
我が家のブロードバンド環境はこの10年来、ドコモ光(フレッツ光から転用)のマンションVDSL。
使用しているホームゲートウェイはNTTのRV-S340NE。フレッツ光に契約した当初に貸与され、以来使い続けてきた個体。
ここ最近になり、突然ネット接続が断になることが増えてきたのに加え、その数回に1回はネットもひかり電話も不通になる→同HGWの電源再投入で直る(それ以外では直らない)、という事象も現れ始めた。
夏場で周囲温度が高くなったために不調が顕在化したのか。
いずれも一時的な事象で、放置か電源再投入かで直ることは直る。
しかしこのところテレワークで自宅のネット接続を長時間連続して使う頻度も多く、その最中にネット接続が途切れるとやや手間なことから、常に切れないでいてほしいのは確か。
そこで、ここらが当該HGWの寿命?換え時?と、ドコモ経由で交換を申し入れた。
折り返し、NTTフレッツの故障受付から連絡が来た。
NTT側のログ?で最近の接続状況の裏取りができたらしく、「確かに仰る通り最近接続が時々切れている。要因は複数あるも、先ずはHGWを交換して様子をみてほしい」とのこと。
思惑どおり事が運び、交換用の機材が2日後には届いた、のだが。。。
新たに届いたのも今まで使ってたのと同じ機種、RV-S340NE。銘板には2008年製と記載。
#おいおい12年も経った個体に今更交換って。。もっと新しい個体/機種にしてくれりゃいいじゃん >NTT
ともあれ、立ち上げる。
届いた個体を今まで使ったそれと置き換えて接続→電源投入→数分か10分か程度待つ→正常にネット/ひかり電話が使えるようになったのを確認→おしまい。
我が家のネット接続は「v6プラス」使用のため、HGWの交換に伴う設定は特に要らない。
ネット接続もひかり電話も、回線を繋いで電源オンして放置、で回線側から勝手に設定が掛かって立ち上がる。
強いて言えば、管理画面ntt.setupにアクセスし管理用パスワードを設定するのと(やらないと前面の「初期状態」ランプが消えない)、ついでにひかり電話の子機登録をやり直したくらい。
#我が家ではスマホのSIP(インターネット通話)機能を用い、スマホをひかり電話の「コードレス子機」として使っている。
交換して取り外した旧いほうは、改めて電源オン→本体の「リセット」ボタン押下保持で初期化し、フレッツの修理センターへ送り返した。着払い。
今回のHGW置き換えで問題解決したのかどうか、暫く様子を見ることにする。
(2020/9/9追記)
最近フレッツ光は、既存建築なマンションのVDSL/LANから光への変更を積極的に進めているとか。
ソースはこの辺↓
●NTT東「フレッツ光マンションタイプ(VDSL方式)からフレッツ光マンションタイプ(光配線方式)への切り替えについて」
https://www.ntt-east.co.jp/aboutus/change-hikari.html
●NTT東「フレッツ 光ネクストにおけるVDSL方式/LAN配線方式から光配線方式へのタイプ変更工事費割引の実施について」
https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20200624_01.html
コラボじゃない本家フレッツに契約しているなら、NTTに「うちもVDSLじゃなく光にしたい」って言えば、事前の調査から導入までをフレッツ側で積極的に段取ってくれそうな雰囲気である。
ただしドコモ光みたくコラボな契約者だと、顧客への一次対応はそのコラボ業者側の範疇ゆえ、NTTが先頭切って動いてくれる訳ではないみたい。。。
ならばNTTに「もしVDSLから光に変えてくれるんなら 、いまのドコモ光をフレッツに戻してもいい」とでも言ってみようか。ダメもとで。
いまどきはコラボから本家フレッツへ戻すにも、掛かる費用は事務手数料の¥3000だけ。
昔みたく何をするでもない?工事費¥1万なにがしを取られるとか、光電話サービスの「アナログ戻し」なんて無駄手間も無くなっている。
ドコモの例↓
●「ドコモ光」から他社光サービスへのきりかえ(事業者変更)
https://www.nttdocomo.co.jp/hikari/switching/
#まぁ使う設備が元々NTTフレッツの同じもので変わらないんだから、本来工事費なんて掛かるほうがおかしいんだが。
但し、2年割みたく定期契約してる場合の中途解約で掛かる違約金があったり、コラボならではの割引施策(ドコモ光だと、本人や家族が使ってるドコモのケータイ料金が割引される類)が外れちゃうのには要注意ではある。
うーん、どうしようかなぁ。。
(2020/12/21追記)
その後もリプレースしたRV-S340NEを使っているが、やはり時々切断されてしまう。
瞬時の切断らしきは週に数回、「インターネット接続無し」な状態→再起動で復活、が月1回か程度。
但し後者の「接続無し」状態に於いても、配下に繋いでいる別ルーター経由のIPv4 PPPoEで接続すれば正常にネットが使えることから、フレッツ回線自体の障害/問題ではなく、VDSLモデム機能も問題ないといえる。
故に、RV-S340NEのブロードバンドルーター機能/MAP-E(v6プラス対応)機能に某か論理的?性能的?問題あり、と見る。
まぁこの際なので、またドコモ経由でNTTフレッツに連絡入れて、今度こそ(?)HGWを新型のRV-440シリーズに交換して欲しいと打診してみよう。
このご時世、モノだけ手配して客に送ればいいHGW交換を渋られることは無いだろう。
ついでに某かHGWの機能/性能アップに預かれればラッキーである。
と、意気込んで早速ドコモに連絡してみたが。。。結局RV-440xxへの交換とはすんなりいかず。
ドコモ担当曰く、もっと旧くIPv4 over IPv6に非対応なRV-230xx等からなら陳腐化理由での機種変更交換は可能だが、今がRV-S340NEでは無償交換はできない、もし交換するにして特定メーカーを指定/除外する等はできないから、最悪今までと同じRV-S340NEを再び引く可能性もある、とのことだった。
どうしても交換して欲しければ、顧客都合の交換費用¥8,800かを払えってことらしい。
んじゃぁいいや、とりあえず現状維持としよう。
気になったついでの出来る範囲で、
SPI設定のTCP,UDPタイムアウト値をデフォルトの300秒から3600秒に変えてみた。接続が切れる直接原因がそれなのかどうかは不詳、でも時々起きている「一時的に切れる→勝手に直る」事象には某か効果あるかもしれず。
あと、DNS設定の AAAA送信抑制エラー応答機能 ってのもデフォルトのOFFだったのをONに変更してみた。これは単純にDNSからの応答が速くなる=ネット使用時のレスポンス改善を期待して。効能としては一長一短あるようだが、自身の場合は実行直後から効き目が有った模様。
なお月イチ?で通信不能→再起動しなきゃならなくなる事象には、目下は無策。上記の設定変更で状況が変わるといいのだが。
(2020/12/25追記)
その後、自宅でネットを使ってて勝手に切れた、の現象は起きていない。
上記「タイムアウト値」を3600秒にしたのが効いたのだろうか。
引き続き様子を見てみることにする。
(2020/12/28追記)
その後も不定期に切断される現象は再発する。むしろ以前より悪くなったかも?な感じなので、再度設定を弄ってみることにした。
以前から気になっていたのだが、設定画面へアクセスしようとすると、レスポンスが異様に悪い。
http://ntt.setup/ を叩いても数十秒単位?で反応なかったり、「内部処理中なので後で再度アクセスを」のごとくエラー表示されたり。
お題の切断現象が起きた直後は特にひどい。
散々待たされ漸く管理画面が開いたところで、同ルーターの通信ログを見てみると、障害通知ログに”TX-ERROR List Create Error”が複数出ている。
ネットで調べたら、ひかり電話ルーターを使っていて正にこの症状でハマった事例が複数出ているのを発見。「NAT溢れ」って状況らしい。
かつてNEC製ルーターに見られた「Aterm病」と揶揄されたそれに酷似している。うちの光電話ルーターはRV-S340「NE」=NEC製というのは何かの因果か偶然か。。。
NAT=アドレス変換の情報テーブルが一杯になる→旧い情報が順次タイムアウトで消されるまでは新しい情報が登録できない→最悪でそのタイムアウト値だけの時間が経つまでは新たな接続が出来ない→結果的にネット接続が切れる(→暫く放置すると繋がるようになる)、ってことのようだ。
デフォルトのタイムアウト(TCP・UDP)の設定値が300秒=5分だから、ネット接続が突然切れる→概ね5分以内に復活する、って事象であればこれで説明がつく。
ということで、上記理屈からすればタイムアウトを長くしては逆効果でしかない。値をデフォルトの300秒から各々30秒に短くした。
また、”AAAA送信抑制エラー応答機能”も以前のOFFに戻した。それってIPv6が使えない=IPv4オンリーな回線環境であればONにする意味も効果もあるが、我が家みたくIPv6が使える環境では意味なしというか逆効果だと知ったので。
それ以降、上のログ記録も皆無となっている。管理画面のレスポンスの異様な遅さも見られなくなった。
ネット接続が突然切れることも無くなったみたい。PCで何時間もRadikoを流しっぱなしにしても、以前みたく1~2時間かすると途切れる(音声出力が止まり、Webブラウザを見ると「画面をリロードしてください」表示になる)こともない。
以前だとスマホでWebブラウジングしていると「接続先がありません」みたくエラーが不定期に出てた→リロードしてたのも皆無になったし、レスポンスも良くなっている。
この辺の諸々も、実はこのNAT溢れな状態の波及症状だったように見える。
NATテーブルの消費が多くなる→テーブルの情報が多くてNATの処理が重くなる=ネット接続のレスポンスが低下する、NAT処理が重い→内部の処理能力が不足して管理画面の表示みたくおまけ的処理が後回しになる~手が回らなくなって処理落ちしてた、って感じかな、と(あくまで想像)。
考えてみれば、この数年で我が家の中でネット接続する端末の数も増えたことで、我が家ではNATテーブルの容量=4096且つタイムアウト300秒っていう10年前の仕様や処理能力では不足気味なのかもしれない。
VDSLを引いた10年前当時って、常時接続はスマホ2台+不定期にPC1台程度だったが、いまや常時スマホ3台、高頻度でタブレット1台、PCが自身のテレワーク用で平日は1台~たまに2台である。
NATテーブルの容量不足を軽減か解消かしたいなら、目下のNAT機能をひかり電話ルーターの外に出す=他の機器に肩代わりさせるしかないが、いまいまそれ用の高性能ルーター導入に費用かけるつもりもないし、上述事情から ひかり電話ルーター が新型に置き換わる予定も当面ない。
よって今回のタイムアウト短縮=同テーブル内の情報の回転を良くする・積極的に空けることで当面凌ぐしかない(その効果に期待するしかない)。
うーん、これで解決だといいが。
我が家みたく、宅内LANの有線か無線かを問わずネットがたまに切れて「インターネット接続無し」みたくなる→数秒か数分か放っておくと勝手に直ってる、的な症状が気になる方へ。
通信ログを覗いてみて「TX-ERROR List Create Error」なんて記録がみえるようなら、その原因はNAT処理テーブルの枯渇→TCP/UDPタイムアウト値をデフォルトのそれよりも小さくしてみると回避/軽減できる(かもしれない)事象なので、ダメ元で値を弄ってみることをお勧めする。
NTTひかり電話ルーターに限らず、又ルーターがAterm=NEC製品に限らず(かも?)、で。
ともあれ、これの続きを書かなくて済むと願いたい。