
動く、という事に関して隔絶されたレベルに居るマクラーレン。
MP4-12C以来、スーパーカーシリーズに乗ってこなかったので、ここで720Sに試乗しました。
スポーツカーシリーズは普通のパッシブダンパーですが、スーパーカーシリーズはフルアクティブサスなので、根本的に乗り心地が違うのですが、7年の月日は凄くて720Sはもはや類する物が存在しない乗り味を相当なレベルまで洗練させていました。
ミシミシとかギクシャクせず、制御が入りすぎて違和感があるロール感やGの発生もなく、電動油圧パワステのおかげで最高のフィーリングをもたらすステアリング、まるでサーボがないようなタッチながら踏めば踏むだけ効くブレーキ(ポルシェが似てますが、マクラーレンに比べると民生用と軍用くらい差を感じます)。
とにかくマジックカーペットのような乗り心地は、傾かないけど振動がなくて、でも不自然さが無いからコーナリングが怖くなく、超強固なカーボンモノコックは類似するものがあまりない剛性感・・・
これと比べたら488GTBとかただの乗用車です。
ただ、これは誉めてもいるし貶してもいて、じゃぁ乗用車じゃない720Sが持っていて面白くて運転して絶えず楽しいのか?と言われると、レースカーの音しかしない事からも、どうなのかな?と思ったり。
油圧アクチュエーターの音、エンジン音、まるですべて兵器のような感じもする、何とも他とは違う感が・・・
488GTBや812SFは、エンターテイメント性と記号性、何から何まで俗人的でうれしくて楽しい部分が非常に解りやすい。マクラーレンは相当な資金力の上に、理解力がないとちっとも面白くないだろうなぁ・・・と感じます。
まぁ、そりゃ僕個人とすればフェラーリやランボルギーニ買うならマクラーレン、と即決しますが、それは個人資産が100億円くらいあって、こんなもん買った瞬間に0円でもいい、くらいの度量があっての話。
今の経済力じゃ、フェラーリ選んでしまいます。なんだかんだ残るから。
そう思うと、マクラーレンは本物のスポーツカーを愛する、本物の資本家しか買えない、非常に敷居が高い車なんだなぁと感じました。お店は真逆で超フレンドリーでした。
Posted at 2019/07/27 14:33:28 | |
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