
新型ホンダシビックType-Rをちょいと見てきました。
二年待ちです!凄い車です!試乗は予約制で今日はいっぱいなんです!でも、受注予約は大丈夫です!!!
と矢継ぎ早に説明してくるセールスマンの言葉を聞きつつ、ぼんやりと自分なりの「ホンダのタイプR」に対するイメージって何だったかなぁ・・・と考えてみました。
まず、買いやすい価格、FF最速、ボディよりエンジンのキャラ優先、シフトノブが夏熱くて冬寒い、乗り心地が悪いから彼女は乗らない、オーナーの着ているTシャツは3日くらい洗濯していないから汗臭い、、、
だんだんネガが出てきたところで店を出たのですが、いや、、、ネガじゃない・・・最後の汗臭いってのが実は一番個人的には腑に落ちるイメージなんです。
20代前半で車が好きで、まだまだ薄給ながらも200万円台ならローンも通るから頑張って買った一人の男。飯はコンビニおにぎりでも、車に食わせるのはハイオク。走るのが大好きだからついつい無駄に走って給油を繰り返し給料日前はコインランドリーにも行けなくなる・・・
若者の清々しく思えるほどの汗の匂いが僕の中にあるタイプRのイメージです(NSX-Rは除く。でも、あれも初期モデルは確かエアコンレスじゃなかったっけ?)。
僕が乗ったことあるのは、98年式のインテグラと、同じ時代のシビック、あと変なシフト位置の時代のですが、個人的にはフルスプーンチューンしたシビックタイプRが鮮烈でした。
9000rpmのレブリミットさえ突破しそうな、とんでもない高回転型NAエンジンを、手を加えられたミッションとクラッチを操作して、事故ったら死ぬであろう軽量ボディをひたすら軽快に左右に振る、自分の体は真っ赤なレカロに身を任せ・・・そんな事をしていると遥かに自分よりパワーがある車が後ろから消えている・・・
そんなでした。
で、走り終わるとまぁいい汗かいているというか、スポーツした感じなんですね。
同じ汗でも、例えばRR特有の終末挙動を見せる911でヒリヒリしたり、ブツケタラ死んでもお金返せなさそうな車を世田谷の裏道で運転するとか、そういう汗と違いとても健康的な感じでした。
まぁ、実際問題嫌いじゃないんです。FFというレイアウトに対する、最高の楽しいを追及したらこうなるだろうと思うわけです。
で、新型に話を戻すと・・・
一個前のシビックタイプRの時点で既にエンジンはターボでした。個人的には正直楽しいと感じませんでした。
FFにとって過重が抜けやすい登坂でのフルスロットルしつつ、ステアリングを操作する、というような状況では完全にオーバートルクですし、なんだか違うんですよね、Rっぽくないというか。
ただ、時代の様相もあるわけで、仕方ないともいえるわけで、複雑な気持ちで試乗を終えた記憶があります。
今回のモデルはそれの進化版で、デザインは前のガンダムよりガンダムしている雰囲気からちょっと戻った感じですが、試乗どうしてもしたい!!!!とは思えるほどじゃないのです。
2リッターターボエンジンは330馬力でトルクは420Nm。FFでは食いきれないパフォーマンスです。かといって、他メーカーのおぞましい2リッター級ターボエンジンと比べると100馬力近く離されています。
個人的な意見ですが、もはやFF無理となるならSH-AWD+6MT+450馬力級パワーパックのモンスターRか、またはFFで行くなら今の時代にないノンターボまたは1.2リッター軽量ターボで250馬力級の旧来のR路線、そのどちらかで行くと良い気がします。
なんだか、とりあえず他にないし、うちにもないし、あるものでRを作ってみたらこうなった、みたいな感じがしちゃうんですよね。
とはいえ、間違いなく他にはないし、そしてもう次もないのが解るから、二年待ってでも乗りたい。確かにレクサスNX450hを二年待つよりは納得が出来ます、笑。
まぁメーカーも僕の思っている事なんて100も承知で出したんでしょうけどね。
ちなみに価格は500万円。もう倍ですね。でも、今となると高いとも思えず、そして次もない。
なんだかアンニュイな気持ちになるちょと見でした。
Posted at 2022/10/29 23:10:16 | |
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