
安倍首相の頃、LS600hLからセンチュリーに公用車が代わり、やれ無駄遣い!!!とは批判した奴らが居ましたが、それ違うだろ・・・と思いつつ、じゃぁロシアでも行ってこい、と。
なんせ、ロシアは大統領肝いりでそれ用のメーカーごと作るし、しかも中身の設計ポルシェだし、超大国のメンツを作るなら当たり前だ!と言い張らんばかり。日本で文句言う人、衰退を認めず国力低下や中国と張り合えとか言う割に、変なとこ無駄だ意味ないとか言って、それただ文句言ってるだけで意味ないじゃんて思います。同じような事、ロシアでプーチンに言ってみろ、と思います。安倍さんだから無事に済んでいるのかもしれんぞぉ?
さて、話戻して、首脳って何乗ってんだろ、と思うことがたまにあります。ロシアはアウラス・セナートの前は確かメルセデスのSクラスガードでした。これを採用する国は多いですね、なんせ丈夫で歴史もある。
それの前はソ連時代なんで、確かジルか何かのリムジンだったと思います。中国は紅旗を自作してましたし、東側の諸国で自前で作れない場合はボルボの264TEリムジン(確か東ドイツのホーネッカーが乗っていたような)のようなある種の関連性のない国のモノを採用していたと思います。
無論、みんな防弾仕様です。
珍しく防弾仕様にしなかったエピソードを持つのはフランスの元首で有名なドゴール氏。打ってみんなら打ってみろ、とシトロエンDSを防弾仕様にはしてなかったようです。ちなみに、襲撃されてパンクしても自慢のハイドロサスペンションで逃げ切ったというのは有名なエピソードです。嘘か本当か、歴史上の有名元首にはこのようなエピソードは必須ですし、そこに付随したメーカーはありがたや、ですよね。
防弾仕様を取っ払って災難にあったのは、アメリカのケネディ大統領でしょう。オープン仕様のプレジデンシャルリムジンには、ポリカーボネート製のランドートップみたいなものがあって、それを用意出来たらしいのですが装着せずに災難にあってしまいます。20世紀最大の謎の一つであるJFK暗殺事件ですが、仮に普通のリンカーンプレジデンシャルリムジンであれば、とりあえずそこでは死ななかったでしょうね。
ちなみに、その後アメリカの大統領専用車は重武装に重武装を重ね、オバマ大統領時代に至り、ついに迫撃砲で打っても大丈夫そうな(当然どこまで耐えられるかは不明ですが、対戦車砲の直撃を受けても何とか持ちこたえるとか?)ビーストを採用するに至ります。国家元首を守る事は国にとって当たり前のことで、その上でその価値がある事を必須とされる大統領は大変です。え?日本?んー、替わりが良そうだからプリウスでいい?いやいや、まさかそんなわけないですがな。
日本は自前で作れない間は基本的にアメリカ車の採用が多かったと思います。戦直後は自前で用意している首相も居ましたし(退任後だったと思いますが300dアデナウアーを吉田氏は愛用してました)。
日本車で採用が始まったのは60年代に入ってクラウン・エイトと日産プレジデントが出てからです。プレジデントの後はセンチュリーの採用が続き、一旦LS600hLとなって、今はまたセンチュリーです。
50系センチュリーの防弾仕様を見たことがありますが、3.5tくらいの車重でタイヤがすぐなくなる事、パワーウィンドが下がらない(遅い?)、エアサスの寿命が短い・・・そんな話を聞きました。ただ、それはタダの防弾仕様のセンチュリーであって、首相専用のものはもっと別なのでしょう。窓枠が内側へさらにひと枠黒くなっているのは共通でしたが。
まぁまだ自前で作れるんだから、日本もそこそこの立場にいることは間違いないです。
ちなみに、G7の中では自作不能って国は無いですよね。G20になると、出てきますが。
個人的に、あー首脳専用車ギリギリやなぁ、と思ったのはフランス。現在DS7クロスバックだったと思いますが、別枠感がちょっと薄い・・・。あと、どっかの東欧の国の国務大臣が使っていた車がベッカムの持っていた車の盗難車だったとか、笑うに笑えないようなこともあったようです。
まぁ、その国の顔なんでそれなりのもん乗ってもらわんといかんよなぁ、とは思います。モリカケの前の安倍首相とか、肩で風切ってグラハイロビーからLS600hLに乗り込んでいて、おおやっぱり勢いあると雰囲気も出るのね、と感心しました。そこ行くと可哀そうなのは、菅さんちょっと見た目が損しているよなぁ・・・と。
クルマも見た目重要ですが、それに乗っかる首脳も見た目に左右される事ってあるだろうし、そう思うと車も人もトップは大変だなぁと思います。
Posted at 2021/10/08 12:10:42 | |
トラックバック(0) | 日記