
仕事の顔は国産厳守。
しかしながら、レクサスの立ち位置は微妙で、一部輸入車ファナティックからはトヨタ以上に馬鹿にされ、一部国産ユーザーからは「あれは金持ちじゃないと買えない」と必要以上に上に見られる、でも実は大半の人がそう際立った意識を向けないのがレクサスだと僕は考えています。
ただ、この一部の意識というのが商売やるうえで「邪魔」なんです。
しかしながら、国産車厳守!という場合、走行性能や安全性を最大限優先した場合、どうしてもレクサスは考慮に入る存在です。
新しいRXですが、先代よりも大型化し、外もおっきく見えるのは当たり前ながらも、リアシートやラゲッジスペースに余裕が出来て、快適性能は格段にアップしました。シートの作りもさることながら、絶対的な大きさのアップはぶかぶかになるどころか、頼りがいある雰囲気が出来て個人的にはOKでした。
欲を言えば、GSにくっ付く18Wayシートとかだと、さらに快適なのですが、これはバージョンLだろうがFスポーツだろうが、RXには付きません。この理由は後ほど。
さて、試乗車は450hバージョンLの2WD仕様でした。
先代からの正常進化型ですが、どっしり感も強く、FFですがこれはこれでありかな?と思いました。フォード・エクスプローラーでさえFFなわけですから、ここ最近ではSUVに対しての解釈が広がったように感じます。
エンジン音もバージョンLながらもきっちり聞こえてきて、これも個人的には良かったです。Fスポーツはサウンドコンポーザーが付くので、もちっと音が良いはずですが未体験です。
一番RXで感心したのはクラウンのように運転に過度に気を使わず、変な癖とかもなくひらすらに優等生ながらも、クラウンよりがっちりしていて安心感もあり、触れる部分が少しずつ高級であることです。この車に対して、例えばBMWのX5みたいな雰囲気がない、だとか、メルセデスのGLEみたいな重みがない、という評価は間違ったものに感じます。
そもそも、RXは初代から街中優先の快適自動車であり、ロードクリアランスの広さはエクストラ的存在であり、悪路走行やスポーツ走行等は優先事項に入っていません。悪路であればGXやLXがレクサスには控えていますし、カイエンターボやX5Mのような方向性の車は現在レクサスには存在もしなければ、そっち方向にRXを持っていこうとして雰囲気もありません。
ふと、これだけコンセプトか初代からずっと同じような車というのもトヨタとしては珍しい気がします。
GSだって初代から見れば微妙なズレ加減を感じますし、ISに至っては初代の「アルテッツァ」は消したい過去に近い気がします。LSはどんどん高級になっていて、当初の5シリーズと7シリーズの間という雰囲気から7シリーズに真っ向勝負という感じになりました。
まぁ、必要に迫られてのキャラチェンジだったと思うのですが、RXに関してはそれがあんまり必要でない時間が流れて来たのでしょう。それくらい、この車のコンセプトは当初から的を得ていたんだと思います。
え?意外と褒めてる?
いやいや・・・
最後に一つ。
見積もりをしたところ、450hのバージョンLのAWDで、マークレビンソンなどを付けたら800万円を超えるくらいでした。同じような内容でX5を作ると1000万円。同門のGS450hでも900万円になります。
RXって絶対的には高いけど相対的には安いんです。原因は、例えばシートがGSのは付かないだとか、そこかしこ少し安く作ってあることが作用しているはずです。ただ、これが今回のモデルでは極めて掴みずらく、正直なところリセールバリューも悪いであろうGS450hをもう100万足して買おうという気持ちにはなり辛いくらい、今度のは良く出来ていると思います。例えばシートにしてもバージョンLはクッション長が可変ですし、変わらないのはサイドサポートとサイサポートくらいで、これはクルマのキャラクターを考えた場合イラナイものとも考えられるわけです。
ようするに、良く出来ている。
GS450hじゃFRで雪道大変だけど、それより安くて安定しているAWDシステムが付いてくるなら、RX450hの価値って相当高い気がします。
クラウンHVの次が全く見当つかないままですが、状況が多少変わればレクサスRXは大いにありかなぁと感じました。見た目さえ気に入れば、今度のRXはありかなぁ。
備忘録
レクサスRX450h バージョンL AWD
ディープブルーマイカ+トパーズブラン・バンブーウッド
OP類
ノイズリダクションホイール
パノラマサンルーフ
AHSライト
マークレビンソン
ITSコネクト
フロアマット
ETC
レクサスボディコート
など
総計809万円也
Posted at 2015/11/21 21:53:12 | |
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