ぜーたの筑後弁講座

熊本出身の私が2年間住んでいる筑後の言葉を紹介します。(ﾟωﾟ)
紹介するにあたり、熊本ではまず使う事のない言葉を集めてみました。

※「筑後」とは福岡県を東西に横切る筑後川より以南の旧筑後国だった地域の事。八女、久留米、柳川、大牟田等があり、南は熊本県と面しています。


■しゃっち

「必ず、絶対に」等の意味です。
熊本では使いませんし、聞いた事すらありませんでしたが、筑後では頻繁に耳にしますので、覚えてしまいました。(^o^;)

「しゃっちせやんと？（必ずしないといけないの？）」

「しゃっち行かやんめぇ？（絶対に行かないといけないでしょう？）」


■ようら

「適当、大体」等の意味で使います。
熊本では使いませんし、聞いた事すらありませんでしたが、筑後ではこの言葉が飛び交っており、意味がわからず困惑していました。(･Ａ･)

「ようらしちゃなんばい！（適当にしたらならないよ！）」

「ようらせらすけんがら、いつまっでん失敗さっしゃるばい。（大体でされるから、いつまでも失敗しておられるね。）」


■がば

「凄く」の意味で使います。
熊本では使いませんし、聞いた事もありませんでしたが、言葉の響きで何となく意味がわかりました。(･∀･)

「がば痛か！（凄く痛い！）」

「がば速かっぜ！（凄く速いんだよ！）」

筑前の方では「ばり」と言いますね。
本来は「がばり」という言葉があって、頭を取ったのが「がば」で、尾を取ったのが「ばり」らしいです。


■そいけんが

「だから」という意味で使います。
熊本では「だけんが」や「そっだけんが」は使いますが、「そいけんが」 は使いません。

「そいけんが、しよっとやん！（だから、してるんだよ！）」

筑後では他にも「～けんがら」「～ばってんがら～」等をよく耳にします。
「そいばってんがらくさ」や「そいばってんがらっさい」になるとレベルが高過ぎて付いていけません！＼(^o^)／


■～らっしゃる、～らっしゃれん

筑後では古い尊敬語が今でも日常的に使われています。
熊本弁で言うと「～なはる」「～なはらん」にあたります。

「先生はおらっしゃるかんも？まだ来らっしゃれんごたるばってん…。（先生はおられますか？まだ来られないようですが…。）」

「お客さんの帰らっしゃるけん、出てこんの！（先生が帰られるから、出てきなさい！）」

「お酒ば飲まっしゃるとですか？（お酒をお飲みになるのですか？）」


筑後でも旧柳川藩の領域だと、かなり熊本弁に似ていますが、旧久留米藩の領域だと、結構語呂が違ったりします。
中でも大牟田はかなり熊本よりの言葉ですが、熊本中部からすると、熊本でも荒尾、南関辺りは筑後弁に聞こえると思います。

私は熊本生まれですので、もちろん熊本弁を使いますが、福岡、北九州、筑後等、行った先々で新しい言葉を覚えます。
地域によって言葉が違うというのは、とても興味深い事ですね。(･∀･)