
先に新しいPCを購入したのに伴い、退役させる予定だった10年越えのHP製デスクトップPCにて、興味本位ながら再活用の途を探ってみることにした。dx7300ST/CT。
甦らせるにOSをクリーンインストールするだけでも充分かとも思ったが、ついでに内部を少し弄って今までより働けるPCにしたい。
#毎度ながら、中を弄ることが真の目的(笑)。
そこで、OSのインストール先ストレージを今時なSSDにしてみようと画策。今や常套手段ながら。
機体内の3.5"ベイ×2は既にHDD2台で埋まっている(シャドウ×1、オープン/シャドウ兼用×1)。
元々マザーボードの機能でRAID1として使えてたのでその構成は温存しようかと思ったが、しかしよくよく見るとマザーボード上の既存なSATAポートが3個で空きがなく(HDD2台+光学ドライブで占有済)、SSDを追加するにも繋ぐ先がない。かといって今回わざわざ拡張ボードでSATAポートを増設するつもりもない。
ということで妥協点、既存の3.5"を1台外す→空いた3.5"ベイに2.5"-3.5"変換ブラケットを介してSSDを入れることにした。RAID1は諦めて。
#滅多に使わず速度も不要な光学ドライブをいっそ外すかUSB接続にするかして、SATAを1つ空ける→SSDへ回す、って選択もあったじゃん>俺
新たに購入したのはこれら↓。
・2.5"SSD:キオクシア(KIOXIA) 内蔵2.5型SSD 240GB SSD-CK240S/N、¥3680
@amazon。
・2.5"-3.5"変換ブラケット+配線セット:Inateck 2個2.5インチHDD・SSD取り付け可能の変換フレーム、3.5″~2.5″内蔵HDD増設用フレーム、SSD変換ブラケットアダプター インストールツール+電源/データケーブル各2本付属:¥999
@amazon。
キオクシアのSSDを買ってみたのは、国内ブランドを応援したいだけの意図。発売元がBuffaloで3年保証付きなら悪くない。
また、3.5" SATA HDDを2.5" SATA SSDに置き換えるには2.5"×1台-3.5"変換ブラケットの金物+ネジだけ足せばよく、SATAや電源の配線は3.5"HDDのそれを使い回せば良かったのだが、値段的にブラケット単品の1台用でも上記の2台用セットでも差額数百円の僅差だったので良しとした。
翌日。
モノが届いたので、PC機体の組み換えに掛かる。
既存HDDの中身データは既に新PCへ引っ越し済みだが、RAIDの設定を解除しただけで温存した。
以前3.5" HDDの換装は経験済みなので、組み換えの手順は迷うことなく済んだが、上記の2.5"-3.5"ブラケットのネジ穴の仕様がダメダメでちょっとトラブった。
我が機種を含む同世代のHP製PCでは、3.5"HDDの両サイドの固定ネジの穴に、頭部に3mm程の厚みがある専用のネジを締めることでHDD側面に突起を設け、それをガイドにして筐体側の板金に嵌め込む仕組み。
そのため、既存のHDDに付いているその専用ネジは今回の変換ブラケットに移植できないといけない。
写真↓の赤丸部分。
ところが。
知られているとおり3.5" HDDの固定ネジはインチネジの規格#6-32UNC、しかし今回買った変換ブラケットに切られているネジ穴・それ用に添付されているネジはミリネジの規格M3×0.5で、HDDから外したそれとは合わない。
ネジピッチどころが太さも0.5mmくらい違うから、どうにもならず。
#おいおい、既存の3.5"HDDを取っ払ったところに嵌めるブラケットなんだから、ネジ穴も3.5"HDDと互換=規格#6-32UNCでなきゃダメだろうが>メーカーInateck
結局HPの本来のネジを使うのは諦め、ブラケットに付属していたM3ネジを嵌めて使うことにした。
幸いPC機体側の板金は3.5"HDDの横幅にきっちりな寸法に出来ていて、買ったブラケットを収めてもガタは無く、専用ネジの代わりにM3ネジを使ってもネジ頭が辛うじて板金側の溝に掛かってくれた=容易には外れないため、不本意ながらそれで落着とした。
機会があれば、#6-32UNC のハンドタップ(メスねじ切り用のドリルみたいな工具)を買ってきて手直しするとしよう。
次にWindows10のインストール。
MSサイトからDLしたメディア作成ツールでUSBメモリーにインストーラーを作成→それでPCをBoot→インストール先ストレージをその新品SSDに指定し領域確保→クリーンインストール。
旧型機体ゆえにUEFIにライセンスキーが仕込まれた今時のメーカー製PCと違い、インストーラーが勝手にHome/Proの別を決め打って突き進んじゃうトラブルもなし。
元々の7Pro DSP 64bit→10 Proアップグレードのデジタル認証済みな機体なので、Pro版を選択→「ライセンスがありません」で進む→立ち上がった後でネットに繋ぐ→認証済み、となった。
さて、肝心の使い勝手はどうか。
SSD化すればのお約束で、立ち上がりが相当早くなった。
以前のHDDブートではPC起動からWindowsが立ち上がってログイン画面が出るまでに約2分か掛かってたのが、SSD換装後の今はたった20秒。
HDDブート当時だと、Windowsが立ち上がった以降もHDDがカリカリ言って反応が鈍い時間が暫くあったのも、今ではほとんどない。
CrystalDIskMarkで成績とってみると、追加したSSDではSequentialで250MB/secと、以前のHDDでは130MB/secだったのからすると大幅アップしている。本来はSATA3対応で500MB/secなSSDだが、マザーボードの旧いSATA2規格が速度ネックで天井を打っている模様。とはいえ我が用途にはこれで必要十分、結果オーライだ。
以前はWin7→10アップグレードで使ってた故に内部的なごちゃごちゃがあったのが、今回はクリーンになっているのも高速起動化できた一因と思われる。
また、捨て損ないのMS-office2010試用版を入れてみた。これも起動時間は数秒になっていて、十分使える(保守期間が終わっているバージョン故にセキュリティ面での不安はあるも)。
HDD→SSD化が思いの外いい感じなのに勢いづいて(笑)、ついでに増設RAMも買い足した。
2世代も古いDDR2規格ながら、4GB=2GB×2枚 の新品がまだ入手可能で且つ 安価に買えたので(¥1940
@amazon)。
既存分と合わせてメモリースロット4本全部を2GB×4のトータル8GBで埋めた。かつては高価で諦めていたマザーボード仕様上限のフル実装だ。
まぁ今さらRAMを8GBに増やしたところで、それでなきゃ出来ない何かをする訳でもないのだが(笑)。
MemTest86+でも一通りエラー無く完走、使い物になることを確認した。
既に我が家的には隠居の身となった先代PCながら、当分オヤジの弄り趣味専用機として、余生を過ごさせることにしよう。
家族に「そんな旧いの有っても邪魔だから処分してよ」と言われないようにせねば(苦笑)。
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Posted at
2020/11/02 10:29:39