2020年12月05日
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef88bfcf382e49f3a7ac2b7f0153321db93c048a
サスティナブルという単語をボクが初めて聞いたのは確か90年代最後の方でした。持続可能?なんだそれ?と。当時関連してた団体のエコツーリズム議案で出てきた単語で、旅行も持続可能なものへ変えなければならない、というものでした。
というのも、旅客機は自動車の比でない燃料消費をしますが、これに代わる何かを考えるべきだとか、そんな感じだったと思いますが、いまいちその時点では実感が湧きませんでした。
ところが、リーマンショック後にその概念が一気に加速したのか、自動車メーカーなんかは急激な排気量とシリンダー数の削減に走り、ハイブリッド技術に依存していた日本メーカーがややそれに対して遅れたのが現状だと思います。
BMWに関して言えば、排気量や実質的な悪燃費の頂点はM5などがV10エンジンを搭載していた時期だと思います。7シリーズに4発なぞ存在せず、5シリーズにも4発は日本には入らず、3シリーズも割と廉価に6気筒が購入できた最後の時代です。
そこから比べればBMWのメーカー自体の二酸化炭素排出量は多分半分くらいになっているんじゃないかと思います。E65の750iはどんなに頑張っても平均7km半ばでしたが、同等(367馬力)のパワーを持つ740dまたはi、745eなどは80%から150%くらい燃費が良くなっています。販売のボリュームゾーンである3シリーズにしても、例えば323iや320iは大体8~10kmL平均だと記憶していますが、例えば320dなどは倍近く燃費が良いわけでして、メーカーの排出量オーバーオール値は半減していると推測できます。
まぁ・・・それまでのBMWが持っていた官能性や独特の動的質感は人によってはゼロに近いまでに変わっているという人もいますし、そもそもさわやかに走るのがここのメーカーのいいとこだからパワーパック変わっても良いもんだよ、という人もいるので、一概にいい悪いは言えませんが、間違いないのは、BMW社がそれまで持っていた味についての財産をかなぐり捨ててまで達成している環境性能は第三者から見ても評価が高いという事になります。
個人的にはああ、あのBMWが・・・と思わなくもないのですが、企業体を守るべく経営を考えたら、まぁそうなるのか・・・と思ってしまいます。逆を言えば、ここまで一気にエコ化出来たのは、なんだかんだBMWの技術力が一流だった証拠かもしれません。
先日の日記の通りですが、旧来の価値観で車を楽しめるのは本当にあと少しなのでしょう。
Posted at 2020/12/05 13:50:10 | |
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