USB DAC + ヘッドフォンアンプ その3 (USBアイソレータ導入)

今回は、車関連ではないマニアックな話です。(この筋の本当のマニアからすると、大した話ではないですが)

以前購入しておいたUSBアイソレータを組み立てました。
これは、お気楽オーディオキットのヒロさんから頒布して頂いたものです。

USBアイソレータとは、USBの信号と電源を絶縁するIC (ADuM4160)を使ったものです。PCのノイズだらけの電源とグランドをオーディオ回路と絶縁することが可能となります。

2次側(USB DAC + ヘッドフォンアンプ側)はPCとは別の電源を供給することができます。今回は、秋月電子の9VのACアダプター(¥600。安い!)から基板に給電し、基板上の3端子レギュレータで5Vを生成する方式としました。Web上の情報では、このACアダプターの出力には若干スイッチングノイズがあるようです。3端子レギュレータでのノイズ除去を期待してます(オシロがないので何とも言えないですが)。基板上のコンデンサは、あり合わせのものになってしまいましたが、オーディオ向けの特性の優れた物を使ってみました。特に、ACアダプターからの9Vの入力には、生産中止となった旧サンヨーのOSコンを使ってみました。

このアイソレータを挟んで、DigiFi付録のOlasonic製USB DAC + ヘッドフォンアンプをつないで聞いてみました。

かみさんからのお下がりの時代遅れのPCと直結した場合と比べ、ものすごく力強くなりました。自分のリファレンスのイヤフォンであるEtymotic ResearchのER-4Sはちゃんとしたアンプじゃないと低音が出づらいのですが、大きく改善されました。
また、音の広がりというか見通しが良くなりました。

PCとアイソレータとの接続ケーブルは、電源が別になったことで気にしなくて良くなりました。(アイソレータとOlasonicとの接続は、これまで通りHiViの付録のSUPRAのケーブルを使ってます。(これが短くて硬くて扱いづらいです)

OlasonicはSuper Charged Drive System＝SCDSという技術(一種のチャージポンプ回路)で、USBの供給可能電力量を最大限使い、見かけ上のスピーカーへの電力を増やすということをやってます。
このヘッドフォンアンプにも使われてます。
アイソレータにOlasonicの基板をつなぐと、USB規格一杯の0.5A近く電流を引っ張るようで、レギュレータが結構発熱します。(以前使っていたインプレスのUSB DAC基板をつなぐと、ほとんど発熱しません。電源のパワーの差がわかります)

今回作ったUSBアイソレータと、Olasonicの基板をケースに入れました。アイソレータは、タカチのTW-100、Olasonicの基板は、リードのRC-4というケースです。
アイソレータのレギュレータは、ケースにねじ止めしケースに放熱するようにしました。
Olasonicの基板は、専用ケースが用意されたようですが、注文が殺到して入手しづらいようです。基板の前後にコネクタやスイッチ類があるため、奥行が合いそうなケースを探しましたが、これしか無かったです。高さはここまで必要ないですね。基板上のコネクタ類の採寸でちょっとミスって、穴を修正した以外は、久々の工作はうまく行ったと思います。
ケースに入れると、ショートとかを気にせず基板を扱えるので良いですね。



Olasonicの基板で気になるのが、アンプのゲインが高すぎることです。Webの情報によると、チップ抵抗を2箇所除去すれば、2段目のアンプをボルテージフォロア(ゲイン約3→1)として使えるようです。改造しちゃおうかな。

また、お気楽オーディオのヘッドフォンアンプの基板を入手済みで、これを組み立ててこちらをメインにしようかとも考えてます。

以上、マニアックすぎる記事でした。