2023年10月13日
自動車レースの頂点であるフォーミュラーワンをそういう言い方をする時代がありました。
とかく、最新で最高のマシンとドライバーを揃えれば年間で使うお金は莫大になるのは解りますが、驚くなかれ2020年の予算上限設定まではトップチームは押し並べて約600億円を投入していました。
2023年は1億3,500万$上限なんだそうです。ただ、ドライバーの年俸はチーム代表の年俸、旅費交通費やマーケティング費が除外されているので、本当のところは解りません。
ちなみに、この金額は大雑把にはバブル景気真っ盛りの日本チームにも当てはまり、一戦を除いて連戦連勝したマクラーレンホンダが年間に使った金額は1,000億円とも言われています。
これは当時のほかのチームと比べると圧倒的な違いがあって、要するに金使ったから勝てたんでしょ?という冷めた事をいう関係者やファンなども居たそうです。まぁ、純粋にレースにつぎ込む以外のお金もあの時代だと莫大だった気がしますが。
放映権ビジネスや版権ビジネス、あとレッドブルの様な本来レース屋ではない資金力でのし上がってきたチームの影響もあって、まさにピラニアクラブの様相は今も変わらないように思えます。マックスモズレーとかバーニーエクレストンなんて名前が良く出る時代は特にピラニアクラブな雰囲気が強かった気がします。
個人的にF-1に対して、気持ちが何となく冷めるのはそういうところもあります。
だって、V10の3リッターから1.6リッターターボハイブリッドにして、何か意味あったんですかね?むしろコストアップに思えてしまうのです。それに、大メーカー以外はパワーパックを作れなくなります。
実際のところ、燃費が良くなったとはいえ、F-1が年間で使うガソリンの量、どれだけ減ったんでしょう?中国が使う何秒分にも満たない気がします。そして、市販のエコ技術に転用されたでしょうか?多分無理です。あっても、超ハイパフォーマーウルトラカーのほうです。
なんか純粋さを感じないというか、利権とか政治とか虚像が見え隠れするように見えてしまうのです。
これだけのお金が突っ込まれると、もはや普通の世界とはかけ離れます。なんだか世界の芸能界に向ける気持ちとリンクするような、結局ボクが見える範囲は全て虚像なのではないか?というアンビバレントな空気に包まれてしまうのです。
芸能界なんかと同じで、本当の真実が見える事なんて、普通に暮らしている限りはまず無い気がします。
最近ではフォーミュラーEなんかも台頭してきているようです。こちらが良いのかと言われると、まぁどちらもなんかメーカーの思惑が凄く強い気がして、どうもドライバーやマシーンの成り立ちがフォーカスされづらい気がします。
なんかもう少し、ドライバーとマシンにストーリー性が生まれたり、もっと純粋なレースの成立であったり、過去から築いてきた原理原則に基づくF-1にならないもんでしょうか。
もう一度、セナプロスト時代とは言わないまでも、嘘でもいいからストーリーを見てみたいものです。
Posted at 2023/10/13 22:52:25 | |
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