2012年09月09日
<2代目後期のデミオ1500cc・4速AT乗りのレポートです>
まずはショールームでXを見ました。外観は先代のイメージを継承しつつドアのプレスラインやブーメラン形テールランプといった新感覚を取り入れて先進性とカッコ良さを全身でアピールしているのを感じます。
ドアは4枚全て二重シールで現代の流行をしっかり押さえてありました。
インテリアはコストダウン丸出しという印象。
インパネの色が灰色でシボの彫りが浅くて、シフトレバー周りは全て灰色一色。
エアコンレジスターは全閉に出来ますが、閉じた時のロック機構が省略されていました。
サイドブレーキのレバーは金型の合わせ目のバリが出ているのも気になり、インパネは総じて「安物」になっていました。
ドアハンドルがメッキ処理され、ドアトリムに布が貼ってあるのがせめてもの救いです。
運転席に腰掛ける時、私は左手を座面の左端に突く癖があります。
ノートで無意識にこれをやった時「アレレ?」となりました。シートが大きく沈み、コシが無いのです。
これは明らかにスポンジの発泡率を上げて見かけだけ作ったもの。
長所を言えばシートの軽量化と低コスト。悪く言えば肉抜きです。私のデミオの方が確実にしっかりしています。
リヤシートは確かに広い。
そしてラゲッジ。先代の特徴だった2段トランクはオプション化されました。使わないとしても残念。
床のボードは何だか収まりが悪いです。取っ手は本当の「ヒモ」でした。
剛性は十分といった感じですが、ボードを所々押してみると沈み込んでしまいました。これではラゲッジに足を踏み入れたら床が抜けてしまいます。私の使い方には残念ながら合いません。
ボンネットの内部もチェックしました。フードは徹底的に短く作られ、インシュレーターは気持ち程度しか付いていませんでした。防音の効果というよりも遮熱とか歩行者保護の機能では?と感じました。後はステーの所定の位置への付け外しが一発で決まらなかったのが欠点。
超円高を背景に徹底的に原価低減が進められた結果が、内装を中心とした質の低下に繋がりました。
感性に利く部分は結構気にしますので、クルマにうるさい人は必ずや質感を指摘してくるでしょう。
実車を見てからカタログをもらってインテリアの写真を見ると、これが実によく撮れているんですよ!実車とギャップありすぎです。
DIG-Sを搭載する「S DIG-S」と「X DIG-S」って何て読んだらいいんでしょうか。
営業マンは「Sのスーパーチャージャー」と表現していました。
最高燃費を謳う「S DIG-S」は唯一リッター25.2kmです。
これはクラスで競合するデミオ13SKYACTIVの25.0km/Lを微妙に上回って1000cc以上の非HV車最高という既成事実を作るためのグレードです。
色は何と何と、シルバーのみ!36,750円払えばホワイトパールとの二者択一となります。
他には低級グレードでありながらタイヤが185/70R14から185/65R15と大径化して、最小回転半径は14インチ車の4.7mから5.2mへと悪化。
おそらく、S DIG-Sのみ空気圧パンパンでコッテコテの低燃費タイヤを履いているのではないでしょうか。
メーカーオプションはパールホワイトだけで、カーテンエアバッグもVDCも付けられません。HIDヘッドライトは全車付けられないのは物足りないです。
営業マンは日産の免税車の出遅れを嘆いていました。結構なお客さんがアクアに流れてしまったそうです。これでやっと他社と同じ土俵に立てるようになったのですね。
そして試乗です。グレードは最量販のX DIG-Sでした。
メーターは白黒のコントラストが良く、綺麗で気に入りました。
スーパーチャージャーによる力強い走りを体感できるよう、数km続く登り坂を登っていきました。
先日のミラージュとは打って変わって、CVTの変速はごく自然。2000rpmで60km/hまで普通に加速し、十分登っていけました。
ディーラー出発の際に平均燃費計をリセットし、これを監視していたところ、登り坂でもリッター12km程度を維持。
折り返しは当然下り坂。信号待ちも数分あり、ディーラーに帰ってきた時の燃費はリッター18kmでした!この走行性能の進化はお世辞抜きに凄いです。
車内の静粛性はハイレベルで、エンジンの騒音も全然気になりませんでした。買うんだったらDIG-Sにしないと後悔することになるでしょう。
日産はノートにはかなり強気な販売計画を立てていますが、その通り行ってくれればいいものの、質感の低さがどれだけ影響するか心配です。
Posted at 2012/09/09 21:47:40 | |
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試乗会 | 日記
2011年10月02日
<2代目後期のデミオ1500cc・4速AT乗りのレポートです>
新型アクセラが遂に発売されましたね。最初の休日となった今日、アクセラSKYACTIVの試乗をすることができました。
今朝、7年以上付き合っているマツダの担当さんに電話で聞いたら試乗車があるということですぐ行ってきました。
車はSPORT(5ドア)の20S-SKYACTIVで、ツーリングコンフォートⅠとⅡのオプション付きでした。車輌本体価格は229万円。高い!
コースは函館新道の七飯本町ICで折り返してくる全長20km。ここまで乗せてくれるとはディーラーもやる気満々です。走りと燃費の両立を打ち出しているアクセラですからお客にドライブフィールを味わってもらうにはこれだけやらないと、ということでしょう。
ディーラーを出発するとテンポよく変速していきます。40km/h程度が精一杯の市街地で、回転数は常に1500rpm程度でした。少々の上り坂でもストレスなく加速していきました。
この変速は2009年に試乗したVWゴルフのDSGを思い起こさせました。タイムラグのない変速感はCVTに比べるとこっちが断然いい!
函館新道に差し掛かった最初の発進で、気持ち深めにアクセルを踏みます。すると踏んだ通りにスピードが上がっていくのです。強く踏んでスピードが乗ってきたらアクセルを緩める必要がありませんでした。マツダのエンジニアは「ドライバーの意のままに加速できるからアクセルを踏みすぎない。だから燃費がいい」と言っていますがその通りだと感じました。
函館新道を80km/hで走ってみて、ステアリングはブレが殆どなく、当たり前なんだけど「真っ直ぐ走っていく」という感がありました。スピードが上がっている印象がありません。これは凄い。空力抵抗を12.5%も減らしてきた(Cd値0.32→0.28)効果かな?
20分少々の試乗を終えディーラーに戻ってきた時、液晶ディスプレイに表示される運転スコアは5点満点中4.8点でした。担当さんの話では社員皆で乗ったけど4.8まで出せた人はいなかったとか。私は普通通りの操作でしたが、そんなに凄いのでしょうか?
15インチのスペシャルタイヤなら2000ccでリッター20kmの燃費です。純ガソリン車で20キロの大台に乗ることは無理だと思っていました。それをマツダが初めてやったというのは感慨深いです。私はマツダを支持しますし、世間のブランドイメージは一層向上することでしょう。
アクセラへの乗り換えの予定はありませんが、30代後半だったらアクセラに乗っても様になるかな?と思っています。
Posted at 2011/10/02 21:41:33 | |
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試乗会 | 日記
2010年03月22日
三菱でRVRを見てきました。
試乗車が空いていたので試乗させてもらうことが出来ました。グレードはGの4WDでMMCS付き。
軽くアクセルを踏んだらスーっと加速していきました。1500rpmキープで無意識に60km/hに到達してしまう感じです。これがCVTの変速のしかたか・・・と感心。
前進している限り、デミオから乗り換えて違和感は殆ど感じられなかったです。これは意外でした。ステアリング、ブレーキ、レバー類のタッチや前方視界などです。軽快でした。
パドルシフトも使ってみました。マイナスのパドルを引いたら一瞬で回転数が上がってエンジンブレーキがかかる。デミオのアクティブマチックの2倍くらい速そうです。
郊外の営業所だったので試乗コースは最高です。60km/hで10分くらい走れました。街のド真ん中だったら道が混雑しているのでクルマの発進、加速、巡航の性能を殆ど体感出来ませんから。
メーターは綺麗でしたね。特にカラー液晶が。カラー液晶が欲しければMに+63,000円足すかGを選ぶことになります。同価格帯で他社では未採用なようなので今のところ三菱のアドバンテージかなと思います。
あとはターボ+TC-SSTの「RALLIART」の設定を希望!!
降りる時、どうしてもサイドシルにアキレス腱の辺りが触れてしまいます。ズボンが汚れるかもしれません。
リヤシートを起こす時、背もたれをロックする際に「凄い音が出る」とのコメントを見たので確認してみました。やっぱり「凄い音」だと思いました。でも背もたれをボディ側のフックで固定する構造なので仕方ないでしょう。現行のフィットも同様の固定方法で同じような音が出ますから。余談ですがフィットのリヤシートは背もたれが2段階のリクライニングですが2段目がロックされないのは安全上問題ありかな?一方RVRは2段目もしっかりロックがかかってくれます。
残念だったのがセールスマンの態度でしたね。全然食いついてこないです。試乗車も私から操作方法をいちいち聞かないと教えてくれません。押しボタンでエンジンをかけるのが初めてなので分からないのです。ドライブ中は私から話しかけなかったら車中は沈黙です。お客によってはパーパー喋るセールスマンが嫌いな人もいるでしょうけど・・・。帰りにカタログを1部もらってきましたが名刺をくれるとか、営業トークは皆無でした。商品がどんなに良くたって人から買うのですからその「人」が親切にしてくれなかったら、初回は冷やかしで試乗しても本当に冷やかしで終わってしまいますよ・・・。後日もう1回RVRに乗りたくなってもこの三菱には行きたくないですね。
Posted at 2010/03/22 01:05:59 | |
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試乗会 | クルマ