
我が家の新車から買って4年目のVOXYだが(ZRR70W)、
お盆休み最中の今日、突然のバッテリートラブルでエンジン始動不能になり、結局即日でバッテリーを新品に買い換えた。
休日・昼前の自宅駐車場にて、久々に車内の掃除でもと思った矢先のこと。その後に決まった用事が控えていた訳でもなかったのが幸い。
昨晩もクルマは動かしていて特に問題なかったのだが、今朝いつものように乗り込んでフットブレーキ+スタートボタンでクランキングしてみると一秒ももたずに中断、エンジンは掛からず。その直前や直後のメーター表示や、ナビほか車内アクセサリー作動には問題なし。
前日から電装品を止め忘れた類の、人的ミスでもない。
そういえば6月の定期点検でディーラーからは「バッテリーがそろそろ寿命、近々の交換を推奨」、と言われていてその後2ヶ月。
もう少しもつかと思ったが。。。その日が来てしまったようだ。
バッテリーが寿命なことの確定診断として、手持ちのマルチテスターを使って調べてみた。
IG OFF状態でバッテリーの+-両端にテスターを当ててみると、端子電圧は12Vちょっと、ACCポジションで室内灯やナビ等普段使いの電装品が動いた状態では僅かに下がって11V台。いわゆる完全な「上がり」=放電し切っている状態ではないが、健全でないのも確か。
更に、テスターの表示がフロントガラス越しに運転席から見えるように設置し、フットブレーキ+スタートボタンでクランキングしてみると、その瞬間に5V台まで落ち込む→止めると回復。
本来ならなかなかエンジンが掛からない場合でも、最大20秒間は頑張ってクランキングする事になっているが(取説参照)、これほど電圧が下がってはそれもままならない状況。
その後再点灯するメーター周りを見る限りは異常なし。スタートボタンのランプも普通にエンスト状態を示す黄色点灯。その後数秒か経つと、テスターが示す電圧は12V前後に復活する。
何回スタートを試みても同様の繰り返しで、単純な「上がり」とは明らかに違っている。
バッテリーの寿命が尽きた、でほぼ確定。
ともあれ、エンジンを何とかして掛けないことには何も始まらないので、先ずはJAFを呼ぶことにした。
今時はスマホのWEBブラウザとGPS機能を使って、JAFの受付用URL
https://jaf8139.cc/gps_sp/ から現在地情報とスマホの電話番号を自動通知する→そのスマホからJAFに電話して、具体的な症状・状況と車種を伝えればいい。
自宅みたく現在地をソラで言える場所ならともかく、見知らぬ土地でも居場所を説明するのに難儀することもない仕組み。世の中便利になったものだ(笑)。
電話してみると「今から40分待ち、着いたら携帯に電話します、暑いですからそれまでクルマから離れて何処か涼しい場所でお待ちを」と、親切な案内。
救援待ちの間に自宅に戻り、近所の店に電話して適合バッテリーの在庫取り置き・交換作業の時間予約を入れておいた。詳細後述。
エンジンが掛かり次第、そのまま店に直行して取り替えて貰う手筈を整えた。
JAFの救援員氏の到着は意外に早く、要請の電話を切った15分後には自宅前から電話をくれた。
症状や状況(自分が見ていた電圧変化の振る舞い)、最近ディーラーからもバッテリー劣化を指摘されていたことも含めて話したところ、氏は七つ道具からテスター兼クランプメーターを取り出して実測で確認。
納得した様子で「お見立て通り、やはりバッテリーの劣化でしょうね」と、ジャンプスターターを取り出して我がクルマのバッテリーに接続。「ではエンジンを掛けてみてください」で、エンジンは一発始動。何事も無かったように(笑)。
既にバッテリー交換の手筈はついていることを伝えると、氏は「始動電流も始動後の充電電流も特に問題ない、早々バッテリー交換されるならそれで解決するはず」と。
手際よく控え書類を作り、作業完了のサインを受け取って清々しく去っていった。
JAFの世話になったのは、我がクルマ遍歴25年余りで今回が初めて。電話での受付も救援員氏の現地対応も的確・丁寧で申し分なかった。
なお今回の救援には、特に費用は掛からず。JAF会員で且つ現地作業のみで済んだので。
さて、バッテリー購入~交換にかかることに。
近所のコストコで購入から交換までやってもらった。
先にディーラーから指摘されて以来、日頃の買い物ついでの下見でその辺の用品量販店よりは値段が安いのは把握していて、もしいよいよダメになったら此処で頼もう、と考えていたところだった。
新バッテリーは、GSユアサの GHC-80D23L。詳細はこちら↓。
https://gyb.gs-yuasa.com/products/car/ghc.html
コストコでの販売価格は¥14,800税込。
通常価格は¥16,800だが、たまたま2017/8/31までの期間限定で値引きしていた。
同店では交換工賃も廃バッテリー引き取り費用も掛からないので、上記の品代以外には出費無し。
バッテリー脱着作業時にはバックアップ電源を使ってくれることは事前に確認済み。
実際に作業後はナビや時計などはリセットされていることも無く、以前の状態が維持されていた。
交換後も特に変わった感じもなく、普段通りエンジンが掛かりクルマが動かせるようになった。
そもそもバッテリーには「当たり前性能」しか期待してないクチなので、それ以上も以下もなく(笑)。
元々純正で載っていたバッテリーは 55D23L だったが、クルマ自身が寒冷地仕様・両側スライドドア仕様でバッテリーの負担大なことから、前々から交換ついでに能力アップしたいと思っていたところ。
今回 80D23L が¥1.5万で載せられたのはラッキーだった。
取り付け後は冒頭写真のとおり。
市販されているバッテリーのグレードはピンキリだが、このGSユアサ・GranCruise High Classは、最廉価クラスよりはひとつ上の位置付け。
この辺なら、アイドリングストップ機能の無い我がクルマの普段使いには過不足ないだろう、と見る。
コストコにはこのGranCruiseのほか、アイドリングストップ車対応の一銘柄を置いているのみ。用品量販店の如く、どれにするか迷う余地はない(笑)。
それにしても、新車装着のバッテリーが3年半しかもたなかったのがちょっと残念だった。
今まで乗り継いできた感覚だと5年くらいはもつと踏んでいたが。。。購入以来、一度もバッテリーを上げたりしたことはないし。
今時はそんなもんなのだろうか、それとも比較的ハズレな個体だったのか。
今回の件を振り返り、クルマ自身から予兆は掴めなかったのか?だが、
確かにここ数日かの始動前、エンジン停止状態で電動スライドドアの開閉をすると、一応正常に動きはするも「あれっ、いつもほど力強さがないな。。。」って感触はあった。
考えてみれば、クルマの中でバッテリーに瞬発力を求める大がかりな電装品の二番手が電動スライドドアだ(一番手はスターター、言うまでもなく)。
ディーラーに言われた「バッテリー寿命がそろそろです」+ エンジンOFF時のスライドドア作動に力強さが欠如 = バッテリーがまもなくアウト → 交換に動こう、と言う連想力が必要だったのだろう。
そもそも今のクルマって、昔みたくエンジンの掛かり具合が天気や気温で違うってこともあまりないし、
ましてやスマートキー仕様でボタン一押し→手放しでエンジン始動完了、に慣れきってしまっていると、以前みたくキーを回してエンジン始動してた頃と違い、スターターの元気さ・エンジンの掛かり易さからバッテリーの状態を掴みにくいのも確か。普段気に留めることもなかったりするが(苦笑)。
定期点検で「バッテリーがそろそろ換え時」と言われた人へアドバイス。
以降時々はエンジンOFF状態での電動スライドドア開閉をしてみて、ドアの動きが以前より弱々しくないか?を確認してみることをお勧めしたい。電動スライド仕様車に限られるが。
弱々しさを感じたなら、バッテリーの「その日」は間近と思って、早急に行動を起こすのが吉だろう。
ちなみに、バッテリーに一時的な大負荷を掛けたときにそれに持ちこたえられるだけの「底力」が出せなくなった状態=バッテリーの寿命、である。
カーナビや室内灯の類がエンジンOFFでも動くか・点くか程度の軽い負荷を掛ける分には、バッテリーが新品でも寿命寸前でもまず違いは判らないから、見誤らないよう注意が必要だ。
上記の如く、電動スライドドアの開閉にはそれなりの電力を食う=バッテリーの底力を容易に試せるゆえ、バッテリーのヘタリ具合の把握には好都合といえる。
目と耳=ドアの動きと作動音とで具合を感じ取れるから、「気付き」も得やすい。
ただし、やり過ぎで自らトドメを刺すことのないよう、頻度は程々に。
まぁ「換え時」って言われて直ぐに行動を起こすのが、最も無難ではある。
エンジンがまだ掛かるうちにパナのカオス100D23Lでもamazon等通販で買ってれば、¥1.2万ちょいで済んでた話なので(笑)。