
3月始めから仕事で突発トラブルがあり、な~んにもデキマセンでした。もう
あと1週間で4月ではないですか(爆)
(もうすぐ夏タイヤに戻る時期ですね~。)
お祭り騒ぎも終わったので、何か書きましょうか・・・。って事で2月末に仕込んでいたネタにしましょう。
ブローオフとバックタービンについてのネタです。
ターボ車に付いてるブローフバルブですが、過給圧がかかった状態でスロットルを閉止すると、タービン~スロットル間に圧力が残りタービンに負荷が掛かり
寿命を縮めてしまいます。
なので、その圧力を抜いてやろうってのがブローオフバルブな訳ですが。
折角加圧した空気を
使わずに脱圧してしまうのはもったいない。とブローオフバルブをあえて付けないのが、ラリーカーのいわゆる
バックタービン仕様です。
寿命よりも速さを取った結果な訳ですね。
・タービンの寿命を考えればブローオフ。
・速さを求めればバックタービン。
と、簡単に言うと両者の特徴はこういう事なのですが。
この中間が欲しいなぁ~なんて思ったり(笑)
※バックタービンのレスポンスは羨ましい。でもタービン壊したくないというこの半端者(爆)
で、考えるわけです。
というか、そんなに考えるまでもなく一案浮かんでるんです。
→ブローオフバルブの入り口にROを入れてしまおう。
”RO”っていうと「なにそれおいしいの?」って言う人がほとんどだと思います。
流体を扱う関係の仕事をしてる人ならわかると思いますが。
ROとは
restriction orifice(リストリクションオリフィス)の頭文字をとった呼び方です。
普通に
「あーるおー」って読みます。
こんなブログを見るような方ならなんとなく聞き覚えのある単語が出てきましたね
→”
リストリクション”
ラリーでよく聞く”
リストリクター”と同じ意味です。
ROは制限オリフィス、若しくはただ単にオリフィスともいいます。
では何をするものなの?っていうと、
穴径を絞ってやり流量を制限するというものです。
さ、想像できましたね。ブローオフの入り口にROを入れるという事は
脱圧速度を制限するという事です。
通常スロットル全閉とすると”パシュン”と
一気に圧力を抜きますが、ROがあることにより
圧力がゆっくり抜けるようにしてやります。
思いっきり脱圧するブローオフと脱圧しないバックタービン。
まさにこの中間を狙いに行くにはちょうど良い、且つ簡単な理論です。
ブローオフの
負圧ラインにROを入れてもバルブ開放速度が遅くなるので同じ効果が狙えますが、コッチはもともとの口径が小さいのでROを仕込むのが大変で、RO穴径の調整も0.1mm単位になってしまうので難しい。
ブローオフ入口なら簡単にROが作れる上、1mm単位の調整でOKです。
ちなみにイメージ画↓

で、作りました。アルミ板を切り出し穴を空けるだけ。
穴径は自分好みの脱圧速度になるように何度も付けたり外したり繰り返して探します。
Φ2mmから穴径を広げて試していき、最終的には
Φ10mmに決定。
整備手帳→
半バックタービン化
10mmでどの位のものなのかって言うと、
表現する方法がありません。ご想像にお任せします(オイ)
ブースト計もスロットル下流で取っているのでリアルタイムで脱圧速度を見ることはできないので、”ブースト掛ける→スロットルOFF→スロットルONで下がりを確認”という方法で大体の傾向を掴んでましたので・・・。
あとは音ですね、バックタービン状態だと「
フュルルル・・・」いう。ブローオフは「
パシュン」っていう。
なので、「
パシュルルル・・・」って音になる所を目処にしました。
大体、体感でバックタービン:ブローオフが50:50の比率になるくらいが狙いです。
でΦ10mm。
過給状態からのアクセルOFF→ON時のツキはいくらか良くなりました。
と同時に多少は寿命も気になる所、いくらかバックタービンしてますからね。
と、言う事で。
バックタービンのレスポンスが欲しい、でもタービン壊すのはちょっと・・・という私の中途半端な精神を満たすだけのアホチューンでした(爆)
良い子はマネしちゃだめよ。
男らしくバックタービン仕様にしなさい!! (゜∇゜ ;)エッ!?
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[過去所有]インプレッサWRX STI | 日記
Posted at
2013/03/25 21:04:22