今回は30代になってから趣味の1つに加わったバイクの話題をお送りします。
本日石狩市で行われたヤマハのニューモデル試乗会に行ってきました。
GW中は1ヶ月先くらいの陽気で推移していましたが、この土日だけは4月の気温に戻り、10℃台前半。肌を出していると確実に震えてしまう寒さでありながらも札幌近郊のライダーが一斉に終結していました。
50台近く並んだ来場者の愛車。クルマ以上にバラエティに富んだラインナップで見ているだけで楽しいです。
11時過ぎに会場入りし、運転免許証の提示などの受付を済ませていざ試乗待ちの行列へ。15分以上待ちます。
試乗車は2014年以降相次いで投入されたニューモデルたちです。
来場者は運営スタッフの先導に続いて列をなし、会場となった自動車教習コースを周回します。
直線、急カーブ、スラローム、登り坂、下り坂がありました。直線路は60km/h出せるだけの距離がありました。
私が試乗したのは
●TRICITY
●YZF-R25
●YZF-R3 ABS
●TMAX530 ABS
●MT-07
●MT-09
●MT-09 TRACER ABS
●BOLT
の8車種でした。
①YZF-R25
逆スラントのヘッドランプをはじめとしたエッジが尖った外観は250ccクラスでは抜群にカッコいい!
シートは高すぎず両足ベッタリなので安心です。
走ってみると、250ccとしては意外と出だしのトルクがある。CB400スーパーフォア(NC31)から乗り換えても動力性能の不満は全く無かったです。
運転姿勢もきつくなく、よく曲がってくれ、中々楽しい1台でした。
兄弟車のR3は最後に取っておくことにしました。
②MT-09 TRACER
午前の部で大人気だったため、午後の部開始の30分前から順番待ちして晴れて第1組目で乗れました。
シートが高い!乗り込む時にヨッコラセとなるわけではありませんが、両足を着こうとすると爪先だけ。停車中コケないか心配になります。
荷物の積載性を上げ、タンク容量を増やし、スクリーンとナックルガードが着くという”北海道旅行向け”の1台ですね。タイヤはオンロード向けのパターンなのでVストロームのようなアドベンチャーツアラーとまでは呼べなさそうです。
エンジン音は2気筒とも4気筒ともつかない3気筒独特の鼓動で、トライアンフのストリートトリプルとよく似ています。スロットルを開けた時の「ギュイーン」という音も同様。この音は好みではありません。
足つきの不安によってフィーリングは良いとも悪いともつかないものでした。
③BOLT
この手のアメリカンタイプでは定番の、リジッドマウントのVツインエンジン。意図的にドンドコドンドコという振動を伝えてきます。
メーターは円形が1個というシンプルさで、個性を出すためかスピード表示は液晶です。針ならよかったのですが。
ステップとシフトペダルは割りと前方にあり、それらの間に足を入れるのが慣れず、シフトアップはスムーズに行きませんでした。
曲がりにくさはあまり感じず、普通にコーナーリングを決めていくと、ステップがいとも簡単に地面に擦れてしまい「あれれ~」となりました。アメリカンは生涯所有しないでしょうね。
④MT-07
MT-09の弟分。MTシリーズは全てキルスイッチを使ってエンジンを始動します。
両足はベッタリ着きますが、ステップの位置がよろしくなく、どうしても足を接地しているうちはステップに触れてしまいます。これはイヤですね。
足をステップに乗せると、意外に膝がかなり折れ曲がります。やや窮屈に感じました。
ヘッドライトは視線を避けるように配置されているので視野はパノラミックです。
エンジン音は2気筒ということもあってかMT-09よりだいぶ低めです。
走り出すとこれまた意外、ローのままでかなり速度が伸びていきます。3000rpmも回りません。60km/hは3速で十分でした。
やたらと高ギヤ比・低回転エンジンなようです。速度、回転数、ギヤの関係はSR400のようなビッグシングルに通じるものがあるように感じました。
高速道路でのクルージングには向いていますが、市街地でエンジンを回して愉しもうと思ったら2速、3速で済んでしまうのですから面白みに欠けます。
⑤TMAX530 ABS
乗り込んでからエンジンを始動させようとしますが、メカニカルキーが見当たりません。スタッフを呼ぼうとしてエンジンスイッチを押したら始動してしまいました!このバイクはスマートキーなのか!
AT車です。足での操作は一切なく、ブレーキは自転車の如く左右のハンドルにあるレバーを握ることになります。
それゆえ、スクーターの一種だろうと思って走ってみたら意外にもCVTはダイレクト感があるし、曲がるのも得意。運動性能はスポーツバイク並みにあると言えるかもしれません。
あと良かったのはスピードメーターもタコメーターも針式だったこと。視認性抜群でした。
⑥TRICITY
普通のスクーターの乗り味でした。前輪が二輪であることの利点は見出せませんでした。
⑦MT-09
お!意外にも両足ベッタリです。
MT-07と同様、視界は広い。ハンドルは比較的一直線に近く、独特な運転姿勢となります。
スバルのSI-DRIVEの如くスロットルの特性を3段階に切り替えできます。最もマイルドなモードにしても右手をクッと捻れば瞬時に応えてくれます。
しかし、スロットルオフ状態から右手を捻った瞬間に小さくないショックが発生。逆もしかり。これは好きになれません。
⑧YZF-R3
最後にR25の兄弟車に戻ってきました。色々乗ってみてそれぞれの味が判ってきました。
R25と比べてどうか?
私の乗り方ではコース内においてはR25に対するアドバンテージは体感出来ませんでした。まあトップギヤで高速道路を巡航する時やフルスロットルで発進する時には明確に差が出るのでしょうけどね。
出発前のスタンバイの時、跨った状態で車体を左右に揺すってみたら余りに軽いので驚いてしまいました。
周回中、ギヤは最高で4速まで使いました。3000~4000rpmを常用すれば元気元気。2~4速の速度と回転数とのバランスはR25/R3兄弟が最も好みです。エンジン音も全く嫌味なし。
跨道橋の急な登り坂も3rdに入れっぱなしで行けます。トルクは必要十分。というか高すぎないのがいいのです。
ヒョイヒョイと軽快に曲がってくれるのでカーブやスラロームをクリアしていくうちに本当に気持ち良くなってきて降りるのが惜しくてなりませんでした。もう、感動の1台です。
というわけで、大型免許を持っていても、次に欲しいバイクはYZF-R25で決まりです!無論、車検が不要だからです。
CB400SFは車検を上げたばかりなので、2年後、購入代金を差し引いても現在以上の貯蓄が残るなら確実に買うでしょう!レンタルバイクで1日連れ出してもみたいですね。
というわけで憧れのバイクに巡り合ったという1日だったのでした。