ツインエア+MT初のカタログモデルである500Sが出たのでこれは乗らねばと、昨日、ムルでお世話になってるフィアット江戸川へ久しぶりに行って来ました。
ムル売却以来206で行くのは初めてです。
到着して自分がトイレに行っていた間にどうもかみさんと当時の担当営業であった店長さんとの間で206への乗り換えの経緯は話されていたようで…(^_^;)
それでも無下に扱われることもなく…当然か…。
色々と興味深い話を聞いて来ました。
それより何より、驚いたのは、「パンダ」がいた…。
届いたばかりでナンバーも価格表示なども無い状態です。
まあ、販売6月からですから、まさ現物見られるとは思わなんだ…
現物見ると思ったほど大きくはなってない感じです。
パンダ2から見ても違和感の無い正常進化と言った所。
(パンダ2+500)/2+初代パンダちょっとプラスと言った感じかな?
四角い500と取ることもできますね。
何がアレって、とにかく四角、そしてパンダ(笑)
車内も車外も四角のモチーフとパンダのロゴだらけ…
ステアリングさえも心なしか四角い…。
内装の樹脂材のシボはよく見るとパンダのロゴになってる…(笑)
ナンバーも無い状態なので座るくらいしか出来ませんでしたが、これが良い。
単にパンダ2の進化版なのかと思ったら、造りが桁違い…500より良くなってます。
ドアの閉める音なんてこれがパンダなの?ってレベルです。
しかも全て長年続くフィアットの流儀で作られてますから、紛れもなくフィアットです。
こりゃ期待はしてなかったけど、かなり良いんじゃないかと…
色も初代の多分モナコブルー辺りを意識したと思われる鮮やかなソリッドのブルーです。
まあ、内装がはやりのモノトーン系になってるから二代目ほどのポップさは無いですけどね。
ちょっと落ち着いた明るさです。
かみさんもこれは良いんじゃない?って感じです。
そんなことですっかり試乗を忘れてました。
本命はこっちですから。
試乗車はブルーグレーメタリックで以前有った限定車のディーゼル仕様にあった色らしいです。
内装の黒系とインパネのシルバー(どの外装色でも共通らしい)でスポーツモデルであることを主張してますね。
前後バンパーもダミーグリル風演出が施されてます。
ただ、乗った感じでは普通の500の方が「らしい」かなぁ?
普通の500のMTが欲しいって声も多いってのもうなずけます。
早速試乗、ツインエアはデュアロジでは試乗しましたが、MTは当然初めて。
前回の試乗が楽しかっただけに、嫌が上でも期待が高まります。
運転席に座ればパンダ同様フィアットスタンダードなポジションが今でもそこにありました。
ただ、クラッチの位置とセンターコンソールの位置が近くふとももの横が結構当たって多少窮屈ではあります。
んで…総合的な感想は…「普通…」
いや期待が高すぎたんだと思います。
いい意味でも悪い意味でも普通でした。
アイドル時の振動は初期の物より抑えこまれている感じを受けました。
かなり静かです。
確かに高いギアで低回転でギリギリ回そうとすると振動のような物は感じます。
回転の吹け上がりが素早いのも相変わらずですし、高回転域ではやる気満々なバイクのようなエキゾーストノートを奏でます。
だけど、普通。
非常に乗りやすいんです。
低速からトルクが盛り上がるからでしょうが、かなり高いギアで粘っても大丈夫だし、そこからそのままアクセル踏み込めば充分に実用的な加速をします。
つまり3速入れっ放しAT状態でのズボラ運転も受け入れるという懐の深さ…
もっとピーキーで扱いにくい昔ながらの非力な高回転型イタ車エンジンを期待すると見事に裏切られるエンジンです。
確かに楽しいです。
だけど、ほんとに普通。
これは意外でした…。
んでね…、自分なりの結論なんですが…、これまた正直意外なのですが…
「デュアロジの方が面白い…」
これにはびっくりした…、アレだけ拒絶した2ペダルなのに…
つまり結論から言えばツインエアって普通のエンジンなんですよ。
確かに国産車などから乗り換えれば物凄く個性的かつ刺激的なエンジンだと思うんですよ。
だけど、MTで乗る限りは上手く躾けられたエンジンなのです。
多分制御系で相当頑張ってるんだと…
じゃ、ツインエアの500が最初に登場した時に感じた「独特の特殊感」はどこから来るのか…それが、「デュアロジ」の制御に有ったんじゃないかと思うんです。
特にエコモードはツインエアの限界ギリギリを突く極端な制御を行います。
あの使用域が二気筒エンジンの強力な個性を醸し出しているんじゃないかと…
もちろんMTを持ってしてそれを再現するのはドライバーの腕次第では可能だとは思うのですが、デュアロジはそれがボタン1個で出来る…これは今更ながら凄い事なのだと気が付きました。
なんだろうなぁMTのツインエアはピーマン嫌いな子供でも食べられるピーマンみたいな感じ?(笑)
ピーマンはピーマンらしい苦味とかやっぱり欲しいなぁって事かなぁ?
あくまで個人的な感想による試乗の結果としては…
ツインエアの真骨頂は「デュアロジック」にあると…
MTももちろん楽しいんだけど、ツインエアらしさを出すにはそれなりに習熟が必要だと…、多分そこまで行く前に面倒くさくなって普通に乗ってしまうと思います。
特にこのエンジンの高回転域は非常に楽しく誘惑は多い…だから高回転多様でそれでもそこそこの燃費をと言う使い方が主になってしまうだろうと想像します。
自分の嗜好は完全に後者だったと思っていたんですが、デュアロジのエコモードには旧500の極限られた性能を極限まで引き出して走る楽しさに近い物があります。
しかもスイッチ一つで…
MTで乗ると普通の楽しい車になってしまう…そんな感じを受けました。
デュアロジもこなれてきたんで、だいぶ制御もうまくなったしトラブルもかなり減ったらしいです。
確かにダイレクト感という意味ではMTには敵わないけど、あのギリギリを使うようなストイックな制御はなんか違う意味で魅力的に感じてきた…。
うーん、アレだけ否定してた自分が、試乗が終わってそう思う事自体が不思議でならないんです。
500が個人的に苦手なスポーツモデルだったってのも有ったのかも知れませんがねぇ。
「結論」
ツインエアらしさを味わうなら「デュアロジの方が良い」…以上!!
試乗が楽しかったのと、あまりに複雑な思いだったんで肝心の500Sの写真を撮るのを忘れてました…。
ちょっと長くなったんで、店長さんから仕入れた非常に興味深い話は次に書きます。
いや、こっちもちょっとビックリした。
いいニュースとあまり良くないニュース…!!
★★オマケ★★
206に自作ステンシル風ステッカーを…内容はリムステッカーと同じ(笑)