
え~久しぶりに
小難しい話でもしましょうか(爆
少し前のブログで
デフについて話すなんて言ってしまったので、今回のネタは
デフ&LSDです。
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:
:
あれ?
少し前のブログって何時のだ?・・・確認中(((* ̄д ̄)Γ
ハイッ
8/11のブログでした。1ヶ月前のじゃん(笑
まぁ、そんな
瑣末事は軽~く流しましょう♪
↓
↓
↓
スポーツカーには
定番のLSD。
そして最近の車にはまず
間違いなく付いてるデフ。
両者の
作用、効果について考えていきます。
まずは
言葉の整理をしておきましょう。
デフ=デファレンシャルギア(差動装置)
LSD=リミット・スリップ・デフ(差動制限装置)
です。
よく
LSDの事を
デフと言いますが、
デフと言ったら
差動装置になっちゃいますので
LSDは
LSDと言いましょう。
そうじゃないと
デフと
LSDの区別ができてない頭の悪い人と思われちゃうかも?
*
LSDの事を
デフと言う輩が多いので
デフの事をわざわざ
オープンデフという場合もあります。
まぁ私もそんなに詳しい訳じゃないので、あまり突っ込まれると困りますが・・・(爆
さて、では質問です。
問1 デフってなにをしてるの?
問2 LSDってなにをしてるの?
これを説明できるなら
あまり読む必要は無いかと思います(爆
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:
まず
デフからいきましょうか。
車を真上から見た状態をイメージして下さい。
そして
右コーナーを曲がりました。
内輪と
外輪は同じ距離を進んだでしょうか?
内輪よりも
外輪の方が
多く進みましたね?
多く進むと言う事は
多く回転していると言う事です。つまり
内外輪で回転差が生じます。
回転差という単語が出てきました。
デフとは何でしたっけ?そう
差動装置です。
差動装置。
デフはこの
回転差を吸収する為のモノなのです。
え?なんで吸収する必要があるのかだって?
そりゃアナタ、もし回転差を吸収しなかったら、
内輪を激しくスリップさせながらコーナリング
する羽目になりますよ?
交差点を
曲がる度にスキール音を鳴らしていては良い迷惑でしょう?
それに左右の回転差を吸収できない場合、タイヤのグリップに邪魔されて
上手く曲がれません。
戦車やショベルカーの
キャタピラを想像すると分かりやすいかもしれません。
キャタピラには舵角をつけるモノは付いてないですね。でも曲がれます。
それは何故か?
左右の回転数を変えているのです。
右に曲がりたければ、左のキャタピラの回転数を多くすると右へ進んでいくんです。
車も同じで、右に曲がりたければ左輪を多く、右輪を少なくすると素直に曲がってくれます。
まぁ、ココまで言えばなんで
デフが必要かは分かりましたよね?
速い(滑らかな)コーナリングの為には
デフは必須なのです。
しかし、そんな
デフにも弱点があります。
空転したタイヤに全駆動力を与えてしまう
という
構造上の弱点があります。
デフは抵抗の少ないタイヤへ駆動力を多く与えてしまうので、雪道や脱輪などで片輪が浮くと、
浮いたタイヤを必死に回します。
接地しているタイヤには全く駆動力が行きません。なので、
自力での脱出は出来なくなってしまいます。

wikiにあった画像
まぁ、コノ画像をみてもイメージしづらいと思いますが・・・。
絵と文字だけじゃ仕組みの説明は難しいので割愛。詳しく仕組みが知りたければ自分調べてみてね。
さてそんな
デフの
弱点を補う為に登場するのが
LSD(差動制限装置)です。
制限の文字から分かるとおり、
デフの
作用を制限するモノです。
いくつか種類があるのですが、やってる事は一緒です。
通常は
オープンデフ(通常のデフ)として機能し、一定のトルクが掛かると
デフの作用を制限し、片輪の空転を防ぎます。
つまり、
デフの機能を有しながら、
脱輪しても自力で脱出できるのです(状況にもよりますが)
構造は・・・調べてみてね?機械式LSDが一番分かりやすいです。
分かりやすい画像が無かったので貼りません(爆
これで
デフと
LSDの効果が(大体)わかりましたね?
でも、ちょっと待て!!
LSDが付いてるのは
スポーツカーです。
スポーツカーって脱輪しやすいの?って思いません?今までの説明だと。
これなら
普通車にこそLSD付けた方が良いじゃないですか。脱輪対策とスタック対策に。
でも付けないんですね~。
なぜか?
:
:
:
コストが上がるから(爆
なんてことは置いといて・・・ノ- -)ノ
スポーツカーに
LSDが付いてる理由を考えましょう。
脱輪やスタックの為に付いてる訳じゃあありません。
*インプやランエボは悪路を走れるようにと言う意味でのLSDでもありますが。
いやむしろ
LSDがない場合を考えてみましょう
さぁ、サーキットで思いっきりコーナーへ侵入しました。
外輪に荷重が移り、
内輪の荷重が抜けていきます。
荷重が・・・抜ける。
インリフトしちゃいました。
LSDが付いてないと
インリフトした内輪へ駆動力が全ていってしまいます。
こうなると、もうアクセルでの制御は出来ませんね。
しかも空転したタイヤが地面に着くと
タイヤの回転慣性でインタイヤが加速しようとします。
そうすると、コーナーの
外側へ車が吹っ飛んでいきます(爆
これはまずいですね~・・・。
さぁ、コーナーをもうすぐ抜けてメインストレートへ。縁石を踏んで綺麗に抜けて行きたい。
でも縁石に砂がありました。
縁石の乗ったタイヤが空転しました。
反対のタイヤに駆動力がいかないので、加速できませんでした。せっかくのストレートがぁ・・・。
デフだけだとこんな事があるんです。
LSDっていうのは速く走るためのモノなんです。だからスポーツカーに積極的に採用されているのですね。
しかし、
LSDにも
欠点はあります。
今までトルク感応式LSDについて話していました。
他にも回転感応式がありますが、これは基本的にセンターデフに使われるものなので、今回は除外します。
でトルク感応式LSDですが、
イニシャルトルクという単語を聞いたことがあると思います。
トルク感応式LSDは
トルク反力を受けると差動を制限する(片輪が空転すると、反対のタイヤに反力が掛かる)
この差
動を制限するトルクが
イニシャルトルクです。
反力がイニシャルトルクに達すると差動を制限します。
LSDとして機能するには絶対にイニシャルトルクがあります。
しかしこの
イニシャルトルクが走行の邪魔をする場合があります。
イニシャルトルクが強いと、小回りしたとき(回転差が大きい)などに差動を制限してしまい、
曲がり難くなってしまいます。
そして
イニシャルトルクが弱いと、差動制限が遅く、そもそもの
効果を上手く発揮できない場合があります。
LSDも万能と言うわけではないのです。
普通車に
LSDが付かないのは
コスト高と言いましたが、こういった
LSDの特性が一般には合わないと言う事。
そして
LSDのメンテ(ランニングコスト)、
LSD作動時のメカニカル音(モノにもよりますが)など
デメリットが多いという事もあるのでしょう。
私は
インプレッサに乗っているので
前後ともLSDが入ってますがぶっちゃけ、
[悪路に行かない&インリフトするほど走らない&脱輪させない]
と言うのであれば
LSDは要りません。
LSDは速く走る為の装備ではありますが、楽しく走る為のものじゃありませんし、その
「速く」というのは結構な腕の持ち主じゃないと生かせません。
素人でインリフトしてまで攻める人が一体どれ位いるのでしょう?
そこまでの腕がない(あるいはインリフトしにくい車)のなら
LSDは無い方がコーナーはスムーズで速いです。
とまぁ、その考えから
デフオイルの粘度を下げたのです(2011/8/11のオイル交換時)
付いてる
LSDは外せない(外すとなると大事)ので、オイル粘度で調整しようという訳です。
オイル交換してしばらく走ってますが、圧倒的に
曲がり易いです。
高粘度オイルのせいでデフの効果を邪魔をしている状態だった訳です。
粘度を下げた事による磨耗度合いが気になりますが・・・。、
まぁ、大丈夫でしょう。きっと。
あ、お分かりかと思いますが、
デフオイル
高粘度→デフの動きが鈍い(抵抗が大きい為)
低粘度→デフの動きが軽い(抵抗が少ない為)
となってます。
さて、長くなりましたがこれで、
デフ&
LSDについて大体分かって頂けたかと思います。
私の説明が間違っている場合もありますのでその際はご了承を・・・(笑
あ、ちなみにドリフト専用車はデフロック(差動制御なしの完全固定)しちゃって下さい。滑りやすくなります。
とまぁ、
デフ&
LSDについて色々書いたのですが、そもそもなんで今
デフ&
LSDなの?と・・・。
その理由は・・・
これだ!?

F599XX
京商のMINI-Zレーサーです。
1/27サイズの室内用ラジコンなんです。
小さいくせに結構凝った作りで良く走ります。
ちなみに当然インプレッサ(鷹目)も持ってますよ♪

シャーシ(オプションパーツ沢山付いてますけど)
実は最近のマイブームなんです(笑
6月くらいから職場の方と一緒に始めて、遊んでます。今の所私が一番速い(嬉
私はラジコンの経験は殆ど無いので、
実車を走らせる理屈でセッティングして走らせてます。
ちっこいくせに実車と同じ理屈でセッティングしても
ちゃんと走るんですよコレが。
今回
デフ&
LSDを挙げたのもMINI-Zで
ギアデフ(オープンデフ)にするか
ボールデフ(LSD付き)にするかを検討するのに考えたのです。
ちなみに現状
ギアデフ(オープンデフ)仕様です。
ギアデフのほうが良く曲がります。
(上記で言った通りです。インリフト等しないならLSDなしがいい)
ちなみにこの
ギアデフの
構造は実車と一緒(簡素化したもの)なので、
デフの動きを手にとって確かめられます。
ボールデフはラジコンだけに使われる
LSD付きデフです。
(解釈次第では機械式LSDに近い?・・・歯車の代わりに玉を使ってると思えば似てるかも。)
ラジコンというのは意外と実車のセッティングをシミュレートするのに向いてるかもしれません(笑
あくまで
方向性の確認程度ですが。
面白いですよ
MINI-Z。
あまりの面白さに、8月末に職場の方と4人でMINI-Zする為だけにコテージへ泊まりにいきました(爆
コテージ内の6畳間にジョイントマットを敷き詰めて木の板で間仕切りを敷いた特設コースを作ってひたすらMINI-Zをしました。

泊まりに行ったコテージ
途中でデジカメを落っことしてしまい、動作不能に(爆
あんまり写真撮れませんでした(涙
皆さんもMINI-Zどうですか?
(あれ?デフ&LSDの話をしてた筈なのに・・・MINI-Z宣伝に?)
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Posted at
2011/09/16 18:35:11