2023年07月17日
生きていれば、色々面白い事があるもんです。
個人的には詐欺師との遭遇も面白い事の一つです。結婚詐欺から事業性詐欺まで、色々な詐欺が横行しているので、油断ならんわけですが、ふといつも気になるのはその詐欺師が何で現れるか、です。まぁ歩いてくる場合もあるので、あれですが、、、
面白かったのは、友達の女の子が昔連れてきた自称パイロットの男。なんでも、ある航空会社でパイロットをしながら、会社には言えない仕事をシンガポールを拠点に行っていて、私も協力したい(結婚したい)しいい話だから聞いてほしい、というわけです。
面白そう!とばかりに指定の場所に行くと、日産キューブが駐車場にいました。
喫茶店に入ると、すぐに分かった、パイロットの恰好した男と友人がいるんだから、笑。会っていきなり「xx航空のxxと申します」とxx航空の名刺を出してくるんだから、もうこれ噴飯ものですが、ここで終わらせたら面白くない。
話を聞くと、パイロット業務で世界を飛び回り、その中で世界中の財界人と巡り合い、そこで出て来る会話から不動産や株などに投資し平均8.5倍になり、はてはクルーザーの仲介からプライベートジェットのあっせんまでするようになり、私のもとにとりあえずお金を預けて年利30%くらいでお返ししているんです、というじゃないですの。
で、愛車はアストンマーティンのDB「8」っていうんですわ。
え???ナニ???DB8????俺の知らないアストンがこの世にあったのか!?続けざまに「シンガポールでは同期の目もありませんから、ロールスですが、日本では普段はレクサスで、たまにムルシエラゴSVRに乗っていますが、、、」というんです。
すいませんがDB7の次はDB9だったと思うんですが、、、DB10がボンドカーに使って欠番でDB11になったわけですが、なんかその知らない何かワンオフですか?と返すと、さすがに詐欺師、やや一瞬だけ表情が変わったか変わらないかで「お詳しいですね、実はヒースローにも良く仕事柄おりますから、イギリスの社交界には精通しておりまして、その中で世に出ないクルマも幾つか、、、」と余裕の表情。
マジかよ、、、俺も大したことないな、、、
自分の未熟っぷりに嫌気がさしたので、ふと駐車場の日産に目線をやると、彼は「ああ、あれはこちらに置きっぱなしにしているママチャリみたいなもので、、、彼女をさすがにママチャリに載せるわけにはいかないので、、、」
そうか、、、ママチャリか、、、
何故か目が輝いている友人の女性、、、うーん、、、うーん、、、ほっとこう。
何故かコーヒー代はボクが払い、その場は退散。
すると、随分経ってからまた連絡があり、あって欲しいと。今度も指定の場所に行くと、友人の軽自動車が。。。。あれ、ママチャリどうした、、、
「急な投資案件が出ました、またとないチャンスです、30万円出資してもらえませんか?」
、、、グローバルな方にしては随分と小口の出資ですが、、、ボクは3万円も用意するのが辛い立場なので、ここはごめんなさいね、とまた何故かコーヒー代を出して帰りました。いや、さすがに我慢が出来ない、笑。ちなみに、そん時は偽クロックスにアディダスのTシャツでした。
その後、接待で夜の街にいたら面白い事を女の子が言うんです、パイロットの恰好をした人がレンタカーのプリウスに乗ってきて、今日一緒にしてくれたらいい投資案件を紹介するよ、ボクはパイロットだから無料でパリまでいけるんだ、、、と。。。。
30万円からワンナイトラブかよ!
後で裏を取ったら、学生時代には両親を亡くした人みたいで、途中で大学か何か学業を断念して、一時は工場勤務などをしていたようですが、ふとしたきっかけで転職?をしたそうです。活動している場所と、生まれ育った場所が案外近所なので、びっくりしました。
それにしても、DB「8」は乗ってみたかった、、、
まぁこれは笑い話程度で収まる話ですが、怖いのはもっとリアルな奴。
提示してくる文章が本物であったり、ちょっとWebで調べる程度では全然粗が出てこない人名や組織名であったり、挙句乗ってくる車が程度がいいクラウンなんかだと、これが一瞬戸惑う。
挙句、急な投資案件です、なんて騙し文句ではなく、一文で表せないような、むしろこちらから出資したくなるレベルの会話の持っていきようを怖い連中はやるから、なかなか手ごわい。
この手の話、警察沙汰に意外とならない事も多いんですよね。騙された経営者が警察に出すと自分のアホさが露呈するんじゃないか、と思って意外と言わない。よく地面師とかそんな話が出ますが、表に出ているのは極めて一部で、絶妙な金額の詐欺は案外外に出ていないです。なので情報は外にあまり出ずに、横行し続けます。
ちなみに、だまし取られて会社が傾きそうな金額は取らないし、そもそも騙されたら必死にならざるを得ない会社には絶対に来ません。無茶苦茶に周到に下調べして、気が付いたら一緒に食事をしているんです。詳細はあれですが、それ詐欺じゃない?ってこちらが思うにも、本人はそう思ってないものもあります。
そうなると、もはや詐欺師といえるのか解らないプロレベルです。そういう人は決まって、新幹線できちんと来る、または車の場合は部下の運転するレクサスではない上級国産車できれいなモノの場合が多い気がします。
輸入車であることはあまりない気がします。
そういえば、最初に書いた結婚詐欺はキューブでしたが、昔々、あまたの女性をこの辺りで騙して相当な金額をせしめて消えた、普通の顔の結婚詐欺師がいたそうで、その人は「マセラティ・ビトルボ」に乗って表れたそうですよ。1985~90年頃の話みたいなので、まさに旬と言えば旬の「陰のある高級車」。実にチョイスがあざといです。
それにしても、その結婚詐欺師、今生きていれば何に乗っているやら。ここ最近、クルマもデジタルの虚像ばかりですが、生身の人間にも要注意であります。
Posted at 2023/07/17 23:50:25 | |
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2023年07月17日
フォルクスワーゲンのパサートと聞いて、印象に残っているのはB5.5と言われたW8エンジンがトップに君臨したモデルと、その次の形にあったR36でした。
B5.5は当時のアウディと共通項が多く、2.8リッターのV6モデルはとても重厚で、しかもウッドパネルなどの質感が高くて、アウディA6要らずじゃないか?と思わせるものでした。実際カニバったのか、次の形でパサートはゴルフシャシー由来のFFまたはFFベースのAWD、アウディはA4以上は専用縦置きFFのまま、という風に袂を分かちました。
R36は音が良かったですね。異常なバンク角度のV6エンジンは、当初ゴルフやコラードのVR6として出てきたのがそもそもですが、特異なエンジンなせいか決して一般受けするフィーリングではなかった記憶があったのですが、R36は6800rpmまできっちり回る上にスムースで、しかも音が良くてびっくりしました。惜しいのは、B5.5よりやや質感が落ちた室内の雰囲気でしたかね。
そんなパサートも今度のモデルでB9型になるそうで、なんとセダンは消滅するんだそうです。
昨日の日記に書いたVWのインターフェースも、今度のパサートでチェンジしてくるようです。オプションで15インチに「インチアップ」出来る液晶パネルで出来ることがきっと増えているのでしょう。
時代の要請からか、W8やR36のようなグレードは既になくなって久しいですが、今度も同じような感じのようで、ディーゼルは2.0TDIがトップにいて、これが192馬力。ガソリンエンジン搭載モデルのトップはどうやらGTEの270馬力くらい、となりそうです。
試乗記は概して評価が高く、これまでのパサートが受けてきた評価を毀損することはなさそうです。というか、ベースグレード比で考えればこれまでで一番いいパサートなのでしょう。
決して手抜きせずに来たはずのクルマですが、それにしてもセダン消滅とは、、、一時期はCCなる4ドアクーペまであったのに。
VWも明らかにSUVのようなクロスオーバー車に力を入れていますから、仕方ない部分もありますし、ユーザーの指向が変わってきているので当たり前の事なのでしょう。
個人的には日本で使うにはステーションワゴンてこの上なく便利だし、そうでなきゃスライドドアで趣味性を捨て去るともっと便利なので、クロスオーバーの選択肢って、それこそ憧れのレンジローバーとかを考える以外にはあまり食指動かないんですけどね。
レンジローバーやランドクルーザーみたいな老舗SUVって、一番の利点は「作り慣れているから運転しやすい」事がひとつあると思っていて、逆に新興SUVやクロスオーバーって成立がここ最近であるせいか、運転しずらいケースが結構ある気がして、買うなら本物だよなぁ・・・と思ってしまいます。
ステーションワゴンの老舗であるパサートが悪いはずもなく、、、長く作ってきたものにしかない、滋味深さみたいなものが毎日酷使する自分とすると凄く沁みるんです。なんだかんだ、ズーっと作ってきたってのは凄い事なんでしょう。
しかしセダン消滅となると、、、次のパサートは、モデル自体が怪しい気がしてきました。時代ですかねぇ。
Posted at 2023/07/17 09:55:46 | |
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