2020年11月10日
アメリカの大統領選ですが、未だにトランプ氏が敗北宣言をしないまま、何となく多分バイデン、という感じになっています。
ここ最近で一期四年で終わった大統領はパパブッシュとニクソンくらいしか浮かばないのですが、二期目の信任選挙で現職が落ちるのは珍しい事です。
さて、今回の選挙も、バイデンが良かった、でなくてトランプが嫌だった、という気持ちからの結果とも言われています。ただ、副大統領のハリス氏は非白人の女性ということで、リベラル層からは圧倒的な支持を得そうな予感もあるので、バイデン氏で4年練習してハリス氏への委譲を民主党は考えるのかも知れません。
今回の選挙では、前から明白だったものがさらに極端に表れたものがあって、それは地図で見た時の赤色と青色の比率です。
全米地図だとさほど解らないのですが、例えば共和党が強いテキサスを見ると、大都市部だけちょびっと青くて、あとは真っ赤。民主党が強いカリフォルニア州はほぼ青いと思いきや、田舎の郡部は赤が勝っていたりもします。
赤色の専有面積だけを考えると人口や得票数や代議員数を除けば赤色が広いんですね。
都市部と田舎の戦いにさえ見えます。
そして、ふと思い出したのが、昔読んだアメリカの小説。主人公の女性は大手企業の大規模工場の責任者で、そこに本社からエリート採用の男性が赴任してくるのですが、彼が乗って来たのはBMWの528iでした。
すかさず主人公は「ここはリバプリカンの土地だから、さっさとアメリカンV8に乗り換えてきなさい、誰も話を聞かないわよ」と、その男性社員に言うわけです。
もちろん、トランプ支持者や共和党支持者の全員がアメリカンV8をぶん回しているわけではないと思うのですが、それでも共和党支持者はデカいピックアップやムスタングV8を好む傾向があるのかも知れません。
日本は狭いので、情報社会やロードサイド店が一気に地域差がない文化の均一化が進みましたが、アメリカは同じく情報社会ながらあまりに広いので日本ほど一気に暮らしや価値観の均一化がないのか、なんだかんだ、田舎にいる人は田舎にいるまま田舎の価値観で生きているわけです。
FENなんかを聞いているとカントリーソングが多く掛かりなんでかな?と聞いてみると、ビヨンセなんか聞いているのは都市部のガキで、大半の兵士になるような田舎出はいまだにカントリーなんだと、というアメリカ人がいました。
何も今に始まった分断ではなく、何世代何十年に渡る変遷を得て変わっていくアメリカですが、もしかしたら中国より先にアメリカ共和国とアメリカ民主国に分裂するのかもしれませんね。
さてさて、日本は強大な二つに囲まれてどうなるやら・・・軽自動車オンリーな鎖国ガラパゴス国家になったりして。
Posted at 2020/11/10 11:34:01 | |
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