※2019/7/16追記 新型登場→
こちらにて。
近所のダイソーで、出力2.4A対応のAC-USB充電器(電源)が売られていたので買ってみた。
ネットで検索しても殆ど情報が無いことからすると、ごく最近発売されたもののようだ(注:これの投稿当時)。
主要スペックを勝手に列記してみると、こんな感じ。
●ダイソー G208 【アンドロイドスマートフォン、タブレット用】ACアダプター USB充電(2.4A)
- 定格出力 5V 2.4A(最大) × 1口、USBタイプAジャック。
- 定格入力AC100V~240V 50/60Hz 0.3A。※ただし規格認証マーク表示はPSEのみ=日本国内向け。海外での使用は自己責任で。
- ACプラグ部分は折り畳み格納可、USBジャックの反対面にあり
- 外形サイズ(実測)W27×H44×D45mm 、USBジャックがある面を正面として。
- 重量(実測)47g
- 外装色 白 or 黒
- 同等仕様・同価格でiPhone/iPad用の商品もあり。通信ラインの内部処理の違いのみ(Android用は短絡、IPhone/iPad用は抵抗分圧)。
以前からダイソーでは出力1.0A×1口タイプのAC-USB電源が¥200(¥216税込)で売られていて、実際自分も使っている。
しかしそれって安価で小型なのはいいのだが、いまどきのスマホやタブレットの充電に使うには給電能力が中途半端・物足りない、またACプラグ部分が本体から突き出したまま固定=非格納式で持ち歩きのときに邪魔、ってのが難点。
その点この¥300(¥324税込)では出力2.4A、プラグ部分は折り畳み収納式となって、使い勝手は良くなっている。
なお、動作中を示すランプの類は何もないのはダイソーAC電源のお約束?どおり。無くても困らないが。
斜め上から俯瞰。横幅は比較的スリムなので、差し込み口が横並びな電源タップに挿すにも隣のクチ・プラグと干渉しにくく、扱いやすい。
プラグ部分を立てている図。立てた状態でのホールドはしっかりしていて、コンセントに差し込む力でも倒れにくい。
プラグ部分を畳んだ図。
プラグ付近の銘板記載。当然ながらPSEマークは規格通りに入っている。
既存の¥200に比べて出力がアップしている分、本体サイズも相応に大きいのは止むを得ないところか。
出力が大きい→内部損失も然り→損失分は本体表面から放熱必要→でも安全面から表面温度の上昇は抑えたい→ならば筐体の表面積を広げればいい→筐体を大きく作るのが手っ取り早い、ってことになるので。
参考に、現在自分が日頃使っているエレコム製の同種電源(MPA-ACUEN000BK、実勢¥1000前後)と並べてみるとこんな↓感じ。
エレコムのそれは出力USBジャックが2口あるも、出力定格5.0V 2.4A(2口合計の最大)であり、能力的には同等。
写真左(下)がエレコム、右(上)がダイソー。
サイズとしては正面からみた横幅がダイソーの方が細いが、高さ・奥行きはダイソーの方が3割くらい大きい。
エレコムが頑張った小型化設計をしてる?のかどうかは、よく判らないが。
今回のダイソー¥300だが、使ってみても特に問題はなさそう。
総じて、満足いくレベル。
手持ちのGoogle Nexus7(2012)に内蔵バッテリーが空に近い状態から充電して、当初は電流1.7A弱が流れる~満充電に3時間程度かかった。この辺の推移や所要時間は他の出力2Aクラス以上のAC-USB電源を使った場合と同様で、特に違いはない。
充電開始直後から10数分間経過した本体に指で触っても、気になるほどの高温にはなっていなかった。
出力電圧の実力は4.90~5.00Vで
ほぼ一定しており、負荷(出力電流)の大小にはほとんど左右されないで安定しているややふらつきが大きい印象(他の類似電源と比べると若干ながら)。また負荷増大と共に電圧は下がる方向。試した負荷0~1.7Aの範囲では、だが。
類似の電源では出力電圧の変動幅が大きいものもしばしば見かける中で、これは
よい方だろう水準点か。
コイル鳴きの類の作動音も気にならない。高負荷時~ほぼ無負荷でも、耳を近づければ某かは微かに聞こえるかも、な程度。
あとは長期的に使い物になるか、日々使うなかで様子をみていくことにする。
出力最大2.4Aのこれがダイソーで手に入るなら、もう街の家電屋や携帯ショップで売っているAC-USB電源にはほぼ用はないだろう。
どうしても複数の出力ポートが有るものがほしいとか、最新のQuickCharge規格やUSB PD規格に対応した端末機器に最高速で充電したい、って場合でもない限り、ダイソーのこれで大抵は事足りるはず。
特に就寝中の翌朝までの間にフル充電できればいい用途なら、この手の5V定電圧な電源で十分。フル充電するに掛かる時間でみたら、最新規格のものなら2.5時間で済むのが3時間くらい掛かっちゃう、って程度の差しかないので。
もし、残量ほぼ空の状態からの最初の1時間内外で極力多くの残量アップをしたい、と考えるなら別だが。
(2017/7/28追記)
その後もほぼ毎日のようにNexus7 2012の充電に使っているが、ここ最近はバッテリー残量が少ない状態で充電を開始しても最大1.2A程度しか流れなくなった。電圧はちゃんと4.9Vくらい出てはいるが、電流は0.8~1.2Aを行ったり来たりでどうも不安定な感じ。
同じNexus7本体とケーブルを使って、元々使っているエレコム2.4A電源に繋げばほぼ安定して1.7A弱が流れる。違いは電源がコレか否かだけ。
うーん、やっぱり百円(正確には¥324)品質??
不覚にもレシートを捨ててしまったので、店頭で交換を申し入れる訳にもいかず。
近々もう一回買ってみるしか無いか。。人柱上等で(笑)。
と思って近所のダイソーを再び見て回ったら、どうも最近品薄な様子・・・iPhone/iPad用なら見かけるのだけれど。
(2017/8/16追記)
上記Nexus7での電流の話はどうやら、このアダプター自体の出力電圧が低めなことと、偶々使ってたUSBコードがイマイチだったことが絡んでいたっぽい。#ゴメンね>ダイソー
現状でも規格上はダメではないのだが、もう少しだけ出力電圧が高めになってると有り難い感じ。無負荷時に規格上限の5.25V近辺、全負荷の2.4A出力時でちょうど5Vくらいだと都合がいい。
出力電圧が最初から高めなら、ケーブルが多少ポンコツでも充電電流が抑えられなくて済むので。
今回入手した個体では無負荷時の出力端で4.9V、腹ペコ状態のNexus7に繋いで1.5A近辺を流すと4.8V前後まで下がる。たぶんこのとき使ってたケーブルでの電圧降下が多めで、ケーブルを経てNexus7が受けている電圧は規格下限の4.75V付近となってしまい、本来Nexus7が受けられる最大電流の1.7A弱までは流せない、とNexus7側が判断してしまっていたのだろう。
この辺り、自分の上記Elecom製品だと、吸い出される電流が増えても出力電圧を下げないorむしろ意図的に上げているようで、出力電流が1.5A近くでも出力電圧は5.2V近辺をキープしている。Nexus7に標準添付の出力最大2AのACアダプタも持っているが、それも同様。
もしかして今後どこかの生産ロットから、この辺に改善がなされることに期待したいところだ。
ちなみについ最近、これをもう1個入手したが(懲りずに)、
その個体は無負荷時5V、腹ペコNexus7接続時で4.90V・1.5A前後だった。全般に出力電圧が0.1V高めな分、先の個体よりも結果的にNexus7への流入電流は大きくなる模様。
あるいはあと数個か買ったら、出力電圧がより高めな「アタリ個体」を引く可能性もなくはない。。。なんて考えないでおこう(笑)。
何個も買って選別して使うくらいなら、有名どころの信じられる1個を買って使う方が遥かに利口だ。
(2017/11/6追記)
ついに殻を割ってみた(笑)。中身はこんな↓感じ。
外周の継ぎ目をカッターないしはマイナスドライバーで徐々に広げながらコジっていくと、そのうち接着剤?が剥がれてバキっと割れる。
コジりの力をかけるべき方向は、写真から推測されたし(説明がメンドいので)。
数個バラしてコツが判ってきたのでもう少し詳解(笑)。
外周の継ぎ目の中央付近や角付近で刃幅3mmくらいの細いマイナスドライバーを立てて、ハンマーの類でミシッと音がするくらいの強さで叩く、を繰り返す。ミシッは接着部の剥がれる音。力加減が過ぎるとミシッでなくバキッ(プラ部品の破壊音)となるので要注意。。。
それで広がるようになった溝に、コンセントプラグ側からUSBジャック側へ斜めにドライバーで数ミリくらいコジ入れ、それで出来た隙間に使い古しのプリカの類の角を差し込んで、まだくっついている側にずらして隙間の空く範囲を広げていく。
出来た隙間がほぼ一周すれば、パカッと筐体が割れる。
基板裏側はこんな↓感じ。
(2018/03/08追記)
既に自ら内部回路図を起こし、ブログにUpされている方がおられた。
改造で出力電圧アップ/電流上限アップなども実践されているので、さっそく参考にさせていただこうと思う。
下記エントリーと時期を前後して、
特性測定データや改造内容の記事がある。
●ダイソーのタブレット用USB2.4A充電器の回路
https://blogs.yahoo.co.jp/m_yokoshima/15695200.html
毎度ながら先人の尽力に感謝。
上述の出力電圧が低めな件は、どうやら生産コスト見合いで設計上妥協した結果っぽく、今後商品自体が改良されて出てくる可能性は望み薄。上記参照先のごとく入手後に自身で手を入れるしかなさそうだ。
回路構成的には、チップ抵抗を1個増やすか系列違いの高精度な別モノに置き換えるかすれば調整のしようはある。しかし前者にはプリント基板の改版が必要(上記参照先の改造例のごとくチップ抵抗の重ね付けは手作業必須ゆえ、量産品への適用はあり得ない)、後者は使用部品の原価アップになる、で、どっちにせよ製品のコストアップは避けられない。
故に、こんな薄利多売の安価製品でそこまでするか?レベルの話と推測する。残念ながら。
(2018/3/12追記)
手持ちの数個を改造して出力電圧を僅かに上げ、使いやすくした。
こちらのエントリー参照。
(2019/7/16追記)
ここ最近品薄っぽい。
この2.4A品も以前からある1A品(¥216)も含め、AC-USB電源ってもの自体がダイソー店頭から消えたかの印象。
近所のダイソー数件ではこの2019年春以降、見かけていない気がする。2.4A品をもう1~2個欲しいと思っているのだが。
普段は市街地の中小規模な店舗しか行ってないのだが、ちょっと足を伸ばして、商品の回転があまり良くなさそうな店や郊外の大規模店でも見てみようと思う。
それとも、セリア/Meets系で売っている¥500の5V2.1A電源に浮気するか。。。