2011年08月15日
(注)本日PCネタです。
本来は去年やらないといけないことだったのですが、あれこれと自分に言い訳しながら先延ばししていたものにPC環境の整備があります。
現状のPCたち&ソフトたちはほぼ32bitもの。
OSについてもXPメインの環境が多いのですが流石にここらで少し64bitOSも触っておかないといけませんのでWindows7環境を導入することになりました。
基本的にPC環境は期間で償却してしまう計画でして
デスクトップ3年 ノート5年
を目安に順次環境を入れ替えてきました。
#ノートの場合は原則使えるだけ使うのですが・・・
大体これくらいのスパンで環境を回していくとその時々のPC事情をそれなりに把握でき、かつ費用的にもそんなに無茶が掛からないラインって感じですね。
置きまわったPCは故障などがなければ予備機として一部引き継げなかった環境の維持や、動作確認等に使われます。
次期PCは64bit環境の導入が大前提にありましたので手持ちの周辺機器で使えないものがいくつか出てきます。またソフトの動作確認・引継ぎが面倒なものも多く正直面倒な移行回にあたります。
もう少し誤魔化してしまおうかと思ったのですが予備機のパーツいくつか貸し出し中でして、その結果予備機の機能を仕事に使っているノートPCへ負担させていたのですが・・・この暑さなどでことのほか負担が大きい様でこのまま続けさせると償却期間が来る前にノートPCが力尽きてしまいそうな気配。
既にVGAに過度の高負荷かけるといきなり電源がおちてしまうなどの症状がでてますので、負担軽減も兼ねて新PC導入することにしました。
さて4年振りに構成するPCのスタートスペックはこんな感じになりました。
ベースシステム:Z68チップセット+Core i7-2600K/水冷 mem:PC3-10600/4GBx2
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX560 Ti 1GB ×2(SLI接続)
ストレージ:SATA3(6Gb/s対応)HDD2TB(システム)+2TB(データ)
光学ドライブ:ブルーレイ(書き込み対応)
OS:Windows7 Professional (64bit)
今回選んだZ68チップセットの特徴として
1:第二世代Core i7(HT)の対応
2:PCI-E*16 ×1 or PCI-E*16(内部*8×2)のSLI対応
3:SRT(Smart Response Technology)の対応
があります。
1については4コア8スレッド/6コア12スレッドのLGA1155タイプのCPUサポート。
マルチコアやハイパースレッド技術についてはこれまでの経緯が証明して来ているとおり。
またCPUに内蔵される2ndキャッシュ容量も増加していますのでコレまで以上にレスポンスが期待できます。
2についてはScalable Link Interfaceの発表から3年と気になっていた物ですし、それ以前からもクロスファイア接続のATI系グラフィックボードが怒涛の3D機能をふるっていたこともあり、次期PCの導入はこれを軸に決定しています。
最後に3ですが、これは真新しい技術ですが構想自体は古いものです。
これまでも頻繁イ読み出すシステムファイルなどはキャッシュメモリ領域へ保持しておき、システムのパフォーマンス向上に貢献していましたが、そのたびにキュー(指令コマンド)を実行していたのはCPU。
HDDからの読み出しやキャッシュメモリへの書き出しにもCPUからのキューが必要でした。
これをランダムアクセスに強いSSDを併用して18.6~64GBの範囲でペアリングする1台のHDDの専属キャッシュとして扱い、これをチップセットが制御する(RAIDモードとIntel Rapid Storage Driverのインストールと設定が必要)技術です。
これに使用されるSSDにはドライブレターが振られることも無く、通常のデータ領域としても使用できませんが非常に高速だが書き込み寿命があるが、読み込み回数には制限が無いといったSSDの長所が生きてきます。
現状でもハイエンドPCを構築する際にSSDへのシステムのインストールという手段はありますが、システムファイルは案外更新されるものです。
またSSDの仕様上、書き込みはブロック単位で行われますが(セクタの考えと似てますが)これを一度消去しなければ新たに書き込む事が出来ません。
先ほど触れた書き込み寿命はこのブロック単位で影響しますので同じブロックを使い続けてしまうようなコントローラーが搭載されているSSDの場合、存外に早く寿命を迎えてしまう場合もあります。
ブロックが使用できなくなった際、そのSSD全体が使用不能になるわけではないのですが確実に使用可能な領域は減り、一定以上の空き容量を失った時、爆発的にその寿命を縮めます。
こうなるとシステムディスクとしては致命的で、新たな機器へシステムの再構成をしないといけなくなります。
SRT技術を利用すると、頻繁に読み出されるファイルはSSDへ記録されそちらから読み出されますのである程度のキャッシングがすんでしまえば次第にHDDからの読み込みアクセスが減少します。
またキャッシュファイルですので、仮にSSDが故障した場合でも、簡単に解除や設定、換装することが可能なので長い期間システムを快適に安定して運用するにはコストパフォーマンスに優れた技術ですね。
なんだか解説が無駄に長くなってしまいましたがSRTに対する誤認も多いようなので記事にしてみました。
今回私のスタートシステムではこのSRTは導入していませんが、早期段階で追加運用する予定です。
RAIDと違い運用の導入などが手軽なのもエンドユーザーによっては大きな魅力でしょうか。
Posted at 2011/08/15 22:21:47 | |
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