
またもホームDIYネタで。
我が家のキッチンのシンク直上に据えられた「キッチン手元灯」をLED化した。正月休みの暇潰し。
今時この手は器具ごと交換するついでに、「紐を引かないでも手をかざせば点く/消える」仕様にしちゃうのが流行り?なのかもながら、「こんなのにカネ掛けんでいい」と家族の怒号が飛んでくるのも想定内な我が家ゆえ、元々の直管蛍光灯をサイズ互換のLEDランプに取り替えるだけの小細工に留めた(苦笑)。
#ちなみにこのクラスで手かざしON/OFF可能なLED照明器具一式の市販相場は¥8,000~。
我が家のキッチン手元灯は直管蛍光灯20W×1灯、点灯回路は旧来なグローランプ+鉄心安定器仕様。点灯消灯はボールチェーンの引き紐を下に引いてパチパチするタイプ。
パナソニックの型番HHW275KT、類似型番はHW275KT↓
●HW275KT | 照明器具検索 | 照明器具 | Panasonic
https://www2.panasonic.biz/jp/catalog/lighting/products/detail/shouhin.php?at=keyword&ct=zentai&id=00001845&hinban=HW275KT
かれこれ30年近く使ってきたがいよいよ安定器が寿命らしく、ここ最近は蛍光管自体にヘタりも無いのに発光状態が不安定でチラつく場面が増えていた。
ここで頑張って安定器を取り替えるも電気工事士な我にはアリながら(安定器の単品は¥800前後で入手可能)、既に国内生産終了が見えてしまっている蛍光管に今さら拘ることもないや、で、巷に出回っている「グロー式な蛍光灯器具にそのまま使える」が売りな直管LEDを買って付け替えることにした。
買ってきた直管LEDはこれ↓。近所のホムセンで¥1300。
●直管LEDランプ 20形相当 G13 昼白色 グロースタータ器具専用 片側給電仕様 [品番]06-0915|株式会社オーム電機
https://www.ohm-electric.co.jp/product/c04/c0409/34212/
写真↓の上2つが今回購入。一番上が言わずもがなの直管LED、次の小袋は 閉端接続子CE-2、断面積1.0~3.0SQの撚り線を圧着接続する用の部材。
下のほうは一旦取り外した灯具 HHW275KT の一式。
商品説明どおり、我が家のそれみたくにグロー方式な器具には買ったままのポン付けでもいいのだが、器具内にも手を加えることにした。
#ってかこれがやりたくて手を付けたのだが(笑)。
謳い文句のごとく、LED化で不要になる安定器は残したままでもLEDランプの稼働には差し支えないっちゃない。しかし今回せっかくLEDで省電力化するってのに電気はしっかり食うから残すだけ無駄。この先また蛍光管に戻すってこともたぶん無いし、万が一そうするにせよ既に寿命が尽きているそれを使いはしない。
そこで、いわゆる「安定器バイパス工事」もついでに実行した。要は既存の安定器の2端子(2線)を切って互いを直結すればよい。各々の配線が1.25SQかの撚り線だったので、一緒に買ってきた閉端接続子CE-2で圧着処理。元々の配線の長さにあまり余裕はないってかほぼギリギリの長さだったが、器具まるごとを一旦天井/壁面から外して作業したので、無難に処理できた。
内部の配線のうち手を加えたのは、その安定器部分のみ。
あとは元通りに天井/壁面へ組み戻す→グロー管をそのLEDに付属するダミー管に換え(ダミー管=内部は単に短絡されているだけ)→直管LEDを装着して終了。
なお、元々の器具に使われている直管用のソケットの一方がグロー管用のソケットと一体化されているタイプのため、そのダミー管の装着無しには直管LEDに通電できなかった。
ちなみに今回使ったオーム電機の直管LEDは「片側給電タイプ」ゆえ、配線を弄るなら直管の一端の2極にだけ給電する・他端の2極はオープンにするでもよかったのだが(※本来はそうすべきらしい:後述)、
弄りの作業を最小にする&直管の取り付け向きを不問にするため、敢えてダミー管を通じて両端を経由する配線を残した。よって今後の交換機会にも、今回使ったオーム電機製品のごとく給電しない側の一端の2極が内部で短絡してある仕様のものを選んで使わなくてはならない。この手の直管LEDには今回同様の片側給電なタイプで他端が(内蔵ヒューズで)短絡されているもののほか、片側給電だが他端がオープンなものや、両側給電なもの(一端の2端子間が短絡されている)も出回っているので、モノの選択に注意が要る。
#といっても今回の改造方法なら、もし両側給電なタイプを使うときにはダミー管を外せばいいだけ(ってかダミー管を外し忘れて両側給電タイプを使っちゃうと、器具スイッチオン→AC電源が短絡→過電流でブレーカーが落ちる、となり、器具内のスイッチ接点を傷めるしヤバいっちゃヤバい)。もし片側給電&他端オープン仕様なものしか手に入らないなら、配線にもうちょっと手を入れて完全に片側給電対応にしちゃえばいい(給電しない側のソケットから配線を切り離して短絡する)。
カバーほか外装を元通りに組み戻し、「改造済み故に従来型の蛍光灯は使えない/使うな」旨の警告ラベルを外装下面に貼り付けて終了。ラベルは直管LEDに添付されてたもの。
出来上がりは文句無し。
元々の蛍光灯よりはだいぶ明るく、気になるようなムラもない。LEDだから電源オンで即時点灯、点いてしばらく暗いとかチラつくとかいうことも無い。
蛍光管と違いLEDのそれは発光範囲が両端から5cmくらい短く(狭く)なってはいるが、まぁ実用上問題ない。
外観は弄ってないから施工前に同じ。下から見上げると「改造済み」警告ステッカーがあるくらい。
経時劣化で次第に暗くなるのがこの手のLED照明の難点だが(意外に知られてない:メーカーの周知不足?敢えてそこには触れない「良いことしか言わない」商法?)、どうにも気になれば今回と同じタイプの直管LEDに交換すりゃいい。まぁこの先数年くらいは市場から消えることはないだろう。
#期待してまっせ >オーム電機
※照明業界的には、器具を改造する場合は片側給電=一端の2電極間に給電し他方端の2電極はOpenにすべし、が標準。(社)日本照明工業会の業界規格JLMA301に規定されている。関連する公告資料はこちら↓。
●直管LEDランプに交換する際のご注意 | LED照明ご注意 | JLMA 一般社団法人日本照明工業会
https://www.jlma.or.jp/anzen/chui/chokkan.htm
数年か前なら、LEDの売価が今ほどこなれてなくて蛍光管を都度(2年置き?に)買い換えたほうが安い、電気代も蛍光管からLEDにしたとて大差ない、でLED化するメリットは皆無だった。今回はもう安定器がダメっぽいので踏ん切りがついた格好。潮時って奴か。
ところで。
今や照明ったらほぼ例外なくLED、もしキモのLEDが謳い文句ほど長くはもたず壊れて点かない/チラつくようにでもなったら丸ごと保証交換か修理かに出す or 一式捨てて買い換えるしかなし?って考えたら、今回みたく器具は蛍光灯用のままガワは継続使用し、ランプ部分だけの交換が可能な状態で使い続けるほうが、総じてエコなのではって思うのは自分だけだろうか。
まぁモノを作って売る側にとっては、フィラメント電球や蛍光灯みたくに1年か数年かで交換が必要な消耗部品を使わなくした分、今度は器具丸ごとを買い換えるスパンを詰めるか単価を上げるかしないと、自身が先々食っていけなくなるっていう事情があるのも分からなくはないが。
我が家でLED化していない蛍光灯照明はあと2箇所残っている。それらは今回の台所のそれ程の稼働時間/点滅回数じゃないからか目立つ不調もなく、もうしばらくは使えそうだ。いずれもグロー式+鉄心安定器仕様ゆえ、弄り方は概ね一緒。直管か丸型(サークライン)かの違いはあるも。
近々それらも今回同様のLED化改造で延命するのか丸ごと買い換えるのか、また追って考えることにしよう。
#にしても、他の家族が不在の間に上記改造を済ませて早3日、「LEDに換えといた」とは告げずにいるが「あれ?何か変えた??」とも言われぬまま。。。まぁそのくらいにさりげない自己満DIYもたまにはアリか(苦笑)。
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2025/01/05 17:39:02