
ここんとこ、ついMの字に夢中で、シフトダウンを連発して決まるたびに「こんな面白いクルマが世の中にあったとは!」と一人大騒ぎしている自分。
今日はボックス号でおでかけ。
この車、オートマだし別に普通だし、街中をチンタラ走る分には乗り心地が硬めのワゴンでしかないです。消化不良みたいな音をエンジンが唸り上げるだけで、そんな事ばかりだと普通のAシリーズでいいじゃない・・・と思う事もしばし。
4000rpmくらい回してビューンと飛ばすだけでも、この車は別段何も起きません。
真価は相応の踏み切り方をした時。どこまでも踏み切れるし、450馬力が「450馬力程度」にさえ感じる安定感はやはり改めて乗るとすごいなぁ・・・とため息が漏れます。回りのクルマを、まるで止めたような感じにさえ見えるパワーバンドに載せた時の加速感はたまらない快感があります。
同じ「究極のNAエンジン」的な快感だからキャラかぶったな・・・と思っていたのですが今日改めて感じたのは、何か違う事。
ボックス号はすーっと快感が後を引いて、何とも言えない清涼感があります。
Mの字はぼわぁーっと熱くなり、ぐっと血の気が濃くなる感触。
同じような速いクルマを操作していても、これだけ快感の種類が変わるのか・・・解っていたような事が、実際持ってみると手の取るように感じられるのがとても面白いです。
やはりRSはどんな世代で形になろうと、Mの字とは違うものだし、どちらも気持ちいい事には違いないです。RSが安定していて、Mの字がアグレッシブ・・・みたいな単純な違いでは表せず、むしろ文字で表現することが出来ない、というのが感想。
RSもMも、とにかく筆舌に尽くしがたい気持ちよさがある車で、絶対性能や価値観とはかけ離れたところにうま味があることがたまらず良いのです。
ただ、二台とも相応の、奥の部分まで行ってみないと実感がわかない感じはします。無論、僕みたいな素人ですから、二台のポテンシャルの相当手前に位置する部分なんでしょう。この先はプロの世界なんだな、と確信できるのもある意味凄い二台なんだと思います。
ちなみに、MよりもRSがいい、と思ったのはブレーキ。
Mも止まるのですが、今日は馬鹿なポルシェカイエンのおかげでフルブレーキをしたわけですが、とにかく凄まじい減速Gを発生させ、しかも真っ直ぐ止まる。
仮にクラウンだったら今日の後ろを見ないカイエンに突っ込んでいたことでしょう。
そういった操作が極めて冷静に出来るのもアウディ一族の良さです。
まぁ・・・これだから車選びってのは何を取ってどうすればいいのか、解らなくなりますね。うーん・・・どっちも好きだなぁ・・・。
Posted at 2014/10/12 00:13:53 | |
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