
片や、小さいなEVが走り回り、こなたビッグなクーペと12気筒のマシーンが壇上から来場者をにらみつける。
なんとも不思議なモーターショーです。そして、一言で言うと「これだ!」というインパクトに掛けていて、一回りするとどうしたことが疲れた。
モーターショーというと、未来への展望や、こんな車が出たら凄いなぁ!と思わせる期待感の宝庫のはずなのですが、どうもそれが欠落している感じがします。
原因の一つは、コンセプトカーが無い上に並べてある車が全部ショールームに行けばみられるような車ばかり、というメーカーを筆頭に、各ブースから発散されるメッセージ力が極めて薄かったことだと思います。特に日本メーカーはイマイチでしたね。マツダなんか、全部真っ赤の展示車に揃えて頑張ったのは解るけど、置いてある車とショールームの違いは極めてわずか。まぁプロダクトがいいから、問題ないっちゃないんだけど、なんかね・・・。
ホンダもトヨタも一人乗りのEVみたいなのをここんとこずっとTMSで出しているけど、だからどうした?という感じがいがめません。IT技術をふんだんに取り入れてます、みたいなのも変わらず。でも、現実の製品とは別に関連性もないし、そんなもんが走っても別段夢も希望も膨らみません。
そこいくと、写真のとおり、メルセデスなんかは悪びれる素振りもなく、SクラスクーペコンセプトとS65を並べ、SLSのファイナルモデルやCLA45などもずらっと並べて、堂々たるブースの作り方。
BMWなんかがエレキを並べて裏にM4クーペを隠していたのとは対照的でした。
まぁヨーロッパメーカーはこんな感じに思想の違いを比較できるから良い方です。あ、アウディ?RSシリーズとSシリーズのオンパレードで、すっかりA3のE-tronを忘れたくらい、オラオラ系のディスプレイです、笑。攻め続けるしかないアウディの姿勢は良く解りました。
そういえば、ホンダはNSXを置いていたけど、未だに本当にアレを出すのか、実は信じきれない自分、笑。
夢や希望を膨らませ、その入り口に位置する魅力ある車を是非作ってほしい日本勢。
そうでないと、本音と建前が絶妙な同居をしている輸入車どもにやられてしまいます。
Posted at 2013/11/23 00:26:30 | |
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