
V8ヴァンテージSを手に入れた日、既知の友人と共に向かったのは京都でした。
今思うと、試乗もせずに、しかもほぼほぼ知りもしない車種を認定中古とはいえ信じ切って購入し、当日さっさと乗って帰らなければならないというのは、まぁまぁ無謀な話でした。
やや癖のあるグラッツィアーノ製7段オートメイトシフトを習熟しつつ、友人の先行するドイツ車にワンテンポ遅れる様は、やはりこの車には慣れてない事が周りからも解るだろうなぁと思いました。
それまでの隠し玉はドイツ車なので普通でしたし、981スパイダーは完璧と言える組成の車だったので、それと比べると「なんじゃこの出来の悪いクルマは」と正直唖然としました。
京都に入ったころには既に夜で、とりあえず飯でも、、、と外資系ホテルに滑り込んで一息ついたわけですが、まぁそれにしてもファーストタッチは結構タフでしたし、その後の帰路も心配でしたし、そもそもこれ維持出来んのか、、、とも思いました。
でも、そんな不安も何となく茶屋町で写真を撮った時に消えました。あ、多分大丈夫だ、と。アストンマーティンて、なんか京都にしっくりくるんですよね、個人的に。その時の雰囲気というか、空気はBMWやポルシェに乗っていたら味わえない、何か違うものを感じました。
その後、都合2年くらい乗ったわけですが、距離を重ねるほどにエンジンのパフォーマンスは上がり、足回りやミッションの纏まりが出てきて、手放す頃には最高の状態でした。要するにDB9にも同じ現象が起きているわけですが、アストンはそういう乗り物なのでしょう(ターボ化以降は知らない、というか多分そんな事ない)。
さて、DB9もやはり京都に行きたくなるわけでして、この前のドライブの行先も京都でした。
お口直しのシソのシャーベット。シソだけしか使ってないのに、甘いんです。いや、これだけ撮ったって何故なんだかよくわかないのですが、瀬戸内寂聴さんの愛したお店And席をご招待いただき、満喫させていただきました。人生の和食経験の中ではトップ3に入ります(もう一個も既知の友人といった北側にある京都のお店)。
ホストの方にDB9も堪能してもらったのですが、車に造詣の深い方なので関心はメカニズムに行っていました。そして、何とも風景にあうようねぇ・・・とおっしゃっていただきました。確かに嵐山にノーズを向けた姿は、やはりこのブランドは京都に合うなと思わせるものでした。
翌日、散歩していると謎の建物?を発見したのが、まぁ、、、長曾我部はま子バレエ学園なのですが、、、これ営業しているんですかね?
長曾我部って苗字にインパクト大ですが、調べた感じでは結構バレエ界では著名だったようです。
長曾我部、、、何で京都に長曾我部、、、もしかしたら、戦国大名の長曾我部元親の後継者である盛親が捕縛されて殺されたのが京都なので、意外と京都には長曾我部さんいっぱいいるのかな?と思ったり。
まぁ、何も関係ない話ですが、何となくそういうミステリアスな雰囲気もある京都と、七回も倒産してくせに何故か生き残っているアストンマーティン、、、何となく親和性があるのかもしれません。
Posted at 2022/10/30 23:21:25 | |
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