• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2013年10月30日

レギュラーとハイオクについて

レギュラーとハイオクについて さ~って、久々に小難しい話でもしましょうか(笑)



始めに注意をしておきます。画像は一切ありません。文字のみなので読む際は心して(?)お読みになるように。



↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 


ガソリンですが、皆さんレギュラーハイオクどちらが燃えやすいか知ってますか?

結構、知らない人って多いんじゃないでしょうか。


さて、どっち?

①レギュラーだよ。

②ハイオクさ。



できるだけ難しい数字・計算式は使わずに大雑把に説明していきたいと思います。


まずガソリンってそもそも何?って言うと化学的には炭化水素です。H(水素)とC(炭素)の繋がり。

"C3H8"とか書きますね(これはプロパンです)

略すとC3って書きます。Cの数だけ言えばHの数は書かなくても分かりますからね。


石油燃料はすべて基本、炭化水素です。


C1:メタン
C2:エタン
C3:プロパン
C4:ブタン
C5:ペンタン
C6:ヘキサン
  :
  :
  :
  :



と続いていくわけです。


で、ガソリンはC幾つなの?って言うと。

C5~10のあたりです。

では代表的な他の石油製品も見てみましょうか。

灯油は、C10~14
軽油は、C14~20
重油は、C20~70


多少前後しますが、大体このあたりの炭素数です。


まとめると。

C1:メタン
C2:エタン
C3:プロパン
C4:ブタン
C5~10:ガソリン
C10~14:灯油
C14~20:軽油
C20~70:重油


となります。

*C1~4まではLNG~LPGと呼ばれるものです。


さて、話が脱線したように見えるでしょうが、脱線してませんよ。

問題です!この中で燃えやすいモノってどれでしょう?

燃えやすい順番に並べてみてください。


 :
 :
 :
 :
 :
 :
 :
 :

 
はい解答です↓

C1~4:LNG/LPG
C5~10:ガソリン
C10~14:灯油
C14~20:軽油
C20~70:重油


おっと、そのままの順番ですね。

一般的に軽いもの(炭素数が少ない)の方が燃えやすい性質を持っています。


家庭用ガスコンロに使われているのはC1~C4あたりです。なぜって着火が容易だからですね。

火花一発で点火します。

火花一発といえばガソリンも火花で点火しますね。

ガソリンの引火点は約-40℃ですので、常温でも火元があれば火が着きます。

じゃあストーブで使う灯油はどうでしょうね?

灯油の引火点は40℃以上です。

常温では灯油に火は着きません。(ストーブは点火前に予熱工程がありますよね。)

バケツに灯油を汲んで、そこに火の点いたマッチを放り込んでも「ジュッ」って消えます。

*万が一もあり危険ですので試さないで下さいね。


さ、これで燃えやすい順番が分かりましたね。ではガソリンに焦点を当てましょう。

レギュラーとハイオクどちらが燃えやすいのか??

ではまずレギュラーとハイオクの違いってなんでしょうね?

違いは「オクタン価」というものです。

オクタン価が96以上のものをハイオク(ハイオクタン価ガソリン)と呼びます。
*大手メーカーのプレミアムガソリン(ハイオク)は98~99以上あります。


次にオクタンって何っていうと、オクト(ギリシャ語で8)の意味するとおりC8の事です。

ガソリンはC5~10といいましたが大部分はC7~C8です。

その中でC8が多いものをハイオクといいます。
※オクタン価はイソオクタン(C8H18)を100。ノルマルヘプタン(C7H16)を0としてガソリンのアンチノック性を示すものです。

すごく大雑把に言うと、レギュラーはC7多めハイオクはC8多めです

さ、どっちが燃えやすいですか?

 :
 :
 :
 :

答えはレギュラーですね。

と言う事で、レギュラーVSハイオクどちらが燃えやすい?対決はレギュラーの勝利となりました。

ちゃんちゃん♪






って、お~い!?

コレじゃ尚更謎が増えたのでは?

ハイオク仕様車=高性能、高出力エンジンですよね。なのに”燃えにくい”ハイオクを使うのは何で?って。

ま、簡単に言うとハイオクは対ノッキング性能がレギュラーより高いからなんですがね。

燃えにくいから圧縮しても異常燃焼を起こしにくいんですよ。そしてその余裕分、圧縮比を上げることができます。

基本的にハイオク仕様車の方が圧縮比が高いですよね。
※最近はレギュラーでも高い圧縮比のエンジンが増えてきましたが・・・(これはミラーサイクルの所為なので実際の圧縮比はもっと低い)

なぜ圧縮比を上げたいかというと、圧縮比を上げると高出力化が図れる為です。

だから高出力エンジンはハイオク仕様なのですね。


と、ここまではよく言われる一般論です。

一般論だけ言って終わるのもつまらないので、余談をしましょう。

ディーゼルエンジンの話です。

燃料は軽油。これはガソリンよりも燃え・・・


”にくい”
ですね。ガソリンより重い油ですから。

さてディーゼルというと、トラックに多く使われていますね。

なぜでしょう??





ガソリンエンジンよりもトルクが大きいからです。

はて、なぜでしょうね?

ディーゼルエンジンはスパークプラグを使わずに高圧縮による圧縮熱で着火爆発させます。つまり圧縮比が高いですね。

しかし高い圧縮比に耐える為、エンジンは重く頑丈な作りになります。その重さの所為で高回転まで回らなくなります。

ではなぜトルクが大きいのか?

軽油はガソリンよりも発熱量が大きいんです。

つまり同じ量を燃やしたときに得られるエネルギーが軽油の方が大きいんです。
(大きい爆発力に耐える為にも重く頑丈な作り)

重い油の方が発熱量が大きい傾向にあるんですね。


重い油ほど熱量が欲しい所で使われます

LPG:家庭用コンロ
ガソリン:乗用車
灯油:暖房、ジェット機
軽油:トラック
重油:火力発電


といった具合ですね。


言い換えると”燃えにくい”油の方が熱量が大きいんです。


と言う事はレギュラーとハイオクでは?

ハイオクの方が持っている熱量が大きいので、レギュラーよりも大きい力(爆発力)を出せるのです。(極僅かですけどね)

ハイオクは熱量が大きく、圧縮比も高くできる、と良い事尽くしな訳です。



ちなみにレギュラーVSハイオクで燃費対決をするとハイオクの方が燃費は良くなる事が多いです

ハイオクと同じ熱量をレギュラーで出すには、より多く燃料を使用しなければいけなくなりますからね。

※ハイオクはレギュラーに比べ約3%ほど熱量が多いので燃費も3%程度向上します(同条件における比較で)

ま、金額で言えばハイオクで燃費が良くなっても、単価の差がありますからあまり意味はないのですが(笑)




ま、色々書きましたが・・・

とりあえず、ハイオクとはちょっと燃えにくいガソリンである。と覚えておけばOK♪

※ここまで説明しておいてそれでいいのか(爆)




参考資料(標準発熱量)

LPG:23.3MJ/l
レギュラー:34.5MJ/l
ハイオク:35.1MJ/l
灯油:36.7MJ/l
軽油:37.7MJ/l
重油(A~B):39.1~40.4MJ/l
ブログ一覧 | 小難しい話とか | 日記
Posted at 2013/10/30 22:04:48

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

リバーシブルで2色楽しめるガソリン ...
はっしー03さん

カールをゲット✨
とも ucf31さん

🥢グルメモ-954- 広州市場( ...
桃乃木權士さん

モイ子さん、奥さまありがとうござい ...
アンバーシャダイさん

セドリックワゴン
パパンダさん

今週のみんカラ定期便
waki8さん

この記事へのコメント

ユーザーの設定によりコメントできません。


プロフィール

「お知らせ:ブログカテゴリーに便利なリンク集あります。」
何シテル?   04/17 20:48
はじめまして、葵 由埜(あおい ゆの)です。 ★YouTubeとTwitter始めました。 ★できるだけ面白可笑しくをモットーに日々のクルマやバイク...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/4 >>

  1234 5
6789101112
131415161718 19
20 212223242526
27282930   

愛車一覧

トヨタ 86 86(穹) (トヨタ 86)
2019年冬から乗り始め。[超低重心FRパッケージ]が売りの2+2シーターFRクーペ。 ...
ヤマハ YZF-R6 R6(蒼) (ヤマハ YZF-R6)
2018年春から乗り始め。尖った性能の600ccスーパースポーツ。 2017年式(BN ...
ヤマハ セロー250 セロー (ヤマハ セロー250)
2012年春から乗り始め。オフロード車の定番。二輪二足コンセプトのトレール車。 200 ...
ヤマハ YZF-R6 R6(紅) (ヤマハ YZF-R6)
※過去所有車です ※2018/03/21 2017年式YZF-R6(BN6)との入れ替え ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation