
年末にアウディから「Z4Mの替りにどう?」ということでS1に乗ってきました。来年にはマニュアルは無くなるという噂もあるので、いかが?という事なんだそうです。
まぁ・・・Z4Mとはまるっきり違う車だし、宗旨替えでもしない限り、S1が代替になるとは思えませんでしたが、どれくらい面白い車か乗ってきました。
結果から言うと、アウディとして見れば割とヤンチャ。ただ、ホットハッチとしてみれば、割と冷静に運転できるタイプ、という感じです。遥かにパワーが少ない、例えばプジョー206RC。もしくは、同じくフランスのルノー・メガーヌスポール、ミニのJCWの方が刺激は強いです。
意外なのは外乱ありつつの加速時は結構接地感が抜ける感じが強く、クアトロだからこの辺りはむしろ食らいついてほしいと感じました。刺激というよりも、これはただただ「踏めない」だけになるので。
肝心のマニュアルシフト関連で言うと、まずシフトストロークはちょっと長め。でも、コクコクとよく入るのでなかなか楽しいです。クラッチは無茶軽で、もう少し踏み応えがあってもいいんじゃないかな、と思いました。エンストは不可能と思えるほど運転は簡単で、この辺りのフールプルーフさが、妙につっぱる時さえあるZ4Mの飼い主としては「俺をもっと困らせてくれ」とわけの解らん要望さえ出してしまうわけです。
エンジン自体は非常にスムースで、231馬力を何の気なしに発揮して、37kgmを超えるトルクが無駄なシフトダウンを拒むような、何とも使いやすい特性を発揮してました。
まぁ要するに、Z4Mとは別の世界に住む車で、比べようにもZ4Mが全然違うところに居るので、比べようがないし、むしろ比べられるのはお互い本意じゃないでしょうね。
じゃぁZ4Mから宗旨替えするか?
無論、しません。背中で感じるリアタイヤの限界、窓を開けて踏み込めば聞こえてくる吸気音、何もかもが今の自分が求めているFRスポーツの概念を満たしているのです。簡単にこの車からは降りられません。こいつの替りはないわけで、自分が宗旨替えすれば売らざるを得ない状況が訪れるかもしれませんが、それは当分ありえません。
じゃぁRS4アヴァントは?
帰路にU2のCaliforniaが偶然流れつつ、ふと全力で第三京浜の濁流へ突っ込んでいくと、これはこれでしか味わえないキャラクターが歴然とあるのです。S1は例えばオートマだろうがM135やゴルフRや、むしろ身内のS3なんかで十分比較が出来るし、オンリーワンではないと自分は感じます。
RS4アヴァントはこれにしかない、珍妙で、不恰好で、不器用だけど、踏みたい気持ちを4000、5000、6000・・・と延々高まらせてしまう麻薬が同居していて、何とも良い。味は薄めですけどね。
暫くは現体制が続けられそうです。
マカンSに乗ったら存外に良かったけど・・・。
Posted at 2015/01/26 00:15:22 | |
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