この記事は、
ジャガー、XJとXFに新エンジンを搭載について書いています。
ジャガーのXJに2リッターターボの4気筒が載ったのは既報の通りですが、なんと日本にも来ました。正直来ないと思っていました。XJの本国仕様には3.0のV6ノンターボがあったので、これの代わりが2リッターターボなわけですが、3.0は日本に来てなかったので2.0ターボも来ないだろうと思っていました。
が、来ました。お値段900万円也。
現行V8が1000万円です。100万安いが、エンジンは片バンク、言い方悪いが事実です。もちろん、カタツムリ代金は考えていませんが・・・どう計算しても高くないです?
X300「3.2セレクト」=622万円
X350[3.0エグゼクティブ」=769万円
ちなみに現行XJは見た目違えど中身はX350からの引き継ぎが多く、これといって装備の改編が大幅になったわけではないので、X350の3.0とは単純比較して差し支えが無いと思います。ジャガーの「エックスジェー」を新車で購入できる方々はこれをどう受け取るのでしょう?気にしない?気にする?4気筒ターボの超高級車をどう評価するのか自分にはちょっと解りません。
吹けば飛ぶような貧乏人のボクとすれば・・・やだ、笑。エンジンスタートしてボルボのT5エンジンやフォードのエコブーストと同じ音がするXJに900万円はちょっとねぇ・・・。何かV8時代とはかけ離れた性能があれば話は別ですが、かけ離れているのは燃費だけ。むしろ、5.0のV8に追い付こうと頑張ったりすれば、2.0ターボじゃ追い付けない上に燃費も良くない気がします。そもそも、キロ当たり200gを切ってないCo2排出量を見ると、3リッターターボで近接数値を出してきているBMW7シリーズや意外と燃費が良いアウディA8の3.0Tに比べてメリットは感じにくいのが個人的な印象です。
ジャガー、いい車です。足もさることながら、直6も良かったし、V6だって意外といいし、5リッターのV8なんか本当に良いエンジンです。つまり、猫足と言われ足が自慢みたな雰囲気が強かったわけですが、実はハートはそれにも勝るくらいにジャガーの美点でした。なんせツインカムエンジンの量産に掛けては世界でも速い方ですからね。
それがボルボ由来というか、なんというか、まぁお世辞にも回しても何しても楽しくないGtdiエンジンになっちゃった・・・。ギュルルブイーンと荒削りな燃焼パルスを発生しながら走るXJ・・・。まぁ今のXJは形も凄いし、中も凄いけど、ハートがあまりに無機質すぎるように私には思えます。
仕方ないかもしれないけど、とにかくエコに対するアプローチがどこも同じでどんどんメーカーごとの差違が無くなってきています。
後出しジャンケンなわけだし、値段はいざしらずジャガーには異なるアプローチでFセグメントカーのダウンサイジングにトライしてほしかったです。
・・・にしても高い・・・。
Posted at 2012/12/12 13:18:19 | |
トラックバック(0) | 日記