
我が家のトイレで使っているシャワー便座はinax(現LIXIL)のCW-RV2、2011年製で稼働から10年。
購入直後に勝手に電源が切れる?事象で一式無償交換したことはあったが、以降はノントラブルで使えてきた。
当初からいわゆるinaxタイマー搭載=10年経過で電源ランプが点滅しっぱなしになって「点検時期ですよ」を示す
お節介な仕掛けがあるのは知っていたが、ここ最近になってとうとうその「点滅」が始まった。
我がRV2では右奥側に2つあるランプのうちの左側。毎秒5回って点滅は普通に目障り。
とはいえ、それなりの家電リペアの心得がある(?)自身の目からして、これといった異常も見当たらないことから、自己判断&メンテで引き続き使いたい。
メーカーに依頼しての点検整備+点滅を止める細工にかかる費用は¥8140、所要時間1時間。
詳細はこちら↓
●LIXIL | お客さまサポート | INAX NEXT プログラム
https://www.lixil.co.jp/support/inaxnext_program/
まぁせっかく「お知らせ」してくれたことだし、と、やれる範囲のDIY点検&メンテをした上で、このお知らせ「点滅」を自らで止めてしまうことにした。※DIYに自信無い人は末尾参照。
なおメーカー推奨のセルフチェック内容の一覧はこちら↓
https://faq.lixil.co.jp/faq/show/12552?site_domain=default
→シャワートイレセルフチェック表
ネット上でもこの手の情報はあちこちに出ていて、モノによってはボタン操作と電源オフ・オンでできたり、本体の内部基板にいかにも「私を切って」のごとく存在するジャンパー線を切らないといけなかったりのようだが、今時は後者が主流っぽい。
あいにく、我がCW-RV2の事例は今のところネット上には見当たらなかったので、詳細は手探り。
#逆に我がDIY心に火がついた(笑)。
安直にボタン操作でどうにかなるか?を試してみたが、案の定で空振りだった。
シャワーボタンとビデボタンを20秒長押し?電源オフ?オン?無反応だった。まぁ想定内。
予定通り?手持ちのハンドツールで本体をバラすことにする。
先ずは便座全体と便器との間のロックを外し、便座全体を裏返せるようにしておく(便座の左側面奥にあるストッパーを引きながら便座全体を手前に数センチか引き出す→ガチャっと便座全体がズレてフリーになる)。
給水ホースを外す必要はない。
以後の作業も、フリーになった便座一式を便器の上に載せたままで完結できる。
本体の電源オフとコンセントからの電源プラグ抜去も忘れずに。
本題のバラしに入る。
我がRV2の場合、本体外部に見えるネジは2箇所。左右の最背面の角に1本ずつ。
それらを外すと便座上部が持ち上がりそうに動くが、まだ道半ば。次いで便座丸ごとを引き起こし、本体底面にて爪で引っ掛かっている4箇所を外す。爪の付近の隙間にマイナスドライバーでも差し込んでコジればいい。下の赤丸部分(緑の四角は脱臭フィルター:後述)。
これでパカッと底部と上部(便座部分含む)が分離する。
底部と上部との間の橋渡し配線が複数本あるが、それらは外さずとも作業は続行可能。我が家みたく密結型便器の上でだったら、底部の奥側=水洗タンク前面へ上部を立て掛けておけば、それら配線を傷めることなく作業できる。
#ここで最初に目を奪われるのはおそらく、ノズル格納部に溜まったひどい汚れだろう(苦笑)。10年来の水跳ね?何跳ね?はともかく。後で掃除しておく。
内部の全容。ジャンパーがあるのは赤丸部分。
基板のど真ん中に、そのジャンパー線は鎮座していた。
他とは間違えようのない、あからさまな姿で。
#ノズル部分の汚れは自主規制でボカしておいた(笑)
ジャンパー線の拡大。
それをニッパーで切断して切れ目に隙間を開ける。
ついでに先述のノズル格納部の手入れをしてから、元通り組み戻す。
組み上げた後にこれもついでながら、底面から出し入れできる脱臭フィルター(=上の爪4箇所の写真にて緑枠で示した半透明な蓋を開ける→中に入っている)を取り出し、同フィルターおよびそれを外した奥に見えるシロッコファンの埃落とし:使い古しの歯ブラシで擦ってキレイにした。
ごっそりと10年ぶん?の埃が取れた。
便器に組み付けたら電源プラグをコンセントに差し、電源オンする。電源ランプがかつてのように連続点灯している=点滅していないのを確認。
一通り機能テストして異常がないことを確認して終了。
#脱臭機能のファンに詰まりまくってた埃を取ったので、いつも唸りを上げてたそれが静かになった(笑)。
本体の上下を分けるときの爪外しにちょっと手間取ったが、トータル1時間ほどで終わった。
我がCW-RV2を始めこの世代のリモコンタイプCW-Rxx系だったらおそらく、同様の手順かと。
該当するシャワー便座でランプ点滅だけ止めて使い続けたいなら、上記お試しあれ。
※補足情報:
上記の如く10年超でランプ点滅は始まっているも、自身で上記みたくバラしDIYは出来ない・これと言って不具合もないのに有償点検に¥8,000なにがしの支出を強制される/従うのも抵抗があるって由には、以下参考に。
LIXIL(inax)の客相へネット経由※※で「異常は無いから点滅だけ止めてくれ」と依頼する→セルフ点検用のチェックシート資料/「点滅を止めてくれ」作業依頼書が送られてくる→その資料に従いセルフチェックして現状に問題ないことを確認→折り返し書面で申し込む→無償の出張作業で点滅を止めてもらえる、って道もあるっぽい。
ダメ元、同社のネット相談受付のこちら↓でお試しを。
https://www.lixil.co.jp/support/contact/#section_webcontact
※※客相へ直接電話してもオペレーターは「該当のお客様には有償点検を受けていただいております」としか言わず、相当に熱のこもった意思表示/説得(?)をする羽目になるから、いっそネットでさらっと依頼しちゃったほうがいいらしい。
まぁ「安全はカネで買え」的なメーカーの考えも否定はしないが、それを半ば強制しちゃうのはやり過ぎな感がしないでもない。
(2025/9/30追記)
購入後14年目、「おしり」洗浄をオンするとノズルからは放水されずに床へ漏水する故障発生。
分解して確認したところ、当該ノズル方向へ通水する配管の継ぎ手部分(樹脂製)が折れていた。素材的な経年劣化で脆くなっていると思われ、小手先DIYでの修理は断念。
いずれ買い換えるまで「おしり」洗浄を封印?することにした(笑)。