25日・26日とアクセスサッポロで開催された『オールトヨタドライブ王国2019』へ遊びに行ってきました。
25日(土)午後に訪ね、運動会と重なっていたことで会場はあまり混雑していないように見受けられました。
さて、新型RAV4に試乗です。グレードは
Adventure(車輌本体3,160,080円)。
画像ではバンパーのコーナーが大きくカットされていたりクォーターガラスが細長であったりと小さく見えます。ティグアンと同じくらいなイメージを抱いていたのですが、実は全長も全幅もCX-5より大きいという事に驚き。正面から見るとナンバープレートが小さいです。
北米のトヨタSUVシリーズのアイデンティティを継承した大型の台形グリルが大きな特徴。下回りは黒のプロテクターで囲まれていて歴代最高の本格派オフローダーの印象を受けました。ボトムエンドのXを除き4WD専用というのもトヨタの決意を感じます。
走ってみると、走る、曲がる、止まるの操作感は会社で乗っているNSP135ヴィッツ(2018年式)と大差なし。タイヤのサイズも車重もまるっきり違うのにブレーキのタッチもハンドルの重さもヴィッツみたいなのです。ただ操舵がクイックになっていました。
新機構のダイレクトシフトCVTは40km/hくらいで10分弱の周回だったので特徴は何も感じ取れませんでした。新エンジンもしかり。
シートヒーターは緑ランプが3つ点灯しています。「今ヒーターが入っているんですか?」と助手席のセールスさんに聞いたらシートのクーラーが動いているとの反応。驚いて座面を触ったら確かに体温より冷たくなっていました。ヒーターの時は作動灯がオレンジになります。
試乗車の駐車場に戻ってきて、自分でバックして駐車してみました。そしたら車高の高さから来る死角の多さに驚き。ボンネットフードが見えるのですが下方視界の妨げとなっていてフロントがどこまで周囲の試乗車に近寄っているかが今一つ掴めません。
最小回転半径はタイヤが235mm幅とワイドになるAdventureとG”Zパッケージ”だけ5.7m。舵が中々切れません。駐車の時にバックモニターの映像とドアミラーを見ながら、クリアランスソナーの音を聴きながら何度も切り返して成功しました。
カタログを熟読すると360°モニターは掲載なし。用意した方がいいと感じました。
展示車を眺めます。
内装はかなり手が込んでいます。
インパネにもドアトリムにもソフトパッドが貼ってあります。
フロントドアのインナーグリップにはラバーまで貼られていました。しかしグリップがヒンジに近すぎるためテコの原理で閉める力は結構要ります。
リヤドアはグリップは流石に樹脂でしたがソフトパッドはしっかり奢ってありました。
リヤシートは空調の吹き出し口、USBポート×2が付いていて、背もたれの角度が2段階調整。中々足元は広いです。
ラゲッジも大容量ですが、リヤシートのリモート格納レバーが無いのは残念。リクライニング付きだからなのか背もたれにバネが仕込まれていないのです。ラゲッジから背もたれまで手が届かないのでリモート格納は非常に便利ですがリクライニングとの両立は無理なのでしょうか。
価格は最下級のXでもアルミホイール、左右独立エアコン、トヨタセーフティセンス、7つのエアバッグが標準であとはカーナビを盛るだけで十分。C-HRのG-T(1.2ターボ)とオーバーラップします。狭い駐車場を使うチャンスが無ければスペースユーティリティで圧倒的に優位なRAV4をチョイスする手も十分アリだと思いました。
続けてプリウス。
展示車の内装を眺めると樹脂は全部ハードなのでRAV4との落差を感じました。
気になったのがリヤウインドーの上端中央に付いている三角のカバー。
ルームミラーが分厚くスイッチが並んでいるのに気づいてデジタルインナーミラー付きだとわかりました。
ここで別なセールスさんが「何か気になるところはありますか?」と声をかけてきて、デジタルルームミラーを使ってみたいと申し出て試乗となりました。
さて、初めて体験してみます。(試乗車の写真はありません)
デジタルインナーミラーはディーラーオプション品との事で、いかにも「後から付けました」という姿です。そのうちカー用品店でも色んなメーカーの品が並びそうな予感がしました。
駐車場を出発する前にデジタルルームミラーの画面に映像を映したら、画面が端から端まで外壁の凹凸模様しかなくて大変戸惑いました。
鏡に切り替えたら後方の内装が映ります。ガラス越しの視界の少なさはプリウスの欠点ではありますがやはり鏡で使った方が距離感を掴みやすいです。
公道に出てみると、画面に映る後方視界は内装を取り外しただけの鏡像をうまく再現していますが如何せん解像度が粗すぎ。バックモニター並みです。
鏡からの置き換えなので解像度には高い理想を持って欲しいですね。鏡に切り替えたら解像度は無限大。クッキリです。
プリウスの運転感覚については、走る・曲がる・止まるの操作感はRAV4と同じくヴィッツから乗り換えてもなんら違和感のないもの。先代の前期型を何度か運転した経験がありますが、アクセルもブレーキも自然さに欠けていてHV車自体嫌いに感じていました。ところが今のプリウスなら電気モーターや回生ブレーキを制御しながらもアクセルとブレーキが踏んだだけ期待通りに効いてくれる。完璧と言っていいくらい純ガソリン車と同じように仕上がっているのです。これならHV車を敬遠する必要もありません。
運転中、隣のセールスさんと今日来場した動機とか今乗っているデミオの事などを話していて、マイカーはMT車限定です、と言ったらカローラスポーツのMT車の話に。
市内のディーラーに確かMT車の試乗車があったはず・・・とスマホで調べてくれ、さらに
そのディーラーへ電話で予約まで入れてくれました。
新型スープラの展示車を眺めるよりもカローラスポーツの試乗を優先。
「行ってらっしゃい」と見送られ、そそくさとアクセスサッポロを後にする私なのでした。
出逢いに感謝です。
15分ほどで到着したのはトヨタカローラ札幌の
アンビシャス厚別通。
(厚別区厚別西5条3丁目1-10 厚別通り沿い)
早速
G"Z"の6MTに試乗です。(車輌本体2,417,040円(税込み))
ドライブモードのセッティングによってメーターの色が切り替わるのが面白い。
ブレーキペダルの位置を基準にシートとステアリングを合わせると、クラッチペダルは奥に当たるまで届きませんでした。それでもクラッチは切れるので問題ありません。
まず電動パーキングブレーキの使い方を教わります。今ギヤはニュートラの状態。
パーキングブレーキのスイッチを押すとブレーキペダルが少し戻ってきました。スイッチを引いたらペダルが奥へ動いてブレーキがかかります。
現在のマイカーがMT車なのにエンストしたら助手席のセールスさんに対し恥ずかしいので気を付けて発進しますが慎重になる必要はありませんでした。
シフトしてみてカコカコ感はデミオの方が上です。
タイヤは225mm幅とワイドながらもハンドルの軽さはやっぱりヴィッツと同じなのです。これで分かったのですが、トヨタは操作感を1つにまとめようとしていますね。タイヤが太くなれば接地面積が増えるのでパワステのアシスト量が同じなら重くなるのは当たり前なので、タイヤによってパワステのセッティングを最適化しているのだと思います。
となると、G"Z"のユーザーが冬タイヤを安く買おうとしてG"X"に装着されている195/65R15にしたらどうなるか?もしかしたら必要以上に軽く頼りのないステアリングになってしまうのではないでしょうか。
試乗コースは大麻と厚別町山本をグルッと一周。8kmも走らせてもらえて感謝感激。
車内はとっても静か。AT車なら静かであることに越したことはないでしょうけど、私には静かすぎてエンジンの咆哮を聞き取りにくかったのが残念でした。
一定速で巡航しているとエンジン音が冷房の風の音にかき消されてしまい、風量を最弱にしても耳をそばだてなければ聴こえない。タコメーターの針で回転数を確認はするものの、手と足を使って変速し、エンジン音の変化を愉しむのがMT車の醍醐味ではありませんか。これはマフラーを換装して音量を大きくしなければ買った人は満足できないかもしれません。
速度は60km/hまで出しましたが、4速で2000rpmくらい。デミオの1.3L5速MTの4速目と同じくらいでした。
MT車にこだわる理由を熱く語ってしまいました。やや反省。
アクシオとフィールダーは9月にフルモデルチェンジとの事で、海外では既に出回っている3ナンバー車になります。現在の5ナンバー車は生産を終了すると聞きましたが、これでは根強いレンタカーと法人の需要が路頭に迷ってしまうのではないか?20プリウスがしばらく30と併売されたり、パッソセッテが不調と分かると生産終了していた初代シエンタを復活させ7年も延命したように、トヨタは販売現場を大切にします。移行期間として2年は併売するのではないかと個人的には予想します。
懸念事項はカローラスポーツは実用車ではありません。クーペでは売れないので5ドアハッチバックのスペシャリティカーです。リヤシートの足元はヴィッツより狭いです。セダンとワゴンもリヤシートがこの調子であれば批判を浴びそうな予感がします。
ともかく、カローラスポーツのMT車の試乗には案の定遠隔地からも度々お客さんが足を運んでくるのだとか。潜在需要は間違いなくあります。MT車に乗ってみたいけど購買意欲まではないのでディーラーにまでは行きたくない人はたくさんいるはずです。アクセスサッポロでのイベントの際には1台でいいからMTの試乗車を置いてくれることを願います。
そして、セールスマンには誰よりもクルマオタクであって欲しいものです。
MT車に試乗したい皆さん!
トヨタカローラ札幌 アンビシャス厚別通
是非行ってみてください。