2022年07月09日
信じがたい話が起きてしまいましたが、これはクルマのブログなのでクルマから見た考察を書きたいのですが、今回ばかりはクルマから考えたら至極当たり前だな・・・と思った次第です。
というのも、アメリカ大統領専用車はちょっと知っている人ならビーストといえば分かってもらえる、ちょっとした戦車みたいな車です。
概要は具体的には伏せられていますが、ぱっと見キャデラック・・・には見えない、ただのキャデラックの外装パーツをあしらっただけの、ただの装甲車と言ったほうが良いくらいの車です。
推定される能力は、まずロケット砲やバズーカ砲程度では破壊不能。車輪などに当たれば多分動けなくなりますが、それ以外の部分であれば多分動けるでしょう。即破壊するには120mm滑空砲とか、そういうレベルのものでないと無理でしょう。
要するに、使用中に考えられる「使用可能な武器」には耐えられる設計になっているはずです。パレードや首脳会談を行うタイミングで、さすがにテロリストや凶悪犯が戦車で襲うとか、ハープーンミサイルを撃ち込むのは結構難しい話です。
さらに、BCN、バイオ、ケミカル、ニュークリアには完璧に対処。完全な気密設計で、且つよく言われているのは自身の血液が保管されていて、緊急時は移動しながら輸血も可能。と言う事は、軽めの処置は出来る気がします。
唯一日本の首相専用車が勝るとすると動力性能くらいでしょう。
だって、軽い。
ビーストは15tくらいという話ですが、LS600hLでもセンチュリーでも4tくらいが良いとこじゃないですかね?
現在使われている首相専用車はセンチュリーベースですが、推定される能力はRPG7みたいなハンディミサイルの直撃及び中規模地雷(多分大型の対戦車地雷はダメじゃないかな)には一発全壊をしないくらいのものではないでしょうか。
ただ、個人的に思っていたのは、ハイブリッドで大丈夫?と言う事です。
ビーストは確かディーゼルエンジンだった気がしますが、これは被弾時に爆発的炎上がないメリットがあります。
日本の首相専用車はガソリンエンジン+ハイブリッドですが、ハイブリッドってまさかの被弾時に弱いような気がします。電池よく燃えるから。
ちなみに、アメリカに匹敵しそう又は日本よりは凄そうなのはロシアのセナート特装車か、中国の紅旗くらいで、あとはどっこいドッコイか、フランスなんかは多分遅いし弱いと思います。
ただ、それには理由があって、アメリカの場合は何度も大統領は危険な目に合っているし、専用車も襲撃されているので実際問題としてその困難をいかに排除するか真剣に考えざるを得ないのです。
それくらい、アメリカの大統領というのは価値があるのです、良くも悪くも。
おそらく、日本のトップにあそこまでの価値はないでしょうし(例えばテロリストが真っ先に殺したい目標になるか?多分それは無い)、さらに言えば自身にもそこまでの価値が良くも悪くもあるとは思っていないと思います。まさか撃たれるとか、テロリストの強烈な襲撃を受けるとか、そういう価値があるという危機感はこれまでの彼らの行動を見ていても感じません。
ただ今回の件は、そういった表面的な差を遥かに超えた、一言で言えば平和ボケが招いた事件だと思っていて、仮に何のバックグラウンドもない単独犯が、入念にとはいえササっとあんなことを熟してしまうというのは、警察だ政治だそういう問題を遥かに飛び越えた国家の脆弱性を感じます。
警備とも言えない警備、それを許容する政治家、それに何の疑問も抱かず見ている聴衆、起きてからまるで悲鳴のような救護を求める声・・・
たまたま陸続きでないから助かっていますが、この弱さ、もし大陸に接続されていればあっという間に飲み込まれるでしょう。
僕は安倍さん、そう接点もなく一度だけある場所で接近して会釈した程度ですが、正直その時の印象はそう悪くなく、今回の話はショックです。別にファンでも無いし信条があうわけでもないのですが、賛否あって、支える側もいれば敵も明確にいるトップは最近では彼くらいでしたし。
本当にこの国はボケてるとか言うレベルを通り越して、考える事全てを放棄したようにさえ感じ、不快感きわまる日でした。謹んでお悔やみ申し上げます。
Posted at 2022/07/10 00:10:08 | |
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