
飯もそうだが、結局なんでも手間暇かけないと良いものは出来ません。俺の大好きなハンバーグですが、地味な品目ながら、手を抜くと凄くマズイ。代金はらわねぇぞ!みたいなものを平気で出す自称「洋食屋」もずいぶん増えました。
手間暇かけるって一番金が掛かる。だから手を抜くわけです。原材料費を抜くより遥かにコストカット出来ます。
アウディもそこんとこは一時期より当たり前のように手抜きしています。もちろん、アウディだけじゃなくて、BMWだろうがメルセデスだろうがそこんとこは平気でやってます。日本車は出目が貧乏だったので、そこは慣れっこで、今になって厳しい時代になってもそれほど解らないのが特徴です、いい意味でも悪い意味でも。
今現在、そういう手間暇かけて丁寧に作ったなぁ・・・と思える車はほぼありません。アストンマーチンなどの一部高級車でさえ、例えばヴィラージュ時代に一台当たり数千時間かかった製作工程が、今では500時間を遥かに下回りV8ヴァンテージ辺りでは350時間もしくはもっと下回る数字で出来るようになったようです。このような高級車メーカーの場合、公称の数字が下がりまくるとある意味イメージダウンなので、実際は我々が思う以上に単純化かつコストダウンがなされたと考えるべきでしょう。
もちろん、手間暇掛ければいいものが出来るわけではないのですが、どれをとっても「モノは良いけど心ここにあらず」みたいな車ばかりなのは寂しい限りです。
ただ、一つ言えるのは手間暇かけて作られた車は、整備にも手間暇が掛かるんです。なので、オーナー自体がその車に応えてあげないと、どんどんボロくなります。手間のかかってないダサい車は、心なく接してもどってことなく無表情で走るのでメンテは楽です。
S5はどっちかというと、手間のかかってない、最高のファミレス食品みたいな車に思えますが、多少無理があるのか何なのか手間が掛かっています。今度はエンジンハーネスを交換します。熱害の影響なのか、エンジンルーム内のパーツは結構やられます。そう考えると、S5はジャンクフード的危うさがあるのかもしれません。体に悪いけど美味しい、みたいなヤツ。
なるほど、そう考えてみれば、手間暇かけて作った上等洋食もなくなったけど、体に悪いジャンクフードまで最近では無くなって来たのか。まるで嫌煙ブームに乗って、喫煙家を抹殺するが如くの勢いで、ジャンキーな車達が消えている・・・。
ジャンキーはS5で満足しているし、次は上等洋食が食べたいなぁ・・・
ハンバーグ食っていても、考えることはクルマの事。
Posted at 2012/12/08 14:32:28 | |
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