
また整備手帳ネタで。
数か月前に買ったシリコンラバーバンドの腕時計・ルプ「RUPU」が電池切れ?を思わせる挙動を見せたので(時刻の突然・大幅な狂い)、近々電池交換することになるかも、と試しに分解して電池の交換手順を確認した。
なお今回は電池交換はしないで、バラしたついでに電池の表面を拭いて戻しただけ。この手の症状、実は必ずしも電池切れとは限らず、一時的な接触不良が原因ってこともあり、そんな時だとこれくらいの手入れで復調する。
今回はこれで、とりあえず電池交換せずとも直ったみたいなので、しばし様子見中。
なお、手元の個体は購入当初から日差数秒程度の誤差に収まっていて、十分実用になっている。たまたま優秀な個体にあたったのか、この機種で当たり前な性能なのかは謎だが。
●使用電池:
酸化銀電池SR626(SW)が1個。
※100円ショップ「ダイソー」で1個or2個パックが入手可能。¥105。
なお店によって在庫している品番の末尾のSWがWだったり無かったりするかもしれないが、この手の簡素なデジタル時計ではどれでも問題ない。この辺の詳しい違いはパナのボタン電池関連のFAQに説明があるので、興味あれば参照されたい(内部構造と使っている電解液の違いで、特性・適性が異なっているとか)。
#ちなみに近所のダイソーで買えた2個105円のそれは、実物に刻印された品番自体が既にパッケージ記載と違い、製造元独自の品番だった(パッケージ表記はSR626、実物の刻印は377X)。パッケージ裏面の説明どおり、サイズ的には互換なので問題ないのだが。
●使用工具:
プラスドライバーNo.00
ピンセット(ネジを掴むため…指先に自信がなければ)
●手順:
概して難しくはない。眼鏡のレンズやツルの外れ・緩みを自力で直せる程度の技量があれば楽勝。
(1) 時計部分の裏側に見えるネジ2ヶ所を外す。
(2) ネジが外れたら、ネジがあった部分の四角いプラスチック部品を外す。
(参考:これで時計モジュールにラバーバンドの一部を挟み込んで一体化し、日常はバンドを伸縮させてもモジュールが外れてこない作りになっている)
(3) 時計モジュール部分をラバーバンドから抜き取る。バンド部分を引っ張って伸ばすと、裏側の四角い穴からモジュールが抜ける。
(4) 時計モジュールの表面のネジ4ヶ所を外す。外れると透明な表示部分と白い裏蓋部分が分離して、内部の基盤・電池ホルダー部分が露出する。
(5) 電池を交換。旧電池はホルダー部分の横から押し出し、新電池を同様に押し込む。極性注意(刻印があるプラス側が見えるように)。
新しい電池を入れる際は、電池を常時押しつけて支えるように曲げてある板バネ部分に電池を引っ掛けない・壊さないよう、挿入方向にも注意。
なお電池を詰める前に、板バネ・ホルダー部分を少しだけ基板側に押し曲げてやると、電池を詰めてからの保持力アップ・接触不良低減になって調子いいようだ。但し曲げ過ぎ注意。
(6) 上記(4)以前の手順を遡って、元通りに組み立てる。
なお(4)の逆手順の際には今後の防水性確保のため、防水用のゴムパッキンの位置が解体時と同じになっていること、ネジ4ヶ所を均等に且つプラスチック部品が壊れない程度にしっかり締めることに留意。
(微妙だが…元々の締め付けトルクを感触で覚えておくといいかも)。
また、モジュールがバンドに納まる向きは決まっているので、間違う心配はない
(モジュールとバンドの両方に凸凹があるので、合わない向きだと納まりが悪い:ちゃんと嵌まらない)。
以上。
余談ながら、
新品で買っても1000円の時計なんて所詮使い捨て、電池交換なんて…とも考えがち。
そこをあえて交換可能な作りにしているメーカーと、こんな特殊?な電池を安価に供給してくれているダイソーに、拍手(笑)。
(12/8追記)
上記で復活した個体だが、
1ヵ月経ってまた大幅に時刻が狂い、再び同じ処置(電池まわり清掃)にて復旧させた。
単純に時刻が進むとか遅れるとかでなく、日付も初期値の12/1になっていることから、何らかの理由で内部でリセットが掛かったような感じ。現象はたぶん前回も同じだったような気がする。
次回また起きたら、今度こそ新品電池の出番かもしれない(笑)。
同じ頃に買ってめったに使わない息子の個体では起きてないので、個体問題?根本的に耐衝撃性に難有り?ただ単に電池が寿命寸前?…謎である。
(2012/3/15追記)
同じルプでもロットによって?電池が「SR621」の場合もあるので、現物チェックをお勧めする。
家族が使っている個体がそうだったので。
どっちにしてもダイソーで入手出来るので問題はない。最近品薄な気もするが。
ちなみに621と626の違いは厚み方向の寸法。片や2.1mmで他方2.6mm。
電池ホルダー部分の板バネをちょっと曲げれば、どっちでも使えそうな感じではある。
(2012/7/6追記)
先日、電池を新品に交換した。
ある朝いつものように腕にはめようと手にしてみたら、数字表示の黒が薄く正面から読めないが、辛うじて時計として動作はしている、という状況。この手の液晶表示機器でありがちな、電池切れ寸前の典型的症状(笑)。
その夜家に帰って早速、半年以上スタンバイしていたダイソー新品電池に交換。
交換後は以前のような濃い表示が現れ、日時をセットし直して無事に現役復帰。
結局、電池切れ間近にも日時が大幅に狂うこともなく、旧電池は天寿を全うした模様。
(2012/11/5追記)
余談ながら。
使用開始から一年半、毎日のように愛用してきたが、ここにきてラバーバンドに亀裂が入り日々進行、ちぎれそうになったのでやむなく新品を購入した。
電池も交換したモジュールはまだ元気で使えるのだが。
一時のブームは過去になり、今から新たに買おうとしても街中では見かけず、通販で購入。
さらに余談、ラバーバンドのサイズがM相当でよければ、今時はこのRUPUもどきがダイソーでも買える。
サイズが書いてないのを承知のダメ元で買ってはみたが、自分はLサイズでジャストなので結局、家族に譲る事にした。
¥105だから上記のごとく電池を買って取り替えるのも馬鹿馬鹿しくなるが(苦笑)。
なおダイソーのそれは明確に「非防水」と書いているので、RUPUのような汗や雨にまみれる使い方は、たぶんやめておいた方が良さそう。
(2014/5/13追記)
結局その後も年一回程度で買い換えて使っている。
電池交換可能なのはいいのだが、問題は裏面に露出しているネジが汗の付着で錆びやすく、錆びが進むとネジの頭がドライバーで加えた力で崩壊、結局外せず電池交換を断念せざるを得なくなること。
日頃から水洗いをマメにすることをお勧めする。浸水させてしまわないよう程々に。
また、表示の透明な窓に落下や他との衝突で衝撃が加わると、上記のごとく電池の接触不良が起きやすいようだ。
逆に言えば、ついさっきまで何ともなく動いてたのに急に表示が薄くなった・消えたってときには、表示窓を一回~数回、指の爪で弾いてやると復活することもある。
急場凌ぎにお試しあれ。
(2016/12/20追記)
以降もほぼ毎日使用中、約1年半間隔で買い換えている。
買い換えたい都度Yahooショッピングやamazonで捜してみるも、徐々に好みのカラーを選択する余地が少なくなってきている。
あと何年、手に入るのだろうか。。。
購入からまもなく、表示の透明部分を爪で弾いてみたら上記「日時リセット」が起きてしまったので、早速分解してカツ入れを実施済み。
ボタン電池を一旦外す→ホルダー部分の門状金具の中央を基板寄りに若干押し曲げる→電池を再装填し復旧。慣れれば5分とかからない。
この時計と付き合うようになって以来、年に数回の恒例行事になっている(苦笑)。
電池のホールド性に難ありなのは数年来変わらず。やはり自身でメンテできる人向けの商品?のようだ。安かろう・・・だとは思いたくないが。
(2021/3/12追記)
いまだにRupuを愛用中。買い替えペースも以前と同様。
ひと頃ほどのカラー選択肢は無いが、目下入手可能なうちは現状維持。