2022年09月04日
経営の天才の一人と言われた稲盛氏が逝去されました。
会った事ないので分かりませんが、確か彼の言葉で「哲学のない経営はいけない」みたいな言葉があった気がします。
個人的には哲学はあれですが、僕の勝手な思いは「美学のない経営は嫌い」です。いけない、とか、ダメとかは言えませんが、美学の存在しない会社や組織は実に見ていて不愉快なケースが多いのです。個人的に。
美学、、、人様に迷惑を掛けない、ひけらかすようなダサさがない、無駄な敵を作るような外面はしない、、、、身の丈に合った自己の達成のために、常に自身の身の丈を知り、許される範囲での幸せを得るために努力し運をつかみ取ることこそ、美しい経営に僕は思えます。
その為には、苦いことを言う外野も常に必要ですし、かといって卑屈になるような環境も困ります。都合のいい事ばかり言っておだててくる金融機関担当者など、その日のうちに出入り禁止にした方がいいですし、逆に「御社の置かれている環境は厳しくそもそも業界単位で難しいと思います」くらいの苦言を徹底的にロジカルに詰めてくる人が来れば儲けもんです、コンサル要らずです(コンサルとか一番クソです、爆益10年保証出来なかったら自害します!とか約束する奴いたら雇うべきですが)。
ちなみに、話すよりなにより決算書を三期、出来れば十期見ると大体美学があるか解る気がします。美しい決算書に嘘はないと僕は思っています。金持ちなのか本当は解らないな、とか、これ本当はもっと実力あるだろう、とか、なんでリース料の増減が激しいのか理由が見当たらない、とか、なんかいびつさを感じる場合、大体美学がない経営をしていると憶測します。
車も同じで、なんかいびつさをデザインから感じる場合、大体どっかおかしいです。
無理をしているか、そもそもの性能が悪いか、途中まで良くて過度特性が酷いか、ある一定以上の速度以上で破綻するとか・・・
例外はポルシェ911みたいな車です。物理上、破綻するべきなのに、それを克服している・・・会社でいうととてつもない有利子負債を抱えているのに、あまりにも存在意義が育ってしまい誰も潰せないまでに組みあがってしまった…みたいな感じでしょうか。
オンザエッジな経営をしている経営者に惹かれる場合もありますから、そういう意味では911や初代RS6みたいな偉大なる歪はある種の逆美学となって惹かれるのかもしれません。
そう思うと、ほんと車も経営も難しいなぁと思います。答えがないですからね、、、
Posted at 2022/09/04 22:18:25 | |
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