
※2018/01現在、最新のFilterProxyとRadikoの組み合わせでは下記現象は起きず、正常にRadikoが使えている。故に過去の話ながら、こういう事例もあったという記録として以下書き残しておく。
我が通勤のお供はスマホで聞くサイマルラジオ「radiko」。
以前はアナログなポケットラジオを使って地元放送を聞いていたのだが、地上でしか聞けないのが不便で、地上・地下・移動中の地下鉄車内等でもシームレスに聞けるradikoをここ数年使っている。
ところが最近、起動すると「地域認証の通信エラー」と表示されてそのまま終了してしまう、という現象で使い物にならないことが頻発して困っていた。
radikoアプリが直前に更新された時期と、現象が出始めた時期が合致するなら、アプリ自体の「デグレード」故に旧バージョンに書き戻して落着ってこともあるが、そうでもない。
結局、別のアプリとの組み合わせで起きる問題と判明、
「組み合わせると都合が悪いアプリ」を自分が後からインストールし常用し始めた結果、radikoが正常起動出来なくなってしまっていたようだ。
その「都合が悪いアプリ」とは、「FilterProxy」だった。
FilterProxyは本来、Webブラウジングや各アプリの作動中(広告入りの無料モノ)に画面のあちこちに表示される広告バナーを出にくくするもの。
それら広告を表示するためにブラウザーやアプリから参照される「広告専門のサイト」との通信を自動的に遮断してくれる「関所」(ローカルなプロキシサーバー)として作動する結果、広告の類を目にしないで済む・誤ってタップしてしまうリスクを少なくしてくれる、って効果がある。
その効果自体は気に入って使っていたのだが。。
しかし、これを使っている状態でradikoを起動すると、同アプリが動作中の端末の所在位置を特定するのにネットワーク情報を用いるのが、どうもうまくいかない感じ(GPSが使えない状況では、現在接続されているドコモ基地局の位置情報/Wi-Fi親機のIPアドレスから所在位置を割り出している)。
そのため、地下や屋内等でGPSによる位置特定ができない状況下でradikoを起動した場合、「地域認証の通信エラー」を吐いて動作を中止してしまう?と思っていた。
しかも一旦こうなってしまうと、アプリを再起動するだけではダメで、GPS電波を受信できる地上・屋外で端末を電源OFF→ONしてからradikoを起動するしか復活手段がない、っていう厄介なオマケ付き。自分の端末(ドコモN-04E、OSは4.1.2)の機種固有の現象なのか設定のせいなのかは不詳ながら。
位置特定ができない状態だから、って理由だけでは、この「厄介なオマケ」を含めた現象全般の辻褄が合わない。
もしかしたらradikoのアプリとサーバー間で、ユーザーが本来の所在地と違う場所のプロキシサーバーを経由する事で所在地を「詐称」し域外で聴取するって使い方ができない?よう対策されていることの影響なのかもしれない。
GPSが使えているか、ネットワーク情報から現在地特定ができるかどうかと関係なく、そもそもプロキシ経由で接続されること自体をradikoが起動時にrejectしているように思える。
実際、FilterProxy内の設定「状態」のActive/Bypassを切り替えても状況は変わらなかったが、
FilterProxy導入時に本体設定のLTE/3GのAPN設定で書き換えていたプロキシ「手動」・アドレス「localhost」・ポート「8000」の項目を、元々のプロキシ「未使用」に戻しFilterProxyを使わない状態にしたところ、諸々の現象はLTE/3Gの接続環境下に於いては出なくなった。
Wi-Fiについても然りで、自宅APあるいはdocomoWi-Fiなど公共APでも同様、本体のWi-Fiアクセスポイント設定で上記プロキシ設定をFilterProxyを用いるように書き換える→radikoはエラー、プロキシ「未使用」に書き戻す→radikoは正常起動、だった。
自分の場合、FilterProxyを使う用に設定してあったのがLTE/3Gの方だけで、Wi-Fiの方は未設定だった。
そのため、毎朝自宅を出る前に(=Wi-Fi接続下で)radikoを起動してから持ち出した時は以後も問題なく聴取出来ていたが、自宅を出てから(=LTE/3G接続下で)起動したときに限ってエラーする、という状況にあったことになる。
但し例外的に本体電源OFF/ONした直後に関しては、FilterProxyを使う設定がされていても、
電源ON直後=ネットワーク接続が未確立な状態のうちにradiko起動→プロキシ経由かどうかが判別できないからrejectされない→ネットワークで位置情報が取得できないからGPSでの位置情報が採用される→radikoは正常に立ち上がる、
と考えられる。
それ故に、自宅を出てからradikoを起動しようとしてエラーでハマっても、本体電源をOFF/ONすればradikoが正常に立ち上がるって話だったのか、と自分なりに合点がいった。
自分もそうだがradikoを無料の範囲で使う場合、
聞きたい放送局は、その端末が存在する地域において従来のアナログラジオで普通に受信できる局=地元の局からしか選べないように制限されている(「ラジオNIKKEI」に関しては、元々使っている放送電波の性質上全国どこでも受信できる放送故に「エリアフリー」扱い。旧称「ラジオたんぱ」、BCL/SWL経験のある方や競馬好きの諸氏ならご存知の如く)。
但し端末の所在地を特定できない場合は、エリアフリーの「ラジオNIKKEI」を含め一切の受信を認めない、って作りになっているようだ。これは無料ユーザーか否かを問わず。
ともあれ、毎日使うradikoがまともに動かないことがしばしば有っては使いにくくて話にならないので、
暫定回避ながらFilterProxyを使わないよう、端末のAPN/Wi-Fiアクセスポイントの設定を各々、FilterProxy導入前の値に書き戻す事にした。
これでradikoは正常に作動するようにはなるが、引き換えに当然ながら、FilterProxyによる「広告バナー抑止」は効かなくなる。
どうにかしてこの「モグラたたき状態」の現状を脱し、radikoとFilterProxyの両立を図りたいのだが、今のところ策無し。
とりあえずはLTE/3GのAPN設定を二通り登録して、FilterProxyを使うとき用とそうでない用(=デフォルト値)とで都度手動切り替えすることで対処している。
radiko起動時だけはFilterProxyを介さない後者の設定で接続されてないといけないが、正常に聴取し始めて以降は前者に変更してもそのまま使えるので(もしかして時間制限があるのかもしれないが)、一時的?にそれでかわすことにした。
Wi-Fiに関しては残念ながら、一つのAP(同一のSSID)に対して複数の設定を用意しておいて都度切り替えるって運用はできなかった。既存と同じSSIDで新規登録すると、同一SSIDの既存の設定が上書きされてしまう(自分の機体/OSバージョンの制限か?)。自宅Wi-FiならAPをマルチSSIDで運用すればいいのだが。
どうすれば外出先のWi-Fiでも使い易くできるか、検討中。
根本的にはどうやっても解決しない・諦めるしかないのかもしれないが。。。