• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

sleepykoalaのブログ一覧

2023年07月31日 イイね!

新しいけど、良い~マクラーレン・アルトゥーラ~

新しいけど、良い~マクラーレン・アルトゥーラ~最良のポルシェは最新のポルシェ、という言葉がここ最近では眉唾にさえ感じる事さえある中で、マクラーレンの新世代ハイパーカーは最新こそ最良と言っても過言ではない出来でした。

マクラーレンの場合、そもそも会社の歴史が浅いのも有利なのでしょう。過去のレガシーは確かに90年代のマクラーレンF1があるものの、あれはどちらかと言えばゴードンマレーF1というか、あちらのレガシーはT.50が持って行った感じでしょうか。今あるマクラーレン・オートモーティブは10年そこらの会社であって、既にダウンサイズが叫ばれ始めてからの登場です。

とはいえ、アルトゥーラはそれまでのV8エンジンを積んだ純粋ガソリンエンジン車ではなく、それよりも小さなV6エンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドスポーツ。果たしてどこまで迫るものがあるのか、期待半分不安半分の試乗でした。

ほぼ無音ながら、飾りっ気が無い電気由来の音で発進。ロンドンのシティセンターから郊外まではEVで行ける事を想像させる、およそ30キロほどの距離はEV走行可能というのが実に現代的。

ここで感じるのは、それまでもマクラーレンの特徴として有名だった乗り心地の良さが、さらに磨きがかかっている事です。二台世代に突入したというカーボンシャシーは、今回から金属も使いつつ乾燥重量はライバル296GTB比で50kg以上軽い、というさすがレース屋というべき数値を達成していて、ここに新開発のリアサスが組み合わさり、下手な高級車顔負けの乗り心地が街中を抜けるには素晴らしい加点要素になってます。

街中で派手な排気サウンドをまき散らす事が正義とも感じられたエキゾチックカーと一線を臥す、スタイリングだけはさすがに凄みを感じさせるものですが、新しいメーカーの新しい提案がどうした事が、古典主義の自分にも心地いい。

やや道路に余裕があるとこまで抜けたところでエンジン始動。始動だけでクラッチ結合しないところから、どこかのタイミングで繋がり、KERSみたいなシステムと連携しながらテンポよくエンジンが車速を上げます。

ミッションはとてもスムースで、間違いなく電動化による回転同期などがありそうな感じ。あまり期待してなかったエンジンサウンドも、マクラーレンらしい演出無しのものながら、徹底的なマクラーレン流のスポーツ6気筒を感じさせるピュアなもの。

どうせなら、とシャシーとパワートレーン両方ともモードを切り替えアクセルをぐっと奥まで踏むと、あれ?これ別に凄い速くない、、、わけなくてただただ強烈な安定感と強烈な加速。意図的に鋭くしてないギアレシオのステアリングを左右に操り、思い通りに車体を動かし、前が居ればサーボの強力が少ないリアルフィーリングなブレーキでぎゅーっと減速。

それまでのマクラーレンの流儀をさらに洗練させたその感覚に思わず感動。演出はない、でも市販車のなかで最もリニア。

形だけで乗る場合があったとしても、この手の車の中では一二位に運転しやすいので大丈夫でしょう。走りのマニアなら、フェラーリやポルシェと違う立ち位置にいる事を知って、欲しくなるかもしれません。

フェラーリやポルシェには良くも悪くも偉大なレガシーが存在しているので、最近のモデルに対してつい厳しい目線を送りがちになりますが、マクラーレンはそもそもが未来だったので、どうした事かアルトゥーラの組成と味付けは凄く良いんです。

ちなみに、ビジネスでいえば、一応黒字キープなんだそうで、そういえば何時だか創業10年で1000億の売り上げで100億利益が大体出た、みたいな事を書いてあった気がします。販売現場とすると、あまり売れてない、というのが素直な実感みたいですが、それはフェラーリのように4年も作らないであろうモデルに6年分ウェイティングリストがある、とかそういう事が起きてない、という事なんだろうと勝手に想像しています。

個人的に、色々とここ最近で乗ったエキゾチッククラスでは一番いい、とさえ感じました。新しいが味方をしている、ここ最近珍しいパターンのクルマです。

リセールや価格(スタート3070万円、でも300万とかはOP乗っかる事はないらしい)を考えたら無理なんだけど、それでもここ最近出た新車では、これなら最後と言える!と言い切れそうな、魅力ある新車でした。いやぁ、、、マクラーレン大したもんだ、、、
Posted at 2023/07/31 23:26:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2023年07月29日 イイね!

日々雑感

アルトゥーラは凄かったんですが、頭の中でちょっとまとめるの時間がかかっています。100キロまで3秒で脳細胞が潰れたか、、、

1,大阪万博
予算超過するらしいです。

これ、民間企業だったらコストアップが二回、しかも60%も増したらどうなりますかね?

ここ最近、クルマなんぞは「この車種とこの車種はここで纏めてコストダウン」という風に、がっつり開発費を下げています(その分、IT関連やエコ技術などの投資は莫大ですが)。

行政のやる事って本当にアホぅです。結局、これ単体の収益性を考える必要が無いからです。例えば一流ホテルにおいて、ラウンジやバーは赤字部門ですが、これが素晴らしいクオリティである事で集客が見込めるステイタスを維持できると考えれば、必要枠として収益計算が成り立ちました(最近は厳しいとは思いますが)。

大阪万博みたいなのは、ただのコジツケでしかなくて、こんなもんで経済効果による収支黒字って、全部嘘です。その後のIRにしたって、一体どこの誰がどういう風に?と、、、

まぁでも、取り立て他にネタがないのも悲しいところで。。。大阪の地力が本質的に試されている気がします。予算超過している場合じゃない。

2,損保ジャパン
色々会社くっ付きすぎて、結局シナジーを生み出してない会社の見本みたいな経営判断が面白いです。

表に出ている話を拾うと、ビックモーターとは蜜月だったくせに、手のひら返しで損害賠償請求というわけですが、、、

金融庁に脅されたのか、ユーザーからの解約を恐れて損害賠償で関連してないユーザーに誠意を見せるつもりなのか、さっぱり解りませんが、なかなかな手のひら返しです。

まぁ、逆にこれ全部茶番で、大きな傷跡にせずに、ビックモーターが急激な破産をして日本の中古車市場が爆発的な下落を記録するとか、そういうのを防いでいる一端の可能性も否定はしませんが、ホントのところは解りませんね。

まぁ、いずれにせよ、世の中はそういうモンですね。

3,兼重一族は逃げ切れるか
ホリエモンはそういってましたが、どうなんだろう?

拾える情報で、嘘かホントか解りませんが、2015年のビックモーターの財務情報と思われるものでこんなもんが、、、


項目 金額
流動資産 Current assets 295億円
固定資産 Non-current assets 268.1億円
流動負債 Current liabilities 158.7億円
固定負債 Non-current liabilities 279.6億円
純資産 Net assets 124.7億円

非上場企業なので、本当の事か解りませんが(TSRとかに通信簿を付けてもらったとかでないと、出てこないはずなんですよね、開示義務ないし)、2015年といえば8年前なので、そこからの積み上げも結構ありそうなので純資産200億くらいになっている可能性もあります。もっとかも?

ちなみに、ネクステージはこんな感じ。これは多分本当(上場しているから)。

流動資産 Current assets 1,111億円
固定資産 Non-current assets 501億円
流動負債 Current liabilities 527.2億円
固定負債 Non-current liabilities 522.3億円
純資産 Net assets 563億円

これは直近データです。

ちなみに、売り上げでいうと、、、ビックモーターの2015年は、、、

売上高(収益) Net sales (Revenues) 1,056億円
営業利益 Operating income 57.56億円
経常利益 Ordinary income 56.50億円
当期純利益 Net income 33.25億円
営業利益率 Operating margin ratio 5.4%
粗利益率(売上総利益率) Gross margin 22.9%
売上原価率 Cost of sales ratio 77.1%

らしいです。

ネクステージは、、、

売上高(収益) Net sales (Revenues) 4,181億円
営業利益 Operating income 194.4億円
経常利益 Ordinary income 190.8億円
親会社の所有者に帰属する当期利益 Net income attributable to owners of parent 138.8億円
営業利益率 Operating margin ratio 4.7%
粗利益率(売上総利益率) Gross margin 17.7%
売上原価率 Cost of sales ratio 82.3%
一株当たり利益 Earnings per share 176円30銭

ここで気が付くのは現在のネクステージの粗利より、2015年のビックモーターの粗利の方が5%近く良い事。噂では、息子が入ったのはこの後なので、もっと粗利が良くなり、挙句売り上げも現在のネクステージより多いので、最終的な税引前利益は相当あったんじゃないですかね。ここ2~3年は。

というわけで、予想をしてみると、、、、

2015年の純資産からどれくらい増えているか、、、200億どころじゃなさそうですね。500億あってもおかしくない。

でも、負債もそれなりに増えてそうです。2015年にしても、実際問題固定資産が268億なので、これ実際問題現金化すると50%くらいまで実売価格が落ちる可能性を考えれば130億前後簿外債務が発生するとして、となると、純資産分ぶっ飛ぶんですよね。

同じようなバランスシート構造だった場合、結局いくら純資産の上増しがあっても、いざ清算となれば、意外と残らない可能性もあるわけです。

兼重一族が株を全株譲渡でどこかに手放して売るにしても、相手方だって車の仕入れと一緒で「いかに安く買いたたき、いかに高く売りぬくか」で行きますから、猛烈に厳しいデューデリジェンス(こんな不祥事だらけの会社ですから叩かれますよ)で存外に安い譲渡額になる可能性もあるわけです。

そうなると、あの豪邸、あと別荘いくつか(驚くことに軽井沢には2つも建ててる)、ちょっとしたクルーザーを維持するだけの豊かな生活は出来るか解りません。

仮に100億円手元に残っても、あの暮らしは年間1億そこらじゃ維持出来ません。多分3~4億は必要です。100億円を3~4%で回せば年間の暮らしは維持できますが、これ意外と今の時代難しいです。もちろん、利回り10%くらいの中古物件を買いあさったり、金融商品で回すことは出来ることは出来ると思いますが、こういった商品に出口がある可能性がだんだんと狭まっているので、結局タコの足食いになる可能性が高いはずです。ずーっと永続性あることでそこそこ稼ぐって本当に大変な時代です。

その理由として、大手保険会社が欧米において、預かったお金を高いパーセンテージで運用することが必須となる終身保険などの商品をやめているのです。大手の恐ろしいファンドや凄い腕を持つトレーダーなどの人が、ああ無理だ!と言い始めているのです。

まぁ、運よく100億残れば、1%で回して1億円ですから、それで手残り年間5千万円、、、半分貯金に回したとして残り2500万円、、、

普通に考えたらとても豊かな生活なわけですから、まぁボクだったら現状は即座に手放して、家族を大事に年間2500万円で成り立つ生計に組み換え、加えて日本から出ますね。

で、話を元に戻すと、、、

多分手元100億は無理だと思っています。街路樹なんて安いから枯らしても別に大した被害はないですが、損保や他の罰金でまぁまぁ取られるでしょうし、多分相当簿外債務あるんじゃないかな、、、固定資産の計上が相当水増ししているきがします。じゃないとたくさんはお金借りられないし、お金借りたから急成長出来たんだろうし、こうなると銀行も剥がしに行くから彼らは半額で買いたたくだろうし、、、(銀行経由で不動産を買おうとすると、大体50%そこそこの融資額が普通の世界におけるリミットはそういう理由もある気がします、もちろん例外やフルローンもありますけどね)。

少なくとも、今の暮らしをキープ出来ることはまず不可能でしょう。あるとすれば、あそこまで登ったので、一旦登って出来た人脈に便利に使ってもらう、とかしかないでしょうね。ビジョナリーホールディングスで問題になった星崎とかいう人みたいに、なんかよく解らんくせにあのラインに残っているとか、ありますもんね(個人的にあいつが優秀とは到底思えない)。

ただ、残念ですが兼重一族がそういうあざとさや、勤勉さ、したたかさがあるようには感じないので、そういうインチキ臭い層としても残れないでしょうね、、、

いずれにしても、今の暮らしからの変化は免れないだろうし、それなりの試練は金銭的にも精神的にも続くと思いますけどね、、、、そういう意味では逃げ切れないだろうな、とボクは思っています。

ホリエモン、友達がぶっ殺されても気にせず出ているあんたと違うんだよ、良くも悪くも。

4,だけどもだけども
例に出したネクステージだって、、、

でも、こいつらは賢かった。ビックモーターほどは激烈に儲けず、上場しよったわけです。

まぁ、でも、儲けてますけどね、、、ネクステージみたいな他の含め、ずる賢さがあるわけです。

そう思うと、今回のビックモーターの社長はある意味ここまで登ることは出来なかったはずなのに、登ってしまった人なのでしょう。あれじゃ普通どっかの街中の中小企業のおっさんで終わりです。

不幸にも、何か風が吹いて登れてしまったんでしょう。

登山家?で栗城って人がいた気がします。指が凍傷になった人。

ボクは登山の趣味ないから解りませんが、彼もそんなみたいなんですね。噂ですよ?

というのも、本来なら彼の実力では無理だったはずの登山が、立て続けに上手く行き、周りが「これは不世出の天才登山家だ!」と盛り上がったようなのです。

分岐点が出来たのでしょう、「俺がここまで来れたのは運が良すぎた」と思うのか、はたまた「運がいいのはまだ続く、まだ登れる」と思うのか。

噂では、彼は後者だったのか、一気にハードルを上げ、しかも巨大な利権を味方にして大がかりな登山に挑み、自分の人生に思いっきりレバレッジを掛けたようなのです。

さらに噂ですが、彼の凍傷は、そこまでした登山にしくじり、只では帰れない・・・と自分自身で指を雪に突っ込んでわざと凍傷を作った、、、なんて話まであるらしいんですが、、、

だとしたら、これはかわいそうとしか言えません。いや、自業自得といえばそうなんですが、彼はさらに自分を追い込み、結局登山で死んでしまいます。

まぁ、彼は周りに被害を加えたか?というとそうでもないと思うので、単純比較は出来ません。兼重一族の場合、被害与えてますからね、、、ただ、もしも、兼重氏が岩国から出ずに、何となく年商5億円くらいのクルマ屋さんで終わっていたら、こんな歳で自分の非力やアホさを知らずに、幸せにセガレがガキこさえて、そのガキを抱っこしながら幸せに暮らせた気もします。

まぁ、栗城氏に比べたら、金銭的に恵まれた期間を長く過ごしたし、こっから先自殺でもしない限り、特段不本意に死ぬ事もなさそうなので、圧倒的に栗城氏の方がかわいそうですが、平成不況からの急成長で実力以上の成長を図らずもしてしまった人って、実際問題幸せ係数はどうなんだろうなぁと感じます。

いい意味で、身の丈って、知っておくべきなんでしょうね。それが案外難しいのか?

5,そんでもって、気を付ける事
実際問題、今はびこるクルマ屋は兼重スタイルが多いんです。

ビックは出すぎただけで、他はもっとある意味ずる賢い。市中の中古屋なんかは、解る嘘をつくけど、ビック以外の出すぎてないところ(正規ディーラーだってしてますよ、ネクステージもVTも、どこもかしこも)は解らない嘘や合法的利益相反してますよ。

クルマは高い買い物です、まず本当に自分に必要なのか、そこから考えてくれぐれも慎重に買うべきです。



まぁ、僕が言えた口じゃないですけどね、苦笑。
Posted at 2023/07/30 00:30:59 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2023年07月29日 イイね!

軽く乗ってきます

軽く乗ってきますさぁ、新しいマクラーレン、僕にどんな顔を見せてくれるか
Posted at 2023/07/29 15:28:01 | コメント(1) | トラックバック(0)
2023年07月25日 イイね!

いやいや!ちょい待て!

いやいや!ちょい待て!社長はゴルフ三昧で、指揮権は実質副社長、、、とは聞いていたから、ゴルフ好きなんだろうなあ、、、とは思っていたけど、、、そこか!爆笑噴飯だぞ!

報酬戻しで逃げそうだったので、こりゃあなかなかやばそうなオッチャンだなあと思っていたけど、さらに斜め上行った感じですね!笑

つまるとこ、僕はゴルフ愛強いから、ゴルフボール使って壊せ!なんて指示は出しません!て事でしょうか?客の車は壊せ!って言ったけど、まさか靴下にゴルフボールだなんて!!ゴルフボールが傷付いたらどうすんだ!訴えてやる!って事でしょうか?

いやぁ、、、むしろ、これだけの事が上層部の指示がなく、組織的でなく自主的に現場が考え動いていたら、むしろそれの方が戦慄です。

正しい方向に動いていたら、むしろ組織に頼らない自主性が圧倒的に強い会社として最強ですよ。全ての企業が憧れますよ、あんだけアイデア出すとか、ライバル企業を軒並みぶっ倒しです。

間違えてゴルフボール使うほうに行ったからナニですが、、、

いずれにせよ、爆笑社長でした。専務も泣いてる暇あったら社長の頭ハリセンで叩いて、何ゆーてんねん!って突っ込まなきゃ!ステークホルダーとか、一体誰の事ですの?


ところで、話題の?息子こと通称コナン副社長はどこにいたんだろ。
Posted at 2023/07/25 14:47:55 | コメント(2) | トラックバック(0)
2023年07月23日 イイね!

本能寺の変

全然車関係ないけど、、、

どうする家康では黒幕説を取りそうな予感がしますが、実は本能寺の変はホントの事が全然わかってない事案の一つだそうです。その理由は「一次資料」が殆どない。

当事者が討伐側以外、被害者や加害者を含めて短期間に全員死んだことがデカい気がします。記録が残りにくい状況というわけです。なので、一次資料探しから前に進まないのか、意外と研究してないのか、出て来る説にしてもほぼ二次資料からの推測なのでホントの事は解らずじまい。いや、逆に一次資料が無いので各「歴史専門家」の方々が自由な妄想を繰り広げる余地があるとも言えそうです。

で、これは素人の勝手な推論ですが、当時の状況から合理的に判断するに、ボクの推論は「明智光秀はただ単純にチャンスをつかもうとした」です。

理由は以下の通り、、、

1,信長周辺が手薄なのに俺だけ近くで大軍勢を率いている
織田政権の各主力は羽柴秀吉が中国地方、柴田勝家は北陸、滝川一益は北関東、唯一四国遠征軍が摂津や和泉にいるものの、軍編成中で各地を転戦してきた明智集団の前に敵になる要素はない、と踏んだか知らないけど、いずれにせよ信長の近習+長男信忠の手勢を遥かに凌駕する軍団で最も近くにいるのは明智軍でした。

信長としては多分ですが、明智光秀には全幅の信頼を置いていたと勝手に思っています。なんせ、苛めがあったとか、波多野兄弟に母を殺されたとか、そういうのは全部二次資料どころか創作も多いようで、現実的には明智光秀をドメスティックバイオレンスした証拠はどこにもないようです。
ただ、ルイス・フロイスだかが書いた資料に、非常に狡猾で主君の為に平気で嘘ついてでも得点上げるしクソ必死になる明智、、、というのは書かれているようで、、、、

そういえば、信長の居城である安土城は守備性に薄い行政府的な作り方をされていたようで、そういうところからも、自分の領内に置いて何か自分を襲うような事はもう無いだろう、とも信長は考えていたとすれば、当日の手薄な状況も理解出来そうです。

2、明智光秀は織田政権のナンバー2ではないか?
光秀のお名前は明智惟任日向守光秀ですが、惟任は朝廷から頂いたとても品位ある苗字みたいなもんでして、確か明智光秀は足利とのパイプや朝廷とのパイプを司る仕事もやっていたので、織田政権にとっては文武の文の方のトップは多分明智光秀だったのでしょう。武においてもトップレベルの実力ですし、領地も織田政権最大、しかも本城は安土に近い坂本、、、どう考えても宿老です。
挙句、血脈も足利政権や朝廷に近いというのが彼の主張だったようで、ホントかウソか解りませんが、色々な意味で信長の右腕といっていい存在だったのでしょう。身分高いし、俺が勝てば信長の後は自動的に俺だろ、靡くだろ、だってえらいんだから、、、くらい思っていても不思議じゃないです。

そういう意味から、最も「近い」人間だったはずです。信長もいろいろな意味で騙されたのかなぁ、、、

3,明智は禿かしらんが、歳だ
もしかすると1510年代、少なくとも20年代に生まれていたようなので(性格な年月日は不明)、信長より歳が上だったようです。となると、これは最後のチャンス!信長は朝廷からの三職提案も辞退したり、足利幕府は全否定してしまうし、色々な意味で大儀も立つはず。
敦盛で「人間五十年」なんて言葉が出てきますが、既に50を超えていたであろう光秀にとっては最後のチャンス!と思ったかもしれません。

4,総合して考えるとやるしかない
信長手薄、俺たくさんいる。信長無礼、俺身分ある。信長若い、俺じじぃ。信長俺信じてる、俺信長信じてない。
ほら、合理的に考えれば謀反してナンボ、という結論になりませんか?ちなみに、当時の謀反のイメージは「やるじゃん!男あげたな!」というケースもあったようです。そりゃそうだ、戦国時代、身内の殺し合いも当然の時代ですもんね。

というわけで、いざ決行!したわけだと思います。

が、誤算だらけですよね、、、

1,秀吉速い
これも推測ですが、毛利との和睦は毛利への使者を捕まえたから、、、という説もありますが、これまた不明。
現実として、凄く速く戻って明智軍を倒した、という事実だけが解っています。勝手な推論ですが、非常に速い段階で信長死去の情報だけは掴んでいたはずなので、そうなると割と距離が京都や大阪に近い自分の本拠の姫路を脅かす可能性が出てくるので、とりあえず俺の本拠まで戻って、戻りながら情報収集して考える!!!が秀吉の当初のプランだったのではないでしょうか?
水攻めが功を奏して有利な展開だったのも効いたのでしょう。逆を言えば、明智とすれば、毛利総軍とがっぷり四つの戦いなんだろ?吉川も小早川も優秀だし、羽柴は釘付けだな・・・じゃぁ来ねえな、と思っていたかもしれません。なんせ、中国方面への出馬要請が明智にあった説もあるくらいなので、となると羽柴は簡単に戻れないし、柴田もどうせ上杉とゴチャゴチャやってんだろ、、、と思っていたに違いないです。
どっこい秀吉速かった。陰謀説は結構ありますが、あれも全部推論ですからね、、、個人的には移動中に秀吉が各方面に「頼む!ここは明智じゃなくてこっちに!」と超高速移動And裏工作をしていたんだろうと思います。人たらしだったんでしょうなぁ、秀吉。

2,光秀人気ない
人たらしじゃなかったんだろうなぁ、光秀。

個人的な光秀の大誤算は、娘の嫁ぎ先動かない、だと思います。名門且つ親子そろって優秀の細川藤孝And忠興親子が動かないんですよね。

これはショックですよねぇ、、、、俺の娘の嫁ぎ先だろ???と。細川家は名門だし味方になれば畿内の連中はみんなこっちだろ、、、と思ってそうです、多分。ところが、細川親子がしらけているので、大和の筒井家なども動かない。結果として軍勢として1~2万くらい想定より動かなくなったのではないでしょうか?
フロイスの言う通り、官僚主義でプライドが高く、挙句歳も行っていて、なんか凄い狡猾だとすれば、義理の息子も「俺、義理のオヤジとはあわねぇ、あいつ嫌いだ」と言って不思議じゃないです。明智家より細川家の方が品位上でしょうし、織田政権下に置ける立場から明智家程度に仮に威張られていたら「なんだ?なにしてんだ?知らねぇよ」と思われそうです。

3,秀吉人気
いや、人気というか、これも全員が計算ずくだったと思いますが、多分明智が嫌な奴で有名だったら、甘い言葉で「明智政権樹立の際は身分優遇します」と誘っても誰も靡かないでしょうね。
反面、秀吉は子飼いの従業員に結構優しい(領地の割り振りのキップがいいとか)し、明智よりこっちのが話になりやすそうだなぁって思われそうな気がします。竹中半兵衛亡き後でも優秀なブレーンが多く存在したのもデカいですね。明智軍団はその点、あまり聞きませんね、、、身内の秀満が猛将だったとか、斎藤利三が優れていたとか、、、そんなもん。まぁでも、秀吉には資料が残り、明智には残らず、この辺りも事実かどうか微妙ですね。
しかしまぁここでアレなので、柴田勝家でしょうなぁ。。。情報を得るのが遅かったのか、色々手間取ったのか、物理的に遠かったものの残念なことに参陣が遅れたうえにその後の意見集約の場でもあまり支持が無く、本来であれば織田政権の宿老首座なのに北陸に引っ込む羽目になるとか、、、タイムスリップ出来るなら清須会議に出てみたいです、笑。

というわけで、チャンスを掴んだけど、掴んだら最後、まさか自分の本来の人間力がこんなもんだったのか・・・と思ったに違いないです。知らんけど、、、苦笑。

一次資料があると妄想も効きませんが、本能寺の変は車でいうとランボルギーニ・カウンタック並みのロマンと、資料の無さではチシタリアをしのいでファセル・ヴェガやモニカというようなフランスラグジュアリー、さらにイスパノ・スイザとかドライエとか、もうそれいつのクルマですか?クラスに謎なので、面白いですな。

現実的な足にするには一次資料または当事者資料が必須ですが、ロマンカーにはむしろ二次資料くらいで良いかもしれません。本当の事知ったらとてもじゃないけど、買えなくなりそうで、笑。
Posted at 2023/07/24 00:09:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「阪急百貨店。通路が広い。関西方面はやはり何か違いがある。大好き。」
何シテル?   07/24 10:57
ほぼ寝てる
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2023/7 >>

      1
2 3456 7 8
9 101112 1314 15
16 1718 19 20 21 22
2324 25262728 29
30 31     

リンク・クリップ

未来をみつめてー新登場。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/01/26 07:22:09
ランクル250多分誰も注目しないお話 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/08/05 21:00:42
なぜかマカン第三世代発注 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/12/14 18:15:46

愛車一覧

BMW 5シリーズ ツーリング BMW 5シリーズ ツーリング
同じようで同じでない、メルセデスはワゴン、BMWはツーリング、アウディはアバント、ジャガ ...
BMWアルピナ B10 BMWアルピナ B10
私は常に最良を求める オスカーワイルド
ポルシェ ボクスター (オープン) ポルシェ ボクスター (オープン)
マニュアル、オプション僅少、まさにベーシックなボクスターのS。ジーンズ感覚でも良し、ちょ ...
レクサス LS レクサス LS
今度は後期型の、なんか微妙な顔の奴。 比べると乗り味は前期より良い。 予備車
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation