もう三年くらい前でしょうか、アルファロメオ・ステルビオに乗りました。思ったよりいい塩梅の車で、へぇ・・・と感心しました。ナビがアップル・カープレイに依存している事などは、当時は「おいおい、随分だなぁ」と思ったものですが、今更ですがマカンも同じじゃん・・・と。アルファロメオの割り切りっぷりは正解だったかもしれません。
たった三年先さえ読めてない自分に悲しくなります、苦笑。
そして、今年やってきたマセラティのミドル級(といっても4.9Mに近く幅も2Mに近い)SUVがグレカーレ。同じ「ジョルジョ」シャシーを使った(WBはグレカーレが少し長い)、ジュリア、ステルビオの兄弟に当たります。兄貴分のレバンテは確かギブリQ4ベースだから、共通項があまりなさそうです。
そのグレカーレですがステルビオ比で250から300万円近く同様グレード比で高そうですが、確かに内装などは相応のグレードアップがありそうです。あと、どうやらグレードなのかオプションなのか、グレカーレはエアサスが装備可能のようです。
エンジンにしても、グレカーレはギブリ由来の直4ターボハイブリッドが二種類と、なんとまぁあれ載せたんか、、、と思ったのはMC20由来のV6ツインターボをトップモデルに載せた事です。
写真を見て思うのは、これタービン配置がバンク外だから幅デカいしドライサンプだけど、どうやって載せたんだろう?という事です。
プレチャンバーであったり、プラグが特殊位置だったり、なんだか整備というかメンテナンスが特殊そうというか、MC20だから使える特殊エンジン、、、しいて言えば次期クランツーリスモくらいまでは考えてもグレカーレにはギブリ由来だと思っていたんですけど、載せてきましたね。
勝手な憶測ですが、タービン配置とかは変えてウェットサンプにしたり、多少民政化したんじゃないでしょうか?パワーが100馬力と100Nmダウンしたのは、デチューンもあるけど落ちちゃった的観点もある気がします。どう考えても、この画の物体がグレカーレのエンジンルームに乗っかる気がしません。
とはいえ、イメージ的にMC20由来、というのは重要だったのでしょう。多少レイアウト変えてでも載せないとダメなんです。なんせライバルがこのカテゴリーは多いので、割って入るには強烈な何かが必要です。そのためか、この後フォルゴーレなるBEVも登場予定です。ジョルジョシャシーがBEVまで視野に入れた設計だったかは解りませんが、この時期に出す新車としては必須なのでしょう。
ここからは私見。
個人的には、写真で見る限り正直インパクトに欠けるなぁ・・・というのが第一印象ですが、、、あとレバンテが商業的に失敗しているので、そことは一線を臥した雰囲気で来るかと思ったら、割とレバンテしているので、大丈夫か?むしろホンダに似ている顔の奴が最近出てなかったか?あれこそ、個人的には志低いデザインしやがって、、、と思いましたが。
で、グレカーレですが旧来のマセラティが持ち合わせていたアンダーステートメント性さえ感じる、たたずまい、という言葉がそっくり当てはまる雰囲気でもないし、賛否あれどエグさ全開のここ最近のBMWみたいな雰囲気もないので、登場していきなり埋没しないか?とちょっと心配になります。
誤解を恐れず、、、というか、ファンの人いたらアレなんですが、最近マイチェンしたX5/6とか、個人的には「最初の時点で酷いと思ったけど、これ以上酷くする方法あったの!?」と思えるファンタスティックさですし、XMなんかはもう何ていうか「あれコンセプトで止めないとかセクハラだから!グリルにアタッチメントでもつけて道路のゴミでも吸ってくれるの?」と思ったわけです。
でも、あれの効果って、あまりの強烈さに目が行くので、下手するとグレカーレみたいなのが埋没する可能性がある気がするんです。
コンビニやドラックストアがやっているドミナント戦略のごとく、てめえぁ全員潰す!みたいな雰囲気が、あの顔みると感じなくもないんですよね。。。コンビニのやる戦略ってどこも美しくない経営ですけど、それに似ているというか、相手潰せるなら手段は問わない、みたいな顔がXMとかX7から感じるんです。
とにかく強烈なデザインで強烈な印象を植え付けると、良くも悪くも目立って、他が埋没する、結果的にBMWは買わずともグレカーレも買わなくなる、、、みたいな自爆戦略か?と。
グレカーレはそういうゲルマンの飽和的戦略や、安いからどうよ的中華戦略車に、これで勝てるんか?おこぼれ頂戴でいいんか?と思ってしまうんです。。。
だって、過去見るとビトルボとか、3シリーズのおこぼれくださーい、みたいな車だったじゃないですか、笑。そしたら、まともにフルチェン出来ずにカルトカー化するという、奇跡の物語が始まったわけです。途中でフェラーリのせいでちょっとおしゃれ化したわけですが、基本線は日の当たらないところにいらっしゃる。
なんか面白くないんですよねぇ、、、あーマセラティ、君に期待しているのはこれじゃぁない、みたいな。
個人的にはマセラティが潰れてもいいので、実用不能な美しいデザインにして、エンジンはもうどうでも良いので内装が三年後にはベリベリになってもいいので、ゼニアは飽きたからロロ・ピアーナかミッソーニ、レザーならフラウ飽きたんでカッシーナと組みましたとか意味不明な事して、イタリアンラグジュアリーの退廃的魅力を全力で押し出す凄いの欲しい・・・
インフォシステムとか、どうでも良いんです、無くてもいい。だって、グレカーレのシステムとか、来年あたりにはもう古いでしょう?多分。そんなんなら、要らない。カープレイ任せでいい。代わりにイタリアの名器みたいなスピーカーを積んで、CDプレーヤー積んで欲しいです。パヴァロッティが泣いて喜ぶようなイタリアンダメ車で良いんです。
そういう車が、クーラー効いて、路上立ち往生せずに動いたら、それだけで幸せです。強いて言うなら事故しても死ななくて、挙句レーダークルーズして、渋滞してもオーバーヒートしなかったら、感謝感激です。4.7のクアトロポルテなんかそれに近かったんですが、あれ微妙に死にそうで渋滞でも死にそうだったからなぁ・・・
というわけで、さっさと作り直してください、マセラティ潰れていいから。世のマツダファンと一緒ですよ、要するに。潰れていいとファンは願うのです、笑。BEVのフォルゴーレは、アクセレーターの踏み具合でパヴァロッティかイルディーヴォの歌声が段階的に聞こえてくるとか、それでいいです。そしたらもういらないから、V8もV6も。そんくらいのふざけ具合が欲しいのです。
もっとイタリアンおふざけ要素が欲しい、グレカーレへの感想でした。
Posted at 2023/02/24 12:17:39 | |
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