女房との話しの後は、何もかも上の空
確かにROADSTERを契約して来たが、最悪の場合は恥を忍んでキャンセルも仕方ないのかな
自分が舞い上がっているだけなのか?ベッドに入っても中々寝付けず翌日仕事へ
仕事中もふと気を抜くと「どうしようか?」とそればかり自問自答を繰り返し
肝心の答えがみつからない
そもそも、何故ROADSTERにこだわるのか、確かに今回の契約は専決しすぎたかも
インプレッサに乗り始めてからROADSTERに対する想いが希薄になったような気がする
いやいや、インプレッサにはインプレッサの良さがあるからそう思っているだけで、ROADSTERに乗りたい・マニュアルに乗りたいと言う気持ちは変わっていないはずだ!などとROADSTERに対する想いを確かめても
いまいちふんぎれない
翌日、仕事が終わり自宅に帰って
を飲みながら何気なく、
でハヤブサの買取相場や中古の相場を見ていると
女房が「ハヤブサ売るの
」
俺「いいや!」
女房「ふーん」「ところで昼どうする」
俺「ファミレスでも行こうか」などと他愛の無い会話で、自分の考えもまとまらないためROADSTERのことは切り出せず、なんとも微妙
な雰囲気で時間が過ぎて行った。昼食を済ませ、少し買い物をして帰宅。一休みしてウォーキングへ。歩きながら女房の「ハヤブサ売るの
」と言った一言が引っかかる
的を得ているのは自分でも分かっている
ハヤブサを抜きでは結果は出ない、今まで、何とかハヤブサとROADSTERの両方を所有することで考えをまとめようとしてきた!しかしそれでは、どんなにROADSTERに対する想いが深くても結果は出ない、今までは何とか女房を説得できたが、
今回は二兎を追うことは無理だハヤブサに対する想いが強く、売りたくないと言う気持ちが決断を鈍らせていることは明白
思えばハヤブサを購入して丸10年、約35,000km色々なところへ連れて行ってもらった
春夏秋冬それぞれの思い出がある
デビューした時はバイクとしてのそのデザインに違和感を覚えた
しかし初めて実車を見たとき、その塊り感の新鮮さに今までに無いショック
を受け、心がタチマチ
引き込まれた。そして禁煙して必死で女房を説得し購入したことを覚えている。今でもハヤブサを所有している満足感は計り知れない
決して乗りやすいバイクではない
初期型なんでアクセルのドンツキは激しいし、コーナーの立ち上がりでアクセルを開けすぎるとリヤタイヤが簡単にブレークしていく
しかし、私にとってはHARLEYやDUCATIでは決して味わうことの出来ないものである
果たして、ROADSTERにそこまでの魅力を感じるか、満足感を感じることが出来るか
ハヤブサを超えるものを感じることが出来るか
我儘かも知れないが切実だった。
金曜日の朝、少し遅めの朝食を済ませたあと、女房にROADSTERのことを切り出した。
俺「色々考えたけど、やっぱりROADSTERを買いたい
」
女房「どうやって
」
俺「ハヤブサを売って頭金作るから、足りない分少し出して欲しいんだけど」
女房「へぇ~
ハヤブサ売るんだ。だけど、良い値段で売れるの」
俺「まだまだ良い値がつくと思うよ」
女房「ふ~ん、じゃあ、あなたが言う頭金が出来たら認めるよ」
俺「絶対大丈夫、日曜日買取屋呼ぶからさ。あと、中古車屋にはOKの電話入れるよ
」
もう、とっくに契約が済んでるから女房の前では電話できないので本屋に行くと言って家を出て、中古屋に連絡。支払いの一部を月曜にしてもらい、車庫証明の手続きについても月曜に進めることを伝えて取り敢えずひとつ難関を乗り切った
そのあと、家に帰ると女房がまたまたランチに行こうと言うので、近くのガストへ。食事をしながら女房から、ROADSTER買うこと認めるから次の条件を守ってと
女房「①ハヤブサを売ったらビックバイクは2度と買わないこと
」俺「フムフム」
女房「②あなたの欲しい車を買うことはこれで最後にして
次は生活の実情にあった車にすること
」俺「フムフム」
女房「③車にしてもバイクにしても余計なカスタムはしないこと
」
俺「ん
」心の中で「なにー
今まで余計なカスタムなんかしたことねーよ
女には解らないだけ」と思いながらもじっとこらえて、女房の言い分も理解できるしここは素直に「フムフム」
そのあと
女房「なんで、ハヤブサ売る気になったの」
俺「今でも、これでいいのかと思ってるよ
ハヤブサには思い入れや所有感、満足感がいっぱい詰まってるから
正直、ROADSTERを欲しいと思う気持ちはハヤブサの時と変わらないぐらい思ってる
けど確かに今はまだROADSTERに思い出は無いけど、これからハヤブサみたいにじっくり付き合っていくから
だからこそ
黄色にこだわりたいんだよ。それと前回のツーリングでも思ったけど事故で痛めた膝の調子も芳しくないしね
もう2度と在職中にバイク事故とかで長期休暇は出来ないし、乗りたければたまに息子のを借りるよ
出来れば、ハヤブサ売らずにROADSTER買えればいいけど、確かに乗る暇も無いから現実的じゃ無いと思うし、
もし欲しかったものがバイクだったら当然ハヤブサ下取りに出すだろうし、欲しいものが車だったから踏ん切りが着かなかったんだ」
女房「そうだね、私も、もう事故は嫌だよ、その点は少し安心だね
」
俺「息子も免許マニュアルだし、1回ぐらいはマニュアル乗らないとね」
女房「ふ~ん、あんた、ROADSTER、ROADSTERって、それがあったからじゃないの」
俺「ち、違うよ、俺がマニュアル買えば当然息子も乗るだろうよ
まあ乗りたくないかも知れないけど」
女房「乗りたくないわけ無いでしょ」「バカ親」
俺「バカ親は無いでしょ」
女房「子供が欲しいって言うものを仕方なく買うのは親バカ
あんたみたいに、子供が何も言わないのに買い与えるのはバカ親って言うんだよ
」
俺「別に俺がマニュアル乗りたいから買うの、それを息子が乗ったっていじゃん
」
女房「ふ~ん
」
俺「これじゃ今まで書いたことがバカ親物語になっちゃうよ~
」