2022年08月17日
BMWのM3に関して、BMW M社のコメントで「M3が欲しい人の9割はM3に乗りたいので、エンジンにコダワリはない」というような趣旨の発言をしていました。
4気筒から始まり6気筒が二世代続いて8気筒になり6気筒のターボが二世代続いたわけですが、次はEVだそうで(?)それはこれまでのM3のドライバビリティを維持したものになる、よりクレイジーになる、という事のようです。
なんのこっちゃ・・・。
原文を知りませんし、ボク程度の人間だといまいち理解に苦しむのですが・・・。
ただ、今書いていて思ったのは、M3らしさって何なんだろう?と言う事です。
そもそも、E30の時に出てきたM3は4気筒の5ナンバーサイズの車で決して速い車では無かったです。2.3リッターか2.5リッターで、せいぜい200馬力から230馬力、5速マニュアルミッションを介して比較的軽いボディを動かすわけですが、当時の車の中でトップレベルに速かったわけではないはずです(動的には同じボディを使ったBMWアルピナB6/3.5の方が速いはず)。
つまり、踏み切れて楽しい、ハンドリングが愉快である、痛快なクルマだと思うのです。
ところが、E36になり6気筒が積まれた瞬間にM3はトップレベルに速いGTカーになった気がします。このキャラクターが今の今まであるM3の根本にあるものだと思います。
先代からターボ化されて、オーバートルク気味のパワーデリバリーになったわけですが、それでも大まかにはE36のM3が作ったキャラクターに乗っているきがします。
メルセデスでいう、SLという名前とはいえ、300SLと190SLみたいな変わり方にロジックとしては似ているというか、、、
なので、E30M3のキャラクターは実際問題どこにも残ってないというか、しいて言えばZ3であったり(そもそもコイツシャシーが30でしたね)、もしかすると2シリーズの4発スポーツグレードやE87?の130iとかがそれなのかも、と思います。
結局のところ、二代目M3の「スポーツGT」エッセンスが次のM3でEV化されても、受け継がれるよ、という意味なんだろうなぁと思うのですが、クレイジーというのはどういう事なのか・・・
勝手な憶測だと、先代からオーバートルクで明らかに「クソ」速い感覚がオンされてきている、そしてこれが今のヤツでもっと増長されたわけで、次は更にこれが強烈になるんだろうな、と思うのです。
だとすれば、EV化も気にならないでしょ?と言う事なのでしょうか。9割の人が別にEVでもM3ならなんだっていいのさ、と回答したとするならば、そうだとしか・・・モータートルクは確かにクレイジーさの演出に最適です。
ただねぇ、個人的にはスーパーGT要素のみがM3の美味しさでは無いと思うんですよね。だって、何だかんだE46のCSLとかアホみたいに中古車市場で爆上げしているわけで、それこそが多くのファンが渇望するBMWの凄いヤツ、だと思ってしまうのです。
まぁでも、時代に対応する力がないと会社は潰れます。50年の変遷に「耐えてきた」というコメントも見られますから、まぁ、、、そういう事なのでしょう。
BMWは耐えの経営が続く、そんな気がします。
Posted at 2022/08/17 00:24:35 | |
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