※注意※
2013/11/12以降、下記 IMoNiWakeUpPro による擬似Push受信はドコモ都合(関連するサービス提供終了)により機能しなくなった模様。同アプリ作者氏も使用中止&有料購入解約を勧めている。
http://tldsjp.net/index.php?android%2Fimoniwakeuppro
当方スマホ・Nexus7ともに「ドコモメール」に移行済み。
2013/12/21エントリー参照。
以下は過去の情報として残しておくので悪しからず。
※※※※
このところNexus7の私的活用術ばかり書いているが、今回もまた、で。
もともとドコモのスマホで使っている既存のSPモードメールと同じアドレスにて、ドコモのスマホとNexus7の両方でメールの読み書きができるようにした。
使うAndroidアプリは IMoNi と IMoNiWakeUpPro の二つ。
スマホが非力で我慢できずにタブレットを買い足した、
ドコモのメールアプリのあまりの不出来にストレスが溜まってしょうがない、
といった自分のようなクチには、追加出費を差し引いてもかなり使える印象。
なお、これらを使うとスマホでもタブレットでもメールが送受信できる利点はあるも、しかし単純にそれだけでなく費用面や使い勝手面の得失がある。その辺も含めて以下まとめておく。
※使っているドコモ・スマホがAndroid4.0対応で、スマホからもタブレットからも読み書きしたいなら、近々始まる?「ドコモメール」を利用するという選択もある。しかし自分のスマホは現状2.3で、今後4.0やそれ以降にアップされる可能性もない機種ゆえ、選択の余地はなしだった(苦笑)。
●導入による得失
○メリット:
・SPモードメール(正確にはiモードメール)がスマホ・タブレット・PCのどれでも受け取れる。送信・返信も当然できる。
・受信メールがドコモ内サーバーに残っているので、端末側アプリの不具合などで直近の受信メールを一気に失うリスクが減る(受信後最大720時間=30日間は保存される)。
・メーラーアプリIMoNiのレスポンスがよく、読み書き操作でのストレスがない(単にドコモ謹製アプリの出来が悪すぎるだけだが)。
・プッシュ通知で受信+定期受信が併用できるので、プッシュ通知を取りこぼしがちな非力?なスマホでも、長時間のメール未受信な状況が避けられる。但し頻繁に定期受信をすると後述「ログイン通知メール」がサーバーに溜まる原因になるので、多用は避けた方が良い模様。
×デメリット:
・月額費用がかかる(計¥310/月、うち¥210はドコモへ、¥100はGoogle Playへ。更に任意だがIMoNiを広告無しにしたければ購入要、¥500/1回のみ)。
・メールの着信はスマホやタブレットの両方でほぼリアルタイムで受信できるも、最大1分程度の遅れはある。
・アドレスこそ変わらないが、SPモードメールではなくiモードメールとして送受信するようになる故、iモードメールの仕様に縛られてしまう。iモードメールでは同時送信は最大5宛先※まで、扱えるメール1通当たり上限2MBに制限される(SPモードメールなら最大100アドレス、上限10MBまで)。
※受信したメールについても同様で、送信元から自分あてを含め複数のアドレスに同報されていたとしても、送信元以外の同報先は最大4アドレスまでしかわからない。つまりその受信メールが送信元以外4アドレス以上のあて先に同報されたものだと、その送付先全員のアドレスを確認することもできないし、もとの送付先全員に一斉返信することもできない。
●手続き・操作の概要
1) ドコモにはiモードメールをPCやスマホなどでWebメールとして送受信できるようにするサービスがある(imode.net)。それを使うためのiモード契約およびimode.netサービス追加の手続きをドコモに対して行い、使えるようにする。
2) Webアクセスすること無しにiモードメールを送受信できるアプリIMoNiを、スマホとタブレットに導入。
3) いままでのSPモードメールアドレスと、上記iモード契約で入手したiモードメールアドレスとを入れ替える設定を、ドコモのサーバーに対して行う。これによりもともとSPモードメールとしてスマホに届いていたメールがiモードメールとして届くので、上記アプリIMoNiで受信できるようになる。送信も同様で同アプリを使い、もともとSPモードメールで使ってたアドレスをそのまま使い返信する、あるいは新規送信することができる。
4) 更にiモードメールの到着をスマホ/タブレットにプッシュ通知してくれるアプリ/サービスとして、IMoNiWakeUpProを導入する。これによりiモードメールが自分宛に送られてくるとスマホ/タブレットの両方でIMoNiが作動して(ほぼ)リアルタイムに受信される。
●準備するもの
1) ドコモのスマホ(いま使っているもの)
2) ドコモのFOMAケータイ(かつて自分が使ってたものが完動品で手元にあるならそれ、あるいは中古購入
・家族か誰かから一時的に借りるとかする)
FOMAケータイは時々使うので自前で持っていた方が良い。理由は末尾参照。
3) SIMカードのサイズを変換するアダプタ(現用スマホのSIMカードが用意したケータイのそれに合わない場合に必要、中古PC/ケータイショップ等で¥300くらいで買える)。たとえばこれ↓。
http://www.dospara.co.jp/5sp/shopping/detail_parts.php?bg=6&br=167&sbr=557&ic=322417&lf=0
4) Nexus7など、対象にするAndroidタブレット。ただしスマホと同じGoogleアカウントでユーザー登録されているもの。
●手順
1) まず、ドコモのプロバイダ契約を「SPモード」単独から、「SPモード」と「iモード」の両方に変更する。
変更はドコモ・スマホのdメニューからでも、PCサイトmy docomoでもできる。
この変更による手数料の発生は無く、また以後の月額料金は実質変わらない(本来はSPモードとiモードのどちらにも月¥315ずつ掛かるが、「プロバイダ割」適用でどちらも半額に割り引かれるため)。
2)次にimode.netの契約をする。
これもmy docomoから手続きできる。手数料は発生しないが、以後月額料金¥210が発生する(初回契約後30日は無料、以後月末まで日割り課金後、フル月額適用)。
http://imode.net/cmn/apply/
3) imode.netの使用開始手続きをする。ここからがちょっとややこしい。
0. ここでFOMAケータイの出番。スマホからSIMを抜いてケータイに挿して(必要ならサイズ変換アダプタを介して挿す)、ケータイが普通に使えるのを確認。
1. タブレットかPCからimode.netサイトにアクセスし、同サイトでの使用開始の操作をする。
docomo IDの取得・パスワードの設定が必要なら下記を参照。
http://imode.net/cmn/help/imodenet/
既にID取得済みなら下記を参照してログイン→ワンタイムパスワード取得に進む。
http://imode.net/cmn/help/security/
この手順を踏むと、ワンタイムパスワードがiモードメールのアドレスにメールで送られる。
なお自分のSIMを挿してiモードが使えるようにしたケータイ以外では、どうやってもそのメールを受け取ることができない。
2. ケータイでiモードメールを受信する。imode.netからワンタイムパスワードが記載されたメールが届いているので、それを開く。
3. そのケータイに届いたメールからワンタイムパスワードを読み取り、imode.netのログイン画面に入力する。なおここで「次回ご利用時ワンタイムパスワード・・」は しない を選んで[確認]をクリック。
(参考)ここでPCの imode.net サイト上でメールの読み書きができるようになるが、この時点で使えるのはまだ元々スマホで使っているメールアドレスではなく、iモードを新規契約したときに貰える、ランダム英数字@docomo.ne.jp のアドレスである。
4)ここまででケータイの出番はおしまい。SIMをケータイからスマホに戻して、スマホが元通り使えることを確認。
5)スマホでdメニューにアクセス。SPモード設定で、iモードメールのアドレスとSPモードメールのアドレスを入れ替える。これにより、今までスマホでSPモードメールとして届いていたメールが、今後iモードメールとして届くようになる(=imode.netで読み書きできるようになる)。もし迷惑メール対策の各種設定をしてあったなら、それも入れ替えるチェックを入れるのを忘れずに。
6)
タブレットでもPCでもいいので my docomoサイトにアクセスして、iモードメール設定の「受信を拒否するアドレス」に、「imode.net_center@docomo.ne.jp」を追加する。これで本来 imode.net にアクセス成功する度にドコモから送られてくる ログイン通知メール がサーバーに溜まらないようブロックする(これをしないとIMoNi経由でメールの送受信をする度にこの通知メールが送られてしまい、サーバーが溢れてしまう)。
#ドコモから来るメールを迷惑メール扱いにしてしまうことになるが(苦笑)。
ログイン通知メールは受信拒否できない模様。残念ながら。
7)Google Playからアプリ IMoNi をスマホとタブレットにインストールする。それぞれインストールしたら設定メニューで自分のimode.net(my docomo)IDとパスワードを入力し、同アプリからサーバーに問い合わせしてエラーにならないことを確認。更に他のメールアカウントからテストメールを送る→同アプリで問い合わせ→メール受信できればOK。
8)更にメールが届いたら自動的に着信通知が来るようにする。
アプリIMoNiWakeUpProを、Google Playからスマホかタブレットかどちらかにインストールする。定期購入の手続きはこの時点では〈しない〉こと(※重要)。
インストールできたら起動して、imode.net のIDとパスワードを入力し「お試し登録」を行う。詳細は開発元情報↓を参照。
http://tldsjp.net/index.php?android%2Fimoniwakeuppro
※最初から有料購入するつもりでも、必ず「お試し登録」をすること。「お試し」とは書いてあるが、これをしないと正しくセットアップされず、目的であるプッシュ通知が届くようにならない。
また、後述の購入手続きをしてしまうと「お試し登録」自体ができなくなってしまう。もしやってしまったら、IMoNiWakeUpProを一旦アンインストール→再インストール→docomoID/PW登録→「お試し登録」する。
9)お試し登録ができたらIMoNiの定期チェック機能をオフに設定、他のメールアカウントからテストメールを送ってみる。
暫くすると(約1分以内)、iモードメールの着信がスマホかタブレットに自動的に「通知」されるのを確認。
10)IMoNiWakeUpProの定期購入を同アプリ内→Google Playに飛んで手続きする。
手続きが完了すると、着信通知が来ると同時にIMoNiがメール本体を自動受信してくれるようになるので、他のメールアカウントからテストメールを送って確認する。
11)残りのAndroid端末(スマホ、タブレット)に IMoNiWakeUpPro をインストールし、起動して imode.net のIDとパスワードを設定する。他のメールアカウントからテストメールを送って、スマホとタブレットのそれぞれにて着信通知受信→IMoNiでメールが自動受信されることを確認。
なお複数台使用でも、IMoNiWakeUpProの追加購入は不要(そもそもGooglePlayの仕組み上、同一Googleアカウントでは同一アプリは一回しか購入できない)。
12)(推奨)時々で良いが、上記手順3)2. のごとくFOMAケータイにSIMを挿してiモードメールを受信する。
これは、IMoNiには入ってこない「ログイン通知メール」+受信済みメールがサーバーに溜まってきて、未削除な受信メールが上限1000件を越えてしまうと、以降の新規メールが受信されなくなるため(→過去メールはケータイで受信するor30日経過するとサーバーから削除→新規受信が復活する)。ちょっと面倒だが。
ちなみに自分の場合、IMoNiの定期受信はオフで使っているが、それでもログイン通知メールは日々10~15通ずつ溜まっている感じ。半月に一回くらいはFOMAケータイでメール受信して、サーバーを空にしてやっている。
以上。
1ヶ月以内のお試し使用ならimode.netは無料ゆえ、さし当たりIMoNiWakeUpProの月額¥100だけで済む。
よろしければお試しあれ。
(4/16追記)
IMoNIWakeUpProだが、うっかり定期購入を解約してしまい、再度契約し直したらそれ以降、どうも調子が悪い。
毎日一回かの割で「未購入」状態になってしまい、再インストール→再設定しないと、有料機能であるPush受信ができなくなる。
作者にメールして、対処してくれるのを待っているところ。
(5/9追記)
iMoniWakeUpProがバージョンアップされて調子良くなった模様。旧バージョンをアンインストール後に最新版をインストールし、docomoID/パスワードを入力したら速攻で「お試し登録」をしたら、その後は当初のごとく、スマホでもタブレットでもPUSH受信が出来るようになった。
このまま正常に作動し続けてくれると良いが。