2016年11月01日
正直あまり好意的というか、興味がある車ではないのが86・BRZです。
なんか折角のコンポーネンツを活かせていない、ただの2ドアFRと思ってしまうんです。馬力も普通だし、エンジンが突き抜けて気持ちいいかといえば、そうでもない。シャシーバランスが最高に面白いかというと、これが普通で通常域からスポーツ走行域まで只管に中庸に感じたのです。
個人的な意見ですが、スタイルも何だかね。
とはいえ、日本の車が一番不得意な「ブランドを育てる事」が出来ているのか、確かめたかったので乗ってきました。結果からすれば、後期型は結構いいクーペでした。
まず、エンジンが良い。前よりもフリクションが少なくなったように感じるし、音も澄んだような気がします。ただ、ここに関して6速マニュアルシフトのファイナルギアが4.1から4.3に変わったのが大きいかと思います。全体的にレシオが低速に寄ったことは、確かに巡航燃費は下がるかもしれないけど街中での軽快感や、決してトルクが豊富でないエンジンを気持ちよく使うのには有効です。
加えてシフトフィールも良くなったので、ここら辺は文句なしです。
足さばきも良くなり、試乗車に付いていたOPのザックスダンパーはかなりいい感じです。簡単に言えば、硬めだけど良く動くので姿勢変化がだらしなくならずに快適に走れる感じといえば解ってもらえるでしょうか?
デートに使っても不満は出ない、そんな感じです。現実的には子育てを終えたシニアな方々でも十分使える、という感じかも知れませんが。
カタログで歌われているリア周りの剛性アップはいまいち解りませんでしたが、多分高Gを掛け続けたり、頻繁な切り替えし等でボディのツキが良くなったんじゃないでしょうか?街中や通常走行だとザックスダンパーの効果の方が解りやすいと思います。
試乗したGTリミテッドのザックスダンパー付きで乗り出し350万円、ちょっとマフラーとエキパイ変えて400万円という所です。絶対性能で言うと、大したことないどころか、最近のホットハッチに完全敗北しそうなくらいですが、後期型の86なら楽しさとか特徴という部分で絶対性能以前に選ばれても良い気がします。
無論、賛否はあると思いますが、そういう賛否が出ること自体が最近の日本車は少ないので、いいかと思います。デザインだけじゃなくて、車の本質で賛否が問われることは、今後を考えても素晴らしい事です。
とはいえ、個人的には「86」というネーミングセンスだけは頂けないなぁ・・・昔のAE86が、買った後にユーザーが各々で育てていき楽しんだ・・・というところから取って来たようですが、うーん・・・。実際足にしてもいいかなと思った事もあるのですが、ボクの個人的な最後の障壁は名前です。
なんか言いたくないんですよね、俺ハチロク乗ってるって。良い大人が進んで言いたいネーミングに感じないといいますか、なんか恥ずかしい。なんで?どこが?と言われても具体的に言えないのですが、なんかね・・・。てか、自分にとってのハチロクって音はAE86であって、今の86はそれとは違う類の車に見えるし・・・
自分なら今の86を略して「イマハチ」って呼ぼうかな。
Posted at 2016/11/01 15:45:42 | |
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