
年始早々はホームDIYネタから。
我が家では初の食器洗い乾燥機(食洗機)を購入し、自力で設置した。
購入したのはパナのNP-TM9、去る2017/11の新型発売により型落ちとなったばかりの機種。
この年明けに近所の家電店で税込¥4万の在庫処分を見つけ、半ば衝動買いした。
食洗機は以前も何度か購入を考えたことがあった。
しかしその都度、「費用対効果に疑問」「キッチンに設置スペースがとれない」など、我が家の台所の主のネガティブな意見を覆せずに見送ってきた。
その一方で、寒く乾燥する時期になると、主の 「手荒れがひどいのは洗い物のせい」に始まり「家事は誰も代わってくれない」云々の好戦的台詞から、家の中が不穏な空気になること頻繁。
かといって周りが下手に家事へ手を出せば、やり方/結果が気に入らないからやってもらわない方がマシ、とその不機嫌さに輪を掛けてしまうから、うっかりしたこともできないでいた(苦笑)。
今回、主の手荒れが既にピークであろうこの時期と、型落ち処分の安値で買えるタイミングが偶々重なったことから、主への説得はしやすかった。
家事の時短や家計面での諸費節約もさることながら、家庭内バトルの火種を減らすというPricelessな効果に大いに期待を寄せている。
我が家の個有事情なのか家庭内"あるある"なのかは不詳ながら(笑)。
さて本題。
初めて食洗機を設置するとなると「確保」必要なのが、本体の設置スペース、電源、そして給水(湯)・排水の手段。
設置スペースについては、我が家のキッチンはシンク右横に水切り篭のスペースがあり、そこに食洗機を左横向きにすればピッタリ納まるのでOK、排水も最短でシンクへ落とせるのでOK、最寄りのコンセントまでの距離・引き回しもOK(但しアースについては一工夫必要だった:
別エントリー参照)。
給水はシンク正面に既存の混合水栓(ワンホール取り付け)に分岐金具+止水栓セットを追加すればOKの筈、と、既存の水栓に合うそれを通販で購入した。本体と一緒に量販店で買うより2割程安いamazonで。
施工は自身の休日の暇潰しに小手先DIYでやればいい、と判断。
#実はこれが甘い判断だった。
休日の午後、
本体と分岐金具セットと工具を揃えて作業開始。
2時間もあれば終わるだろう、夕食時までには余裕の筈、の目論見。
工具としては手持ちの組スパナ、ドライバー、モンキーレンチに加え、モーターレンチとベルトスパナを買い足した。この買い足しにより、シングルレバー混合栓に「分岐金具」を組み付ける際に必要な、対辺38mm前後の水栓上部カバーナットを回す手段と、ワンホール水栓の台座部分の円筒を傷つけず且つ強力に掴む手段を確保。
まずは既存のシングルレバー混合水栓の分解に着手。
既存のそれは喜多村(MYM)のFM737。
頭頂部のプラスネジ1本で固定されている調節レバーをはずし、丸いプラスチックカバーは横後方にある溝をマイナスドライバーでコジれば外れ、カートリッジを包む金属製の円筒=カバーナットの頂部が露出する。
頂部は対辺38mmのレンチをかけられる形状なのでモーターレンチで掴む。更に水栓下部の吐水パイプの立ち上がり部よりも下の土台部分をベルトレンチで掴んで、回らないように保持。
あとは両方のレンチを操ってカバーナットを左回しすれば緩む。。。筈だった。
格闘すること1時間余り、使用開始から20年近い我が家のそれは相当に手強く、結局カバーナットはちっとも動かせず。
しまいには加えた自らの握力・腕力でカバーナットが変形、掴む力を充分に加えることすら困難な状況になってしまった。
分解は諦め、急遽水栓丸ごとを新品に取り替えることにした。
#ネットで見かけてた「旧いワンホール水栓は要注意」とはこう言うことだったんだ、と実感(苦笑)。
ここからは当初予定には無かった、台所のシンク下に潜っての作業。
シンク下の点検口を開けて・仰向けに見上げて給水/給湯配管の現状と既存水栓の固定状況を確認、取り外すに追加投入必要な工具を見積った。
今どきの工事が楽な「上面施工」タイプと違って旧式ゆえ、対辺38mm用のナット締め付け工具(三栄PR357等¥1700前後)を用い、シンク下から水栓本体根元の固定ナットを回す必要ありと判明。
作業半ばの雑然としたキッチンを一旦離れて外出、近所のホムセン数件を回って、新しく取り付ける水栓一式と上記工具を買ってきた。
水栓一式は当然だが分岐対応品を選択し、それに合う分岐用の止水栓とアダプタ(G3/4オス-G1/2オス変換)を購入。
カクダイのワンホール混合水栓117-054K(メーカー最新カタログに掲載なし:廃番品?販路限定品?)、分水孔用アダプタ019-001、同分水孔コック(ニップルつき)788-805。
水栓自体は廃番特価?の¥11000程だったが、合計¥16,000ほどの追加出費(泣)。
写真は水栓本体と追加購入した部材。
夕食の時間が迫る夕方、旧水栓の撤去に1時間強、新水栓+分岐栓の取り付けに45分を掛け、シンク周りを復旧させた。
作業開始からここまでで早5時間が経過(大汗)。
家族の夕食を遅くもできないので、ここで作業中断。
食事が済んで水回りが空いたところで、食洗機本体の設置を開始。
本体の開梱から設置完了までは30分作業。ここは目論見どおりだった。
設置完了した食洗機自体は、何の問題もなく試運転を完走。
トータル丸半日掛けての設置作業を無事?に終えた。
現場写真の掲載は、諸般の事情で割愛。
苦労した水栓周りだけ参考程度に。
今回は給湯接続としたため、水栓の左から右へホースが折り返っている。食洗機はシンク右側にある。
結局作業時間の内訳としては、水栓周りの工事が作業時間の大半で、それさえ済めば食洗機本体の設置は呆気なく終わった。
今回の教訓(笑)。
10年選手のワンホール混合水栓を使っている場合、自力での分岐金具の後付けで食洗機に給水(湯)しようとは、安易に考えないほうがいい。
自分の例のように、漏れ止めのため挟められているパッキンと金物間あるいは金物どうしが固着してしまい分解できない可能性は、水栓の年季が入るほど高い。
使い初めて間もない~数年程度のものだったら、そう心配はないと思うが。
分水口が備わっていないワンホール混合水栓への分岐金具の取り付け成否は、水栓上部のカバーナットが無事に外せるかで決まる。
それゆえ、分岐金具の説明書(パナのHP他からDL可能)を入手・参照の上で手持ちの工具を使い、既存のワンホール混合栓のカバーナットを自力で外せるかを確認すべき。勿論、
分岐金具を発注手配する前に。
モーターレンチとベルトレンチ(※注)くらいあれば試すのは可能。新しく近所のホムセンで買ってきても合わせて¥2000程度、今後も水回りの面倒をDIYするつもりなら持ってても悪くない。
(※水栓のメーカー・品番によっては専用工具が用意されている場合もあり)
それでカバーナットが成人男子の手でビクともしないようなら(道具さえ間違ってなければ単純に力業※※)、既存を見切って水栓丸ごと新調するのが利口だろう。無理して怪我などする前に。
※※固着したネジを回すには、レンチを力一杯押したり引いたりを繰り返すより、ナットにきっちり合わせたレンチの柄を鉄のハンマーで叩くことで、緩む筈の方向へ衝撃的な力を繰り返し掛けた方がいいらしい(≒ナットの頭を壊さずに回せる確率大)、と後から知った。。。参考までに。
費用的にも、片や既存の水栓に合わせた分岐金具を買うと¥8000~10000が相場、他方で分岐対応ワンホール混合水栓一式+対応分岐栓をバラでorセットで買っても¥16000前後~で上げられる。
10年以上も使った水栓なら、先を見据えてこの際だからの一式交換もアリだろう。水栓の仕様により値段はピンきりではあるが。
ちなみにプロに頼んでの水栓交換は、別途¥1万前後~の工賃が掛かるが、
昔の型だと水栓下側が銅パイプで取り回しが大変だったりしたのに比べ、今どきは配管はフレキシブル・接続は差し込んでストッパーを掛けるだけのシンプルな構造で、組スパナ・ドライバー・モンキーレンチくらいあれば楽勝なように出来ている。
旧い方の取り外しは若干厄介かも。設置された年代にもよるが。
いずれにせよ、一式交換すると最初から決めて掛かった方が、手間はあっても力業「勝負」を避けられるのは確か。
なお、カバーナットが自力で緩められると判った場合でも、
分岐金具の取り付けの際、その繋ぎ目に使われている漏れ止めのゴムパッキン類を新品に取り替えることをお勧めする。既に経年劣化している・取り外しの際に傷めた(かもしれない)ままの再利用は、追々漏水のリスクがあるので。
適合する部品品番/仕様は、その水栓のメーカーサイトで水栓の品番から検索して、部品構成表や分解図を入手すれば判る(場合もある:TOTOやINAXなど有名大手の製品なら勝算大)。
実店舗や通販でのそこだけ単品の入手は何ら難しくないし、数十円か数百円かの部品代でその後の水漏れが防げると思えば、惜しくない出費だろう。
半日強の力仕事、久々にやりがいの有るDIYだった(苦笑)。
なお、手を付けながら使わなかった分岐金具セットは結局amazonに返品、ちょっとの手間で購入時の満額が返ってきた。返送時の送料は負担したが。