タイヤ交換でベリータイヤド

２日早朝、東名高速下り海老名ＳＡ手前をキャンター（ここでは三菱ふそうのトラックの名称と馬術用語の駈足が掛かっている）で走っていたところ、いきなりドンという音がしてその後微振動。振動は続くものの走行に支障がないので荷崩れかなと思ったけれども、ドンと音がするようなものを積んでいるわけではない。ひとまず海老名ＳＡへ。まず疑うのはタイヤである。やはり。左後輪ダブルタイヤの内側がボロボロになっている。バーストだ。とりあえず交換しなくてはいけないのだが、いろいろ考えた挙句に高速を一旦降りて最寄の（自分が所属する会社の）営業所へ。

あらためて見てみると、再生タイヤの新たに取り付けたトレッド面がべろーんとはがれてドライブシャフトに引っかかっています。これが変に絡まると走行不能・最悪の場合摩擦で火を噴いていたかもしれません。さらにはタイヤの破片が後続車の障害になることもあります。これだけは不幸中の幸いでした。泥除け用のフェンダーが曲がっていることからも衝撃の強さが分かります。

さて交換なのですが、実はこの業界で15年仕事をしているものの、トラックのタイヤ交換はしたことありません。とりあえず、車検証入れから取扱説明書を取り出し、シートの背もたれを前傾させて工具を一通り引っ張り出します。まずは普通の車とは違うジャッキの使い方、ジャッキポイントから調べなければいけません。

次にホイールナットを緩めるわけですが、これが全体重ウン十キロをかけてもスンともいわない。それもそのはず、取扱説明書を改めてみると、なんと左側のナットは逆方向に回さなければいけないと。必死こいてナットを緩め、外側のタイヤを外すと今度はインナーナット登場（ダブルタイヤなので）。
ここまでで何回も作業をあきらめ、車を置いて帰ろうかと思いました（だから営業所まで自走した）が、やっと２本のタイヤを外すことができました。

バーストというとサイドウォールが裂けているケースが多いのですが、先述の通りトレッド面がべろーんとはがれてます。

スペヤタイヤは付属のハンドルをさしこんでくるくる回して降ろします。ある意味、カングーと一緒です。トラック自体予備車だし、再生タイヤ使用が当たり前なので仕方ないのですが、外側タイヤ・内側タイヤ・スペアタイヤ全てが違うメーカーでした（笑）。

今回は２トン車だったので自分で全部できましたが、10トン車だったらタイヤがでかすぎて無理だったでしょう。もっとも、後で２トン車のバーストは珍しいと言われましたが。

さて、これだけで２時間ロスってしまいました。この後静岡は焼津（旧大井川町）まで行かなければなりません。行楽渋滞が始まってそうでしたが、意外とそうでもなかったので時間をずらさずそのまま行くことにします。
急げー！急げー！といっても生エンジンのキャンター、90km/hが精一杯です。





↑追い越したトラックのドライバーがカングーオーナーだとは誰も思うまい

しかし静岡まで来ても燃料はまだ半分以上残っており、余裕で千葉まで帰れました。

バーストしたタイヤだけリフトアップするシステムはないでしょうか（笑）


帰りは本牧でオフ会（ウソ）。スーパーカーだいしゅうごう！