着うたの話

私が一番最初に手に入れたケータイはdocomoの「SH900i」でした。
着メロが16和音だから高音質だとか、iモーションが300kbまでダウンロード出来るだとかで、盛り上がっていた時代です。

一応、私は着うた職人をしておりまして、絶頂期は3,000曲以上アップロードしており、1日のアクセス数が4、5千人程あった事もありました。
よくあんな事に夢中になっていたな、とは思うのですが、今となっては楽しかった思い出です。

movaからFOMAに変わり、しばらくするとiモーションが500kbまでダウンロードになりました。
私は500kbで一曲丸々納めた着うたフルなんてものも作っていまして、AAC形式モノラルでビットレートが16kbps程度で作っていました。

今みたいに大容量コンテンツが当たり前の時代からすると、みみっちい話ですが、そこには汗と涙の努力があったりするのです。

何百回と聞き直して、音割れしないようにイコライザーを調整したり、極限まで高音質化するために、容量内でビットレートをギリギリまで上げたり、今思えばノイローゼレベルで行っていたなぁと感じます。

AACに互換性のあるHE-AACというのもありまして、最初は確かauの着うたフルで採用されたコーディックだったと思います。
低ビットレートで高音域まで記録できるのですが、その分その他の音域がスカスカになるので、低ビットレート以外ではほとんど活躍出来ない形式でした。

書き出すと何時間も掛かる位ネタはあるのですが…。(´ε｀ )


10年でガラケーからスマホへ物凄く進化したとは思うのですが、当時は当時で面白いコンテンツが沢山あったなぁと、ふと思い出しただけです。

いやー、懐かしいです。


終り。