九州と西海道

少し気になる事があって、ざっくりとですがまとめてみました。

私は方言が好きで、よく図書館等で調べ事をします。


方言にはある程度境があって、それがどんなものなのか考えていました。



県が変われば、言葉が変わる。

というよりは、昔の律令制での国が変われば、言葉が変わる。


川を渡れば、言葉が変わる。

山を越えれば、言葉が変わる。

まぁ、大抵は山や川が国境になっているので、上と似たような意味合いです。


そして、江戸時代の藩が変われば、言葉が変わる。

江戸時代は国や藩を行き来する事が厳しく制限されていたので、結果としてそれぞれの藩毎に独自の方言が形成されていきました。


で、気になったのがその藩の事。

九州はどんな感じで藩が分かれていたのか。


しかし、ネットで探してみても、九州全体の藩の地図が見つかりません。

という事で、国毎の藩地図を組み合わせて、九州全他の藩地図を作成してみる事にしました。



まず、これが現在の九州。



そして、これが律令制での西海道。



県境と国境は結構違いますね。


福岡県は3つの国で出来ている事がわかります。

例えば、北九州市と大牟田市では、全く違う方言が使われるのは、こういった理由があります。


鹿児島と宮崎の境も微妙に違います。


肥後国はそのまんま熊本県になってますね。

途中、幻の「白川県」なんてのもありましたっけ。


最後に藩地図です。

一応、幕末を基準に作ってみましたが、間違いもあるかもしれません。

支藩は橙色で表しています。

灰色の部分は幕府領（天領）です。

（ホント、ざっくりです。細かいところまで作ってません。後日、少し修整しました。）



こうしてみると、薩摩藩が凄く大きいですね。

日向国にも薩摩藩の支藩があるようです。

土地の広さの分だけ、幕末の影響力も大きかったですね。


肥後国は基本的に熊本藩なので、わかりやすいですね。

天草の唐津藩は農民一揆で早々に撤退したんでしったっけ。

苓北町に富岡城という城があります。


久留米藩と柳河藩の矢部川の水取合戦でいつも負けていた久留米ですが、今は久留米の方が栄えているようです。

筑後南部の三池藩は柳河藩の支藩だとか、そうでないとかで何だかはっきりしてないようです。



うん、何となく感じは掴めたので、良しとします。

後日、気が向いたら、これを使って何かします。