その日は、息子のバイクの修理が終わり、様子見ツーリングの予定を立てていたところ、月1の会議の予定が入りあきらめていたら、急遽延期
となったため、ツーリング予定を復活
快晴の空の下、7時50分、予定通り出発。小田原厚木道路から135号線に抜け、海岸線を南下
いつものように弓ヶ浜を目指した。途中河津桜を見ながら休憩
弓ヶ浜で菜の花畑を見て西伊豆へ
順調に行程をこなしながら、12時50分頃、土肥温泉のファミマで
昼食
女房に
を送りこれから帰り行程だと伝え一休みして走り出した。
その後、戸田を経由して中伊豆から伊東へ抜け、14時過ぎ伊東マリンタウンで最後の休憩
このとき、マリンタウンに居る人々に変化は無く、みんなそれぞれにお土産を見ていたり、お茶を飲んだりしていて何気ない光景だった。私もお土産を買い缶コーヒーを飲んでから帰路に戻った。
少し異変に気づいたのは、熱海市街を抜け熱海ビーチラインの交差点あたりが少渋滞していたので「あれ、渋滞だ、梅園帰りかぁ、早いな」などと思いながら左脇をすり抜けながら走り、伊豆山を過ぎ、湯河原で熱海ビーチラインと合流するところに着いたら、信号が青になっても進まなくなり本格的な渋滞に
「おかしいな、何だろこの渋滞
」少し進んだところで再度すり抜けして行ったら、真鶴道路がコーンで封鎖され作業服の係員が旧道側に誘導していた。その先には大型消防車が3台、レスキュー隊員が海のほうを見ていたので、
が流されたのか、
でも転覆して流されでもしたのかと思いながらすり抜けていった。
しかし、真鶴駅付近まで来ても渋滞が続いているので旧道に逃げたところ、旧道はいつものように渋滞は無く根府川の合流まですんなり進み、また、すり抜けながら西湘バイパスに乗ろうとしたら
《地震のため全面通行止め》の文字が
「えっ、何だ
地震
えっ、いつ
」その後、小田原厚木道路を目指すも西湘と同様の案内が・・・仕方なく国道1号線に出たところ、2車線ともびっしり渋滞
このあたりから少しずつ危機感が増し、「やべーな、早く帰らなきゃ
」と思うも、渋滞がひどくバイクでも中々前に進めず、何とか酒匂橋の手前に来たところで全く動かなくなった。時刻は16:58分、とりあえず携帯で女房に連絡するもつながらず、メールで場所を伝えたが、ここまで回りの建物や塀の倒壊なども無く、地震がどれほどの規模だったのか、バイクで走行中だったため全くゆれに気づかず状況が掴めない
10分が過ぎ、20分過ぎても全く動く気配が無い。仕方なく右側をすり抜け何とか橋を渡り大磯から自宅方面に向かう道に入ったらところどころで水道管が破裂したらしくマンホールの蓋から水が噴出し、また停電で信号機や回りの灯りが全く点いていない
いったいどんな地震だったのか
要約、家に着いたら女房が飛び出してきて地震直後から停電になり、息子は何とか連絡が取れ、水道橋駅で立ち往生しているらしく一旦大学に戻るように言ったとのこと。こっち(関東)も凄い地震で子供部屋の本棚が倒れかけ本が散乱してると言い、岩手、宮城が大変なことになっていると言ったが状況が掴めない
すると女房が、
「あなたは、ゆれを感じてないからどれほど凄かったかわからないんだよ」と。確かにそうかも知れない、ラジオでは状況がわからず、何か無いかと案じている時、そうだ
車のナビのテレビを見ればいいんだと思い、女房と画像を見て愕然とした
田畑を津波がのみ込み、逃げ惑う車にドンドン近づいていく様子や、見る見る堤防を越え家々を押しつぶし流していく様子が映し出されていてアナウンサーが絶叫していた。
新聞の投書欄に、ある女子アナが「まるで映画のよう」と言ったのを不謹慎との投書があったが、私も女房も映画のようだと思った。それは、現実とは思えなかったからだ。どのチャンネルもつい数時間前の津波の画像を流したり、現在の様子を流している中、これを現実と捉えるとこの先どうなるのか、その凄惨な事実を心が否定し、葛藤していたからだ。たぶん女子アナも現実として受け入れられなかったのだろうと思う
日増しに震災の状況が悪化し、原発の経過も深刻化していき、会社の同僚にも被災地出身者が居て、家族・親戚の安否が未だに不明の者も居る。その一方で震災から11日が経過し少しずつ復興しつつある中、東電の計画停電により、鉄道各社を初めとして製造業、サービス業、すべての業種に影響を与え、日本経済に深刻なダメージを与えつつある。本来であればこの3月は春闘の真っ盛りであり、各業種の妥結額が新聞紙面に載るはずだが、自分自身も含めそれどころでは無いと言うのが正直なところであり、これから先の不安が拭えないのが現状である
回りの人もみんな不安なんだと思う。しかし、一部の人を除いて、みんな勤勉で通勤の足もままならないのに一生懸命仕事に向かい頑張っている
自分が頑張っていない訳では無いが、本当に頭が下がる。今回のことを契機に改めて他人を敬い、今、自分に何が出来るのか、微力ながら復興に協力していきたいと思う
Posted at 2011/03/19 18:56:11 | |
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