに掛かる時間はそこの市街地の渋滞次第ってことになる。緊急車両でもない限りは。
また「ハイスピード」で契約している場合なら、IPv4 PPPoEで掛けられている下り200Mbpsの上限が外れるため、下り方向に限れば「ギガ」契約同等になる、というオマケもつく。
故に、わざわざ高い月額料金を払ってまで「ギガ」な契約をしなくても済んでしまうことになる(場合もある)。
Biglobeのサイトからオンラインで契約変更手続きをし、あとは1日か程度待つだけで、実効速度がプロバイダ内の繁閑に左右されない安定したネット環境が手に入る。
既存の環境次第では自分のように費用面の追加負担も一切なく、状況が一変?する。
「v6プラス」導入後にルーター設定を弄って、同じ日の同じ時間帯に今回のv6プラスの場合と従来方式(IPv4 PPPoE)に一時的に戻した場合とでradishほかで実効速度を比べてみた。
土曜日夕方、前者が下り91Mbpsに対し後者は42Mbps、2倍近い差。v6プラスではVDSLな我が家故のほぼ天井が見えていたのに対し、IPv4 PPPoEではその半分しか出ていなかった格好。
もし自宅に直接光を引いている環境だったら・・推して知るべし。
なお「うちもBiglobe+フレッツ光を使っているけど『ひかり電話』相当の契約はしてないから・・・」って場合なら、
v6プラスに対応したルーター:例えば I-Oデータ
WN-AX1167GR(実売¥6000前後~
:但しBiglobeの推奨機器リストには入っていない)、Buffalo
WXR-1750DHP(実売¥1万~)などを買い増すか買い換えるかすればいい。
あるいはもしプロバイダだけを変えられる契約形態なら、
いっそ契約先プロバイダをBiglobeから、GMOとくとくBB「フレッツ光対応『v6プラス』」↓に変えるという手もある。
http://gmobb.jp/lp/flets_v6plus/
同社では対応ルーターのレンタル契約を用意しており、そのレンタル代を含めた月額¥1070税込にて、上記Biglobeの場合と同じ「v6プラス」環境が使えるようになる。
(注意:プロバイダ契約には縛り期間は無く、手数料¥3000でいつでも止められそうに見えるが、しかしルーターのレンタル契約が必須で且つ
25 37 25 37ヶ月=3年間の縛り・違約金¥1万の落とし穴あり。但しレンタル代=「修理代が掛からない安心料」という見方も出来なくはない)
契約先がBiglobeかGMOかで掛かる初期投資/月額費用こそ異なりはするが、
「v6プラス」が適用された後の接続経路はどちらも同じ(自宅→NTTフレッツ光→JPNE社→インターネット)。
故に回線品質も、プロバイダ自身の設備・回線の繁閑や能力不足云々に振り回されなくなるって点も、当然だがどっちで契約しても同じ。
また、回線自体はフレッツ光でプロバイダにはしがらみの無い系の「光コラボ」契約=たとえば「ドコモ光」のユーザーでも、同じ手が使える。
#ちなみに我が家はBiglobeを通じて光も手配した「withフレッツ」な契約なので、プロバイダだけ乗り換えるって方法は使えない。。
夜間休日に「せっかくフレッツ光にしてるのに、昔のADSL以下じゃ話にならん」と嘆いている向きには、この「v6プラス」の導入をお勧めする。
なお、「v6プラス」にすると使えなくなる・制限される用途やサービスもあるので、その辺は上記参照先URLにて確認されたい。
(2016/10/11追記)
ちなみに@niftyでも「v6プラス」は契約可能だが条件としてはBiglobeと同様、「ひかり電話ルーター」を既に使っているか、さもなくば上記の如く対応ルーターを自費購入しなければならない。
初期出費~月額費用としてもBiglobeとは同様、GMOより初期出費としては高上がりではある。
また、上記の如く「フレッツ光」のIPoE化でプロバイダー内の混雑を根本的に回避できる手段を用意しているプロバイダーには以下もある。
- IIJmio:mio FiberAccess/NFに、DS-Liteオプションを追加。
https://www.iijmio.jp/guide/outline/ipv6/ipv6_access/dslite/
- Yahoo!BB:Yahoo! BB 光 with フレッツに、IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4オプションを追加。
http://www.softbank.jp/ybb/hikari/ipv6/
上記はフレッツ光から先の、IPoEで接続される会社・回線の違い。
Biglobeなどの「v6プラス」だとJPNE社なのに対し、IIJmioだと「インターネット・マルチフィード社」、Yahoo!BBだと「BBIX社」となる。
技術的な仕組みは3社とも同様の「同業他社」の関係だから、結果・効果はどれも同様(たぶん)。
各々そのオプション契約自体で初期費用や月額費用加算が発生しないのは上述「v6プラス」同様。但し、
IIJmioの場合はそもそもプロバイダー月額料金が高め(月額¥2160税込)な上に、対応ルーターの別途購入が必要、
Yahoo!BBの場合はプロバイダー月額料金の¥1250(戸建)/¥950(マンション)に加え、更に専用機器の追加レンタル(光BBユニット、月額¥500)が必要になる。
よって費用対効果として(「効果」は実質同等の筈なので費用の安さで)見ると、上述のGMOと契約して「v6プラス」で使うのが最もリーズナブルな選択だろう。
あくまで現時点では、だが。
(2016/10/13追記)
最近Biglobeでは、フレッツ光回線でのユーザー向けの速度アップサービスとして「高速Wi-Fi × ギガ対応回線プレミアムサービス」を始めたが、これはちょっと曲者のようだ。
http://support.biglobe.ne.jp/premium/
これと上記「v6プラス」とどう違うのか?と説明を読んでみたが、どうやら「v6プラス」と仕組みも何も違わない感じ。
要は、「ひかり電話」を使ってないユーザーに於いて「v6プラス」(相当)にするために自費で設置が必要になる対応ルーターを、Biglobeが月額¥800でレンタルしてくれる、ってだけに見える。
そのおまけで高速の無線環境も宅内に作れてしまう、って感じ。
スペック詳細こそ多少違えど、買えば実売¥6000~の上記対応ルーターに年間¥9600も出費し続けると考えたら、明らかに「勿体ない」の一言だろう。
最初から買えば半年か一年かで元がとれるのだから。
あるいは、NTT「ひかり電話」に契約することも考えた方がいいかもしれない。
「ひかり電話」に契約すれば、利用料金の月額¥500~に「v6プラス」化に対応したルーターのレンタルが含まれる※(ただしギガ対応でないマンションタイプだと更に+月額¥450掛かるから「プレミアム」の方が得になってしまうが)。
NTT工事費に新規で¥1000~従来メタル回線から移行で¥4000は掛かる。
※「我が家は『v6プラス』を使うつもりなので、対応品のレンタルをよろしく」と契約時の念押しを推奨。NTT/ドコモが貸し出す機器は基本的に使い回しで、機種名云々は客から指定は出来ない=v6プラス非対応な「ひかり電話」機器が充てられてしまう可能性もあるので。
もしv6プラス非対応な機器が充てられて届いた場合、それを後から対応品に取り替えて貰うのは客側都合となり、よけいな費用が掛かるはず。
自宅に直接光が引き込まれていて、対応ルーターをわざわざ買いたくはないが「ひかり電話」ならあってもいい、って考えるなら、
いっそ「ひかり電話」を引いて「v6プラス」契約をしてしまった方が、上記「プレミアム」に契約するよりも長い目で見たら安上がり、ってことになろう。
それに加え、自宅連絡先として固定電話番号が有った方が、「うちは携帯だけです」な場合よりも社会的信用が得やすい面もある(昔ほどではないかも)。月々500円~でそれが出来るのなら安いもの、って考え方も出来るだろう。
(2017/4/19追記)
INTERLINKでもフレッツ光+DS-Lite方式の IPv4 over IPv6 なサービス「ZOOT NATIVE」を2017/4/1から始めているので、以下リンクしておく。
https://www.interlink.or.jp/service/zootnative/
上記の最廉価I-O製対応ルーターも動作確認済になっているし、最初のお試し2ヶ月は無料、解約もその期間内・期間後問わず無料=手数料や違約金無しと言っている。
ただし「無料」期間後は上記IIJmioに同じく月額¥2160、やや高いか。。。
なるべく初期出費は少な目でIPv4 over IPv6がどんなもんか試したい、ルーターは買っても最悪無用になれば中古で売却処分すればいい or 試して調子良かったら月額の安い Biglobe か @nifty かの v6プラスに鞍替えしちゃえ、って考えるなら、選択肢に入れてもいいかもしれない。
(2017/7/12追記)
その後、我が家では環境そのままにフレッツ光→ドコモ光に鞍替え(転用)した。状況は
こちらのエントリーにて。
(2017/8/2追記)
上記で触れたBiglobe「v6プラス」や「高速Wi-Fi × ギガ対応回線プレミアムサービス」が、この8/1から改称と内容変更がされている。
現在の同社のIPv6関連サービスの名称は
「IPv6オプション」と「同・ライト」の二通り。
基本的にどちらも無料で、ひかり電話非契約者でIPv4 over IPv6化したい人には更にオプションとして対応ルーターのNEC Aterm WG1810HP(JE)を月額¥500税別でレンタルする、というものに変わっている。
後者「ライト」はIPv4 over IPv6を含まない=IPv6に対応したサイト/サービスの通信だけがIPv6化される。これ対応としては宅内ルーターにはIPv6パススルーの機能があればいいから、いまどきの市販ルーターなら何を使っても問題ない。
旧「高速Wi-Fi × ギガ対応回線プレミアムサービス」サービスではレンタル込みで月額¥800だったから、実質は値下げってことになる。
対応ルーターをレンタルしたいって人にとっては、月額負担が下がっているので朗報と言えるかも。
でも考えてみればそもそも、光なら速いですよって売り込んでる割には、標準(=IPv4 PPPoE)のサービスでは時間帯によってはADSL同様かそれ以下まで実効速度が落ち込む(こともある)のが実態、それを更に月額¥800加算して「プレミアム」(=IPv4 over IPv6即ちv6プラス)にしてもらえば確実に速くなります、って触れ込むんじゃある意味オプション詐欺同然?と思ってたが、ようやく自らそれを認め正したってところか(苦笑)。
まぁ月¥500となって、NTTフレッツ(マンションVDSL以外)やドコモ光でひかり電話を契約してひかり電話ルーターを備えるのと月額では並んだとはいえ、1年以上使い続けるつもりなら市販ルーターを買った方が得なことに変わりはない。
・・・と書いてからよく見たら、今回の「IPv6オプション」の場合はちょっと事情が違い、以前と違って「市販の対応ルーターでも使えます」云々の記述が全く無くなっている。
即ち、IPv4 over IPv6つまり従来のv6プラス相当で使うには、NTT純正の対応HGW(ひかり電話ルーター)を既に使っているか、さもなくば毎月¥500払ってBiglobeがレンタルするWG1810HP(JE)を使うかのニ択である。現時点では。
もしかすると、始めて間もないサービス故に、市販品を使っての検証が未だできてない、ってだけなのかもしれないが。
故に、最初から市販品を使うつもりだとしたら、今からBiglobeに鞍替えするのはちょっと待った方がいい。
いま確かな方を急いで、なら、従来通りv6プラスをやっている@niftyを選ぶ方が安全牌だろう。
現在は「MAP-E対応の市販ルーターも使用可能、但し『保証』はしない」旨のお約束?的記載あり。自社で動作確認済みの市販ルーターとして2機種が挙げられている(BUFFALO製 WXR-1750DHP、IO DATA製 WN-AX1167GR)
詳細↓
https://faq.support.biglobe.ne.jp/faq_detail.html?id=12254&category=1380
ところで、既に「プレミアム」で契約しているユーザーの扱いはどうなるんだろう?月額を¥500に下げるのかな?>Biglobe。