
デカい、だかカッコいい。
町中を走るのを最初に見た時に思った感想です。アメリカでの市場拡大をメインに狙ったせいか、意外と保守的にも見えるテスラのモデルSですが、そこかしこラインがキレイでなるほど北米マツダのデザイナーが設計したというのもうなずけます。
テスラがまだエリーゼベースのEVしかなかった頃、全く自分は興味が無く、そもそも大排気量マルチシリンダー信奉者としてみれば、電気自動車には興味が無いのでした。そもそも過走行な人なので、給油がベストソリューションだと思っているわけで、航続距離が限定されて充電にも時間が掛かるし場所も少ないというのは論外だったのです。
で、モデルSの登場となるわけですが、航続距離は電気自動車の中では特筆して長い400km以上(現在一番長いモデルでは528kmに6%の拡大パッケージ付きモデルがある)。リーフが23kwの電池容量があるようですが、テスラSは初期の小さな容量のモデルでも60km、一番デカいのでは現在90kwの容量が確保されているので、なるほどリーフの三倍ないし4倍以上の容量があれば航続距離は長くなるのは当たり前です。
その巨大な電池スペースが全て床下に突っ込まれているので、重心も低い。重量配分は48対52と理想的なもの。足回りやシャシーの衝突関連部分に設計自由度が高く、乗り心地もエアサスなしでも普通に良くて、安全性もちゃんとしている。
とりあえず乗ってみました。
試乗したのはFRモデルのP85+
100kmまで4.4秒ですから、まぁ速い。走り出しのトルク感はEVならではで、とにかく初動の1cmないし5cmくらいの動き方が尋常でない。しかも、シームレスなので、イライラするようなショックもゼロ。意外とステアリングフィールにも違和感がなく、ちゃんと走るしガタガタした安っぽさもないです。これは意外でした。
操作系にメルセデスの部品が散見されたのも面白かったです。
ただ、インターフェースは他にないもので、17インチ以上もあるデカい液晶パネルで全て操作を行います。これが意外とわかりやすい。3G回線が無料で付与されるので、ネット環境もあるし充電施設もリアルタイムに検索可能です。
充電に関して言えば、モデルSを20分で満タンに出来るスーパーチャージャーは全国にたった2か所。これじゃぁ使えません。ただ、普通のチャデモが無料で使えるパスをくれたり(本当はスーパーチャージャーがもっと広がるはずだった)、色々な施策を打っています。
400kmないし500kmの後続距離があれば、大きな問題になることは少なそうです。
これは車検までのクラウンHVとの燃料費比較。安いですね。テスラの場合、スーパーチャージャーや無料充電施設を使った場合はもっと安くなるので、ヘタすればもっと安い。テスラの保証期間である8年(距離無制限)を乗り倒した場合、400万円近く維持費に差が出るわけで、そうなるとクラウンでさえ維持費が高く感じます。てか、S5乗り倒していたらどうなったんだ・・・。
あんまり候補になかった車ですが、とりあえず、アルピナD5でなければこちらもありかな、と思いました。なんか形も好きなんですよね。オーディオもOPのウルトラHifiを付けるとそこそこ良いですし。何より、合流加速の尋常ならざる加速力に驚きました。
あ、音ですが無音じゃないです。なんかシュウィーンというか、クォーンというか、聞いたことない音がします。カッコいい。まぁ、V12のエンジンを固定ギアで加速させるのもカッコいいんですが、ああテスラやるじゃないか、と思いました。
後日、地元のバーで飲んでいたら隣がアメリカ人で、話してみたら何とまぁテスラの社員で、何しにきたの?と聞いたら地元のある企業にツールを開発しに来たとのこと。マジかよ!
実は日本の技術がかなりテスラに入って居て、実はテスラ自体が日本との結びつきが強い(経営者以下、社員に知日派が非常に多い)のをそこで知りました。
テスラに乗るのもアリかもなぁ・・・。
Posted at 2015/07/27 15:23:13 | |
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