
みなさん,あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年末に,新型プリウスに乗りました。その試乗記です。
奥さんの実家に帰省中ですが,親戚巡りをするのに,うちの家族が増えたおかげで、実家の車には全員乗れなくなったので、車を借りることにしました。せっかくなので、TSI+DSGのライバル(と,勝手に思ってます)であるハイブリッドカーに乗ったれと思い,新型プリウスを借りることにしました。
新型は最寄りの営業所にはなく,福岡空港までわざわざ借りに行きました。(最寄りの営業所には旧型しかない)
燃費
目指せ30km/Lで走り始めましたが,234.8kmを8.72Lで、26.93 km/L。メータ内の表示は、24.1 km/Lでした。
(メーターの表示と,満タン法の差が,気になりますが,給油口が細かったので,ちゃんと入っていなかったか,最初にレンタカー屋が,ぎりぎりまで入れていたか)
燃料計は,10目盛りのうち,1つしか減りませんでした。
高速率,約6割です。
さすがと言うよりは,思ったほどではないなという感想です。( 30km/L行かなかったので)
大人2人+子供2人(チャイルドシート付き)だし,高速はアップダウンが結構ある区間なので,こんなもんかもしれません。
以下感想です。
ハンドリング
中立付近には結構遊びがありますが,動きを渋くして,手ごたえがある様な演出です。
高速での進路の修正など,どれくらいハンドルに力をいれれば良いかわかりづらいです。
Variantは,力を入れた分ハンドルがききます(タイヤにかかった力がハンドルでよく分かる)。こちらの方が,高速でのストレスは少ないです。
直進安定性は,100km以下で走っている分には特に問題なさそうです。それ以上になると、路面の凹凸での車の動きが大きく、サスの減衰が足りない感じですが,我慢できる範囲だと思います。
ハンドルの形状ですが,ホイールの部分までプラスチックの部品が伸びていますが,これがいただけないです。ハンドルを回すときに感触が変わるのには,違和感があるのと,握ったときにこの部品が変形するのがだめです。ハンドルの向きはわかりやすいですが。
乗り心地
乗り始めて,すぐに,えらくごつごつするなと言う感じでした(奥さんにも不評)。結構,体が揺すられる感じもあります。タイヤが硬いのかもしれません。
目地段差などの衝撃は,ガツンと言う感じで結構伝えてきます。
高速では、ごつごつ感は減ります。
音
室内に入ってくる音はよく抑えられてます。高速では,ロードノイズが目立つ様になりますが,Variantよりは静かでしょうか。
シート
トヨタ車共通のちょっと柔らかい感じのシートです。腰の部分が浮かないのは良いのですが,背中の部分が出すぎの感じで,極端に言うと,そっくり返るような姿勢になってしまいます。
体が浮いたり,ずれたりはしなかったので、まあ、よしとしましょう。
室内
センターコンソールが高い位置にあるのは,それなりに使いやすいです。その下にある荷物を置けるスペースは使い様によっては便利かも。

センターメーターも,どうでもいいと思ってましたが,視線の移動が少なく,見やすいですね。ただ,アナログ(針)のほうが,視認性はよい気がします。(写真は,返却前の給油時)
最後まで,パーキング(コンソール上のボタン),と足踏み式のサイドブレーキには,慣れませんでした
後席のスペースは,かなり余裕があります。
エンジン
乗り始めたときは,いつエンジンがかかったのかわかりませんでした。
そのうち、エンジンが掛かると瞬間燃費計の燃費が落ちるのと,ブルンというかすかな振動が分かるようになりました。
追い越し車線に出るときなど,加速が必要な場合は,アクセルを床まで踏みつけると,エンジンの回転がブイーンと上がり,それなりに加速します。
Variantなら,7速のまま,するすると加速するところですが。
ECOモード
ほとんどをECOモードで走りました。発進直後は,モーターのみでの駆動のようで,加速は相当もたつきます。Variantの低速トルクに慣れていると、ちょっと物足りないです。
通常モードは,ECOモードよりも,若干力強く発進します。エンジン始動のタイミングも早いでしょうか。
パワーモードは,最初からエンジンが始動しており,エンジンの回転を高めるギヤ比を選択するようになるみたいです。
コンソール内には,エネルギーの使用量を示すハイブリッドシステムインジケーターがありますが,なるべく,ECOの範囲内で運転しようという気になります。(そのほかの表示もいろいろあったようです。エネルギー回生量とか表示できるようです)
一般道では,充電より,使う方が多いようで,充電量が減って行きます。アクセルオフで若干回生するようです。
高速では、エンジンが動いているので、充電します。
下り坂などでのアクセルオフでは,燃料カットか,もしかしたら、エンジンを止めているかもしれません。アクセルオフのあと少しアクセルを開ける状態でも,燃費計の表示は悪くならないので、,モーターのみでの駆動も可能なようです。(ハイブリッドシステムインジケーターのエコエリアにある場合は,エンジンの動力を使わないとのこと)
回生ブレーキ
交差点などで停止するような,ある程度の強さで減速するような場合は,そんなに違和感がないです。
渋滞してる中をゆっくり減速するような場合,踏み加減が難しく、,突然ギューと効いたりしてなかなか慣れなかったです。回生と通常のブレーキとはとの連動が難しい部分があるようです。
いっそのこと,トラックとかの排気ブレーキみたいに ,レバーにするとか,ペダルの踏み始めに、クリック感のあるスイッチをつけるとか,通常のブレーキとは違う作法でも良いのではないかと思ってしまいました。
回生中に発電機が回るヒーンという音とともに,CHARGEのバーが伸びるのを見るのは結構快感です。
その他
リヤガラスはワイパーが必要でしょう。雨が降っていたのですが,傾斜が緩やかなので,水滴ですぐに見えなくなります。雨の夜は,ほとんど役に立たないです。下のガラスの方が,役に立ちます。
あと,トノカバーはつかないんですかね。外から荷物が丸見えで,防犯上,問題だと思います。(上のモデルにはついてるみたいです)
エアコンの吹き出し口は,風の吹き出し方向の調整と,吹き出し口を閉じるのを一つのレバーでやってます(風量の調整は出来ませんが)。コストダウンのうまい方法ですね。
最後に
これだけ複雑なシステムをそれほど違和感なくまとめているのはさすがと言うべきでしょう。
ただ,ハンドルの感触,エンジンの特性,ブレーキの感触など,やっぱり,Variantの方が走っていて楽しいし,ストレスが少ないです。
ハイブリッドカーというぜんぜん別物の乗り物(電車みたいな感じ)として捉えれば,新しい,パワートレインを操るという楽しさはあります。
(トヨタの車としては普通に近づいたかもしれませんが,自分がほしい車ではなさそうです・・・)
燃費ではやっぱりかなわないですね。ただ,思ったほどではなかった。これだけ複雑なシステムでも,Variant(シングルターボTSI+DSG)の2~3割しか違わないとも言えますから。
(回生ブレーキと発進アシストだけのマイクロハイブリッドは欲しい)。
以上,長文失礼しました。