過日HDDの2台実装とWin10Pro化した我が新PC。
本命のHDDミラーリングに着手した。
各々のHDDは容量1TBでファイルシステムはMBR、一方のHDDには既に以前使ってたPCから移行したデータが入ったパーティションが存在し、未使用領域は無し。他方のHDDはすべてが未使用領域な状態。
残念ながらマザーボードにはRAIDの機能はない。
この場合のお決まりの手順としては、「ディスクの管理」で既存の一方のパーティションを右クリック→ミラーボリュームの追加→(ダイナミックディスクへの移行)→設定完了→(同期化処理)。
その通り進めてみたが、何故か「ダイナミックディスクへの移行」の段階で「(!)空き容量不足のため中止」となってしまう。
うーん、何故だ。。ミラーする元も先もHDDは同一型番の同容量、ミラー先にする方は全容量が未使用であり容量不足な筈はない。
ベーシックディスクからダイナミックディスクへの移行に当たっての注意点が何かあるのか探ってみると、旧い情報ながら「当該HDDの末尾に『未使用領域』が1MB以上ないとダメ」というのを発見した。
ソースはこの辺↓
●MSサポート「Windows Server 2003 のディスクの管理スナップインでベーシック ディスクとダイナミック ディスクを管理する方法」
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/323442/how-to-use-the-disk-management-snap-in-to-manage-basic-and-dynamic-dis
→ベーシック ディスクからダイナミック ディスクへの変換
●マイクロソフトサポート「[HOWTO] Windows Server 2003 でのストライプ ボリューム (RAID 0) の作成方法」
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/323433/how-to-establish-a-striped-volume-raid-0-in-windows-server-2003
そう言えば思い出した。
HDD内にパーティションを作るに際して、社外のパーティション操作ツールでパーティションの拡張/縮小/移動やらを行ってたので、もしかするとその「末尾の未使用領域」とやらを無意識に潰してたのかも。
ならば、最も末尾寄りに置いたパーティション容量を縮小する→末尾に未使用領域を設ければいいのか。
という事で、「ディスクの管理」にて既存のパーティションを弄って容量を減らし、当該HDDの末尾に未使用領域を作った。最低1MBとあるが、エイヤで100MBほど確保した。
それから再び「ミラーの追加」を行ったら、今度は問題なくダイナミックディスクへ変換され、未使用だったほうのHDDに無事ミラーが作られた。
エラーメッセージ表示で単に「容量不足だからダメ」とされたのでは、HDDの末尾に未使用領域が無いから?と気づかせるには無理があると思うが>MS。
と、ここまでネット検索しているうちに、新たな気付きが。。
同じように内蔵HDDをミラーリングする方法にはもうひとつ、「記憶域プール」という手法もあることに気がついた。
また、そもそもMSが最近ダイナミックディスク運用を公式に「非推奨」とし、その後継に「記憶域プール」の使用を勧めている記事も発見。
ダイナミックディスクを非推奨にしたのは比較的新しく、この2020年5月以降のことらしい。
●MS Docs「ダイナミック ディスクからベーシック ディスクへの再変換」
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/storage/disk-management/change-a-dynamic-disk-back-to-a-basic-disk
なんだよ。。非推奨な機能を今から頑張って使うことないさ、という訳で方向転換することにした。
さて「記憶域プール」を実行に移す。後戻りながら。
この辺↓やその他「記憶域プール」キーワードで検索される情報を参考に。
●MSサポート「Windows 10 の記憶域スペース」
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-%E3%81%AE%E8%A8%98%E6%86%B6%E5%9F%9F%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9-b6c8b540-b8d8-fb8a-e7ab-4a75ba11f9f2
記憶域プールを新たに作ると、当該HDDの中身はまっさらにされてしまう。ベーシック→ダイナミックディスクの移行みたくには、中味のデータは温存されない。
従い作業の進め方は一択、
いま既に内蔵HDD内にあるデータを一旦外部にバックアップする→内蔵HDD2台を「記憶域プール」に設定→その「記憶域プール」の中に「記憶域スペース」を「双方向ミラー」で作る≒パーティションを切る→バックアップしておいたデータを「スペース」に書き込む→ドライブレターをつけ直す(着手前のそれに合わせる)、
とする。
うぅ、今頃気づいた。巷のパーティション操作ツールの無料バージョンでは「ダイナミックディスク」からのパーティションコピーができないんだ。。。早まったか。
ベーシックディスクのままにしておけば、パーティション丸ごとコピー=バックアップできて手間なしだったのに。
仕方なし、XCOPYコマンドで何とかしよう。
その後一晩掛けて、外付けHDDにデータをコピー→内蔵HDDを上記にてミラーリング構成で設定→外付けHDDからデータを書き戻す、で、無事ミラーリング運用に移行した。
移行後を「ディスクの管理」で見ると、若干違和感がある。 移行前みたくディスク0,1,2...の個々のドライブ単位の物理的な境界が示されず、各々の「記憶域スペース」=論理的な1台のHDDとして表示されるため、切ったスペースの数だけあたかもHDDを増設したような見た目になる。
エクスプローラーなどで普段扱う分には、従来の冗長無しな運用となんら違いはないが。
敢えて言えば、冗長無しなときよりは書き込みが遅い感は否めない。
まぁ冗長処理をCPUがやっているのだから、そこそこの負担増となっていて当然だが。
ちなみに、
この「記憶域プール」はOSがHomeでもProでも使える機能。Windows8時代から既にあったとか。あまり知られていないようだが(自分が知らなかっただけ?)。
OS起動ドライブの冗長運用には使えないが、自分みたくデータ保管用に特化したHDDには使えるから、それなりに用途はある。
内蔵HDDの単体故障でデータを失いたくない向きには、この「記憶域プールによるミラーリング」はお勧めかも。
あるいは、HDDを複数台パラに使っての「シンプルな記憶域」でスパンニングによる読み書き動作を分散=倍速化?して使うのも面白いかもしれない。
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Posted at
2020/10/22 12:53:43